invert[インヴァート](Ⅱ) の商品レビュー
invert…を逆さにする、ひっくり返す medium、invertにつぐ、城塚翡翠のミステリ三作目。 倒叙推理小説である。 犯人ははじめからわかっているが、その殺害方法や記されていない真実をときあかしていく。 人物のやり取りが軽快で、とてもすらすら読める。 (前作を読んでおり、...
invert…を逆さにする、ひっくり返す medium、invertにつぐ、城塚翡翠のミステリ三作目。 倒叙推理小説である。 犯人ははじめからわかっているが、その殺害方法や記されていない真実をときあかしていく。 人物のやり取りが軽快で、とてもすらすら読める。 (前作を読んでおり、登場人物を知っているからもある) また描写が細かく、そして緻密にかかれているように思う。 早く4作目がよみたくなる。
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二つの話から成る。一つ目は女子に免疫のない男の子をからかっているようなシーンが多くて好きではなかった。二つ目は友達のできにくい主人公が、いい友達になれそうな人に出会えたのに、その人が殺人犯かもしれないと思い悩むことになる話。人の命を奪う正当な理由なんてどこにもない、という主人公の...
二つの話から成る。一つ目は女子に免疫のない男の子をからかっているようなシーンが多くて好きではなかった。二つ目は友達のできにくい主人公が、いい友達になれそうな人に出会えたのに、その人が殺人犯かもしれないと思い悩むことになる話。人の命を奪う正当な理由なんてどこにもない、という主人公の信念は揺るぎなく、迫真のエンディング。こちらは面白かったので、相殺して★4つ。
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城塚翡翠シリーズ第3弾。 嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家の2編からなる。 どんな理由があろうとも殺人は許さないという翡翠の強い思いの元となるものはまだ明らかにされず。 ドラマ化とともに刊行されたが、翡翠・真ともにちょっとイメージが違って...
城塚翡翠シリーズ第3弾。 嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家の2編からなる。 どんな理由があろうとも殺人は許さないという翡翠の強い思いの元となるものはまだ明らかにされず。 ドラマ化とともに刊行されたが、翡翠・真ともにちょっとイメージが違って残念。
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城塚翡翠シリーズ3作目。 作者が翡翠の美少女設定に拘りすぎ、描写がしつこいのがげんなりする。翡翠の胸元に描写が偏りすぎて、はっきり言って気持ちが悪い。
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城塚翡翠シリーズ3冊目。2つの中編だが(2つ目は長編?)、1つ目は少し無理があるか?2つ目はトリックに感心。面白い。とりあえずドラマ観てみます。
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城塚翡翠シリーズの倒叙ミステリ2作。最初から犯人が分かっているミステリの何が面白いのか、と思ってしまう人もいそうだけれど。倒叙には倒叙の面白さが当然ながらあります。犯人当てるだけがミステリじゃないんですよね。 「生者の言伝」って、もしや古畑任三郎「死者からの伝言」のオマージュなの...
城塚翡翠シリーズの倒叙ミステリ2作。最初から犯人が分かっているミステリの何が面白いのか、と思ってしまう人もいそうだけれど。倒叙には倒叙の面白さが当然ながらあります。犯人当てるだけがミステリじゃないんですよね。 「生者の言伝」って、もしや古畑任三郎「死者からの伝言」のオマージュなのかな。トリックに関するところとかは全然関係ないけれど、冒頭のシチュエーションとかが完全にアレだなーと思ってしまいました。そして必死で事件を隠そうとする中学生男子にあざとく迫るゆるふわ美人の翡翠……ちょっと待て、いくらなんでもいたいけな少年相手にそれはないでしょー! 傍目にはすんごく面白いけれど、本当に可哀想。なのだけれど結末ではあっと驚かされました。翡翠の推理ポイントにはあらかた気づけたと思っていましたが。あれは見抜けなかった。 「覗き窓の死角」では、おそらく初めてできた友人を追及するはめになってしまった翡翠の苦悩が痛々しいです。とにかくあざと可愛くって最強なイメージの翡翠だけれど、傷つかないはずはないんだよねえ。そして素で知り合った相手に対して、途中からキャラを変えたために今までの手が通用しなくなってしまうという難点もあり、これは史上最大の敵だったかもしれません。事件が発覚する前の楽しそうな二人の姿が素敵だっただけに、悲しさもひとしお。 ちなみにこのアリバイトリックもかなりの強敵だったなあ。トリック自体はある意味単純なものだったのに、そこに他の要素が絡んでしまったことでまったく見抜けなくなっていました。
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面白かった 中編2本 1本目はラノベか というノリ 割りとしょーもなかった 2本目はやられた 色々想像していたのに、 ミスディレクションで見事に無駄骨に ドラマが始まり、 真ちゃんが小芝風花で驚いたけど、 この巻まで想定してのキャスティングか?
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倒叙ですし、一作目のようなおどろきはないが、表紙のせいか、翡翠にいつも魅せられてしまうので。 現実的なトリックな点も個人的には好み また、論理的に推理していく様も。 今回は1.2作目であまり深く触れられなかった 翡翠の内側に触れていた まだ謎が多い部分は、4作目を期待していていいのかな?
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一作目は翡翠の性格がどうにも好きになれなかったし、面白かったけど、どうかなぁという感想だったけど三作目は文句なしに面白い。 一作目の人間関係やニ作目が未読なせいで、ん?どーゆーこと?と思うことは多々あっても、それがさらに輪をかけて「城塚翡翠」という人物をミステリアスに魅せて良かった。 「生者の言伝」は正直、普通だったけど「覗き窓の死角」がとても良かった。 翡翠にほぼ初めて出来た友人の罪を暴かないといけないという、苦しい葛藤がとても良かった。 なんだ普通の女の子なんじゃんという安心もあり。 ラストはなるほどと唸る感じでまたよし。 次作も楽しみ!
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天才ぶりを発揮した1、2作目から、今回は翡翠の内面にスポットが当たる第3作。翡翠なりの苦悩と決意が描かれることで、翡翠が少し身近に感じられ、魅力が増す。 彼女の過去や因縁も少しずつ明らかになり、物語は大きなうねりを見せ始める。 真もキャラが立ってきて役割を確立しつつあるし、他...
天才ぶりを発揮した1、2作目から、今回は翡翠の内面にスポットが当たる第3作。翡翠なりの苦悩と決意が描かれることで、翡翠が少し身近に感じられ、魅力が増す。 彼女の過去や因縁も少しずつ明らかになり、物語は大きなうねりを見せ始める。 真もキャラが立ってきて役割を確立しつつあるし、他の脇役たちもそれぞれに魅力的。 今後のエピソードへの布石も見え隠れし、すでに次作が待ち切れない。
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