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魔眼の匣の殺人 の商品レビュー

4

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2024/09/24

シチュエーションの活かし方が天才的。 いろんな驚きが詰まっていて伏線回収が非常に気持いい。 1作目とはテイストが異なるが、こちらの方が好きだった。 まだまだ続く予定みたいなので続編に期待。

Posted byブクログ

2024/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

丁寧な特殊設定ミステリ。前作はゾンビが出てくるという特殊も特殊な設定だったが、本作は予言と予知が必ず起こるというものであり、前作に比べると落ち着いたように見えてしまう(実際はそれでもだいぶ特殊なのだが)。 謎解きはモヤモヤ。犯人が時計を破壊した理由は、長針と短針が重なっているタイミングで銃弾が当たり、時刻が特定できてしまうから。この条件が分かれば、犯人と偽証した共犯者が特定できるようになっているとのこと。しかし、2つの針が折れていることまでは描写があるが、銃弾によるのか意図的に折ったものなのかは不明(解決編になって銃弾の跡があったことが明かされる)。また、2つが同じ長さで折れていることも描写がない。アンフェアに感じる。

Posted byブクログ

2024/09/10

シリーズ2作目です。 面白いくらいに、いわゆる「本格ミステリ」な状況に追い込まれていきます。 そして、最後には探偵役がちゃんと謎を解き明かしてくれます。 正統派本格ミステリでした。

Posted byブクログ

2024/09/08

屍人荘の殺人シリーズ第二段。今作も前作同様、シリーズならではの特殊設定+クローズドサークル。今作の特殊設定は、予知能力や予言で、前作ほどのアクの強さはないものの、このシリーズの世界観を楽しめた。 山奥の人里離れた元研究施設を訪ねた主人公達。その施設に暮らしている老女から、「あと...

屍人荘の殺人シリーズ第二段。今作も前作同様、シリーズならではの特殊設定+クローズドサークル。今作の特殊設定は、予知能力や予言で、前作ほどのアクの強さはないものの、このシリーズの世界観を楽しめた。 山奥の人里離れた元研究施設を訪ねた主人公達。その施設に暮らしている老女から、「あと二日のうちに、この地で4人死ぬ」との予言を受ける。そうこうしていると、施設に唯一通じる橋が燃え落ち、外界との繋がりがシャットアウト。居合わせた人物の一人が犠牲になって…。 唯一の橋が燃え落ちて脱出不可能なんて、ミステリではベッタベタの展開だけど、個人的にニンマリ笑。不謹慎ながらテンション上がります。事件後は丁寧な謎解きが展開されたけど、トリックや動機なんかは、正直ちょっとモヤっとするところもあった印象だったかな。 程度の差こそあれど、予言の力に振り回された悲しい人達。ラストの真相やどんでん返しは驚いてゾクっとした。今後の展開含め続編も楽しみ。

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2024/08/28

前作はちょっと私にはぶっ飛びすぎていたけれど(面白かったけども!)、今作はファンタジー色が薄れていて純粋にクローズドサークルが楽しめました。 個人的にトリックもそうですが、犯人の動機が1番驚いた。これを思いつく作者様、すごい。帯にある綾辻さんの「犯人特定のロジックがとにかく素晴ら...

前作はちょっと私にはぶっ飛びすぎていたけれど(面白かったけども!)、今作はファンタジー色が薄れていて純粋にクローズドサークルが楽しめました。 個人的にトリックもそうですが、犯人の動機が1番驚いた。これを思いつく作者様、すごい。帯にある綾辻さんの「犯人特定のロジックがとにかく素晴らしい」という言、激しく同意。 全体の背景はファンタジー味が強いのに(裏組織とか)、現実的なトリックと人間の心理の動きで物語に没入できました。これは続編も楽しみです。

Posted byブクログ

2024/08/22

ある村の研究施設の主である予言者の老女。「2日以内にこの地で4人死ぬ」と告げられた直後、外界を繋ぐ橋が燃やされる。 前作に続き、特殊条件でのクローズドサークル。 単に奇をてらった設定なのではなく、ミステリーとしてしっかり読ませるのが良いです。

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2024/07/27

読み応えのあるミステリーだった。前作のトリックは使えないので、どうするかと思っていたら、今作は予知能力だつた。その特性が上手く使われている。

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2024/07/22

ゾンビの次は未来予知が待ち構えていたので、二作目も驚きの連続だった。この子も死ぬの!?とめちゃくちゃ驚いたし、あっちもこっちも疑い過ぎたため、この人が犯人だったの!?と最後まで作者の掌の上で踊らされていたと思う。ただやっぱり、ラストで明かされた犯人たちの動機に一番びっくりした…。...

ゾンビの次は未来予知が待ち構えていたので、二作目も驚きの連続だった。この子も死ぬの!?とめちゃくちゃ驚いたし、あっちもこっちも疑い過ぎたため、この人が犯人だったの!?と最後まで作者の掌の上で踊らされていたと思う。ただやっぱり、ラストで明かされた犯人たちの動機に一番びっくりした…。最後の最後で作者に突き放されるように全部引っくり返されるミステリはとてもとても好き。

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2024/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

特殊設定✖️本格ミステリのお手本のような本、最後まで油断できないどんでん返しがありずっと「騙された〜〜!!!!!!!!」の連続でした。解説にもありましたが、本当に構成が緻密で設定がしっかり練られた作品です!屍人荘のヒットから二作目でこれを出してくるなんて……天才すぎる……。そして第三作はこの二作を超える作品らしいので期待大です!おもしろかった〜!

Posted byブクログ

2024/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『屍人荘の殺人』の続編。班目機関の情報を追っていくうちに元研究施設を特定する。 今回は予知・予言に焦点を当てた内容で、人里離れた場所に建つ超能力者実験施設やオカルト要素も相まって不気味な雰囲気なのがよかった。直近の予言を絵で描く十色の能力は、文章で読んでいてもなんだか怖いと思った。描かれてから時間の猶予がないことや、絵を読み解く必要があること、その確実性など、その場にいたらわたしも怖くて避けてしまうかもしれない。このあたりの描写の説得力があった。超能力者に平穏は訪れないであろう悲しみが後を引く。 犯行は複数の人間の意図が複雑に組み合わさっていて読めなかったし、それぞれの事情が深掘りされていくところが面白かった。 比留子は流石の推理で、葉村とのコンビが今後どうなっていくかが気になる。班目機関の全貌が知りたい。

Posted byブクログ