小説の小説 の商品レビュー
好き嫌いは相当分かれると思うが、似鳥鶏さんらしい「あそび」がふんだんに使われていて、楽しめました。 「文化が違う」は冒頭の注意書き(?)があるものの、どうしても引っ張られてしまい笑いながら読みました。ゴリラ…
Posted by
今まで見ていた小説とひと味違う作品 短編小説を4つとオビも一工夫されています。 特に立体的な藪のルビをふんだんに使った感じで 見ていて、2度見してしまいました。 無小説も作成するのがすごく大変だったと思います。 他の短編集も色々工夫されているので、また違った小説の世界観を味...
今まで見ていた小説とひと味違う作品 短編小説を4つとオビも一工夫されています。 特に立体的な藪のルビをふんだんに使った感じで 見ていて、2度見してしまいました。 無小説も作成するのがすごく大変だったと思います。 他の短編集も色々工夫されているので、また違った小説の世界観を味わえると思うので、一度手にしてほしい作品です。
Posted by
小説の小説タイトルのまま、小説の基本を読み慣れている人がクスッと笑える実験小説。 似鳥さんの良いところと悪いところが煮詰まった作品では? 似鳥さんの遊び心がたっぷりなのですが、いかんせん読みにくいです。 小説の内容そのものではなく、その遊び部分だけで勝負しに来ている。 とにかく...
小説の小説タイトルのまま、小説の基本を読み慣れている人がクスッと笑える実験小説。 似鳥さんの良いところと悪いところが煮詰まった作品では? 似鳥さんの遊び心がたっぷりなのですが、いかんせん読みにくいです。 小説の内容そのものではなく、その遊び部分だけで勝負しに来ている。 とにかく、もう一度読む気にはなれそうにありません。 知人から聞いたり、店頭で帯を見たりで「おっ!」と気になったときが、この作品の面白さのピークだったかも。 書くのが大変だったであろうことは想像に難くありませんし、試み自体も興味深いのですが……。
Posted by
この本のコンセプト的には当然なんだけれど、とにかく読みにくい。メタフィクション的小説を読むためには普通の小説というものを知っていないといけないためそこそこ読書家でないと楽しめないのも注意点。実験的であることに重きを置いているので物語として面白いかというとちょっと物足りないかも。収...
この本のコンセプト的には当然なんだけれど、とにかく読みにくい。メタフィクション的小説を読むためには普通の小説というものを知っていないといけないためそこそこ読書家でないと楽しめないのも注意点。実験的であることに重きを置いているので物語として面白いかというとちょっと物足りないかも。収録作品「日本最後の小説」はディストピアものとしてわりと好み。
Posted by
4つの話から構成された本 二作目は、異文化に対する内容 これって異文化に飛び込む時と同じかなって思える 四作目はなんか独裁国家はこんな感じでどんどんおかしくなって行くのかなって思える話
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言葉って面白い、クスッとしたいときにおすすめ。 本好きの友人に勧められて読みました。【文化が違う】はたくさん笑いました。しっかり会話は成立しているのにどうにも違和感と笑いがずっとある言葉遊びが面白い。【立体的な薮】は緻密で多重的な内容で、これが小説の小説か、と。作家がメタに語る小説か、盲点だったなぁと感動しちゃいました。 全作はぁなるほど、たしかに…と時間を忘れてどんどん読み進めてしまうくらいに面白かった!コミカルにメタ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
メタ・フィクションというらしい。 小説の約束ごとを利用した小説、なのだそう。「約束ごと」は別に小説に限ったことではなくて、小学生が国語の作文で習うものも含まれている。句読点、段落、縦書きの表記方法などがそれにあたる。それを崩したり捻ったりしてみた、という感じだ。 約束事を共通言語・認識と言い換えてみる。ルール、ともいうだろうか。 ルールをはずした文章はどうしても読みにくい。試みが気になって手に取ったけれど、遊び心という範疇には感じられなかった。敢えてはずしてみること自体は面白いんだけど、なんだか目が滑る。内容が入ってこない。 相手に何かを伝えるという視点で考えると、約束事はとても重要なのだということはよくわかった。誰の為に書くのか。書く側のためか、読む側のためか。そもそもそれも考えすぎなのか。作者の意図も、受け取り損ねてしまっているかもしれない。 ルビだらけだとまず視覚がうるさいと感じた。注釈、引用の多様も同じく。 敢えてつけている構造上のものだけではなくて素直な解説注もあったように思うのだが、それもまとめてしんどく感じてしまった。場合によってはとても言い訳がましいと思ってしまった。 いろんな作品を切り貼りした作品も、流れがあっての物語なのだと再認識するばかりであまり面白がれなかった。 そもそもの相性が良くなかったのかもしれない。あまり設定から楽しめなかったことが残念でならない。もちろん感想はどこまでも主観であり、頭が柔らかく楽しめる方は大いに面白がって頂きたい。
Posted by
色んな人が言っているように兎にも角にも実験的な作品。 メタフィクションってなんだろうと何も知らない自分に一気にこんな感じという情報が入ってきた。 「文化の違う」は漫画アニメをよく見るからか途中まで大丈夫勝ってると思っていたが最後負けた。あれは作者が悪い。
Posted by
「小説」という形式そのもの、当たり前、をぶっ壊した小説でした。短編集になっており、それぞれ全て、違う見せ方で「小説」を表現しているところが凄いの一言でした。 沢山、小説を読んでいる人ほど、驚きがある本だと思いました。昨今話題になっている生成AIでも、この話はどれも書けないなと、改...
「小説」という形式そのもの、当たり前、をぶっ壊した小説でした。短編集になっており、それぞれ全て、違う見せ方で「小説」を表現しているところが凄いの一言でした。 沢山、小説を読んでいる人ほど、驚きがある本だと思いました。昨今話題になっている生成AIでも、この話はどれも書けないなと、改めて作者に脱帽です。 中でも、収録されている「文化が違う」が面白すぎました。笑わずにはいられませんでした。
Posted by
正確に書くと星3.8。 1番最初の話からしてこんなんありか?と混乱するような内容だがその理由には納得させられる。 無小説は逆にこっちの方が大変だと思ったが作者が一文字も書かないという工夫?がしてある。すごいと思った。 物語の内容というよりかは発想が面白い本だった。
Posted by