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魔眼の匣の殺人 の商品レビュー

4

140件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    26

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2024/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ2作目も衰え知らずのおもしろさ。 “魔眼の匣”と呼ばれる班目機関の元研究所を訪れた葉村と比留子を含む11名に突きつけられた死の予言。 クローズドサークルで起こる連続殺人ということで、犯人の目星は思ったより早くついたけれど、オカルトが深く関わった予想もつかない動機や心理に興味津々。 本当の驚きとジワジワくる人間の怖さは終章だったな。犯人を明らかにする前に比留子が言った「始めるのは私と犯人の死闘だ。文字通り、互いの人生を懸けて」の意味がここで効いてくるのかと幾重にも張られた巧妙な伏線に唸った。

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2024/01/10

ホラーミステリー...いや、オカルト(テイスト)ミステリー。前作はゾンビで今回は予言。つくづく楽しませてくれる。 特にラスボスとの対峙は必見。そこでその伏線回収する!?みたいなのもあり。完全に話半分で聞いてた自分を呪いたい。個人的には前作より好き。(前作もめちゃくちゃ面白いけどね...

ホラーミステリー...いや、オカルト(テイスト)ミステリー。前作はゾンビで今回は予言。つくづく楽しませてくれる。 特にラスボスとの対峙は必見。そこでその伏線回収する!?みたいなのもあり。完全に話半分で聞いてた自分を呪いたい。個人的には前作より好き。(前作もめちゃくちゃ面白いけどね!!)

Posted byブクログ

2024/01/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりの今村作品。 『屍人荘』以来の剣崎・葉村コンピが活躍するミステリーで、前回登場した斑目機関の謎を追うべく、山奥の好見を舞台に予言による死の真相を明らかにしていく物語。 前回のゾンビは衝撃度重視だっただけに今回は地味ではあるものの本格ミステリーの要素をふんだんに盛り込んだ作風になっている。 偶然集まった9人の男女が呪いにより殺されてしまうという状況は屍人荘と一緒であるものの二転三転するストーリーや魅力的なキャラクター達も相まって飽きずに読むことが出来ました。予言をテーマにしたストーリーから『TRICK』のような超常現象を暴く展開かとおもいきや、予言能力はそのままに、それによる人間同士の醜い争いや妬み嫉みが発展していくという動機にはとても驚きました。 人間の醜さにより起きてしまった事件であり、その奥には人を思う気持ちが暴走し、利益に執着してしまった只の老婆の姿だったというのが哀しい真実だと思いました。あの後”彼女”はどうなってしまったのか次の巻でどのように語られるのか、とても楽しみです。 そして、剣崎の葉村に対する感情が凄く素敵で、”どんなことがあっても護りたい”という思いがとても危なくてこれからどうなっていくのかがとても楽しみに成りました。次回作もとても楽しみです。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 葉村譲:梶裕貴 剣崎比留子:水瀬いのり 十色真理絵:早見沙織 茎沢忍:増田俊樹 王寺貴士:大塚剛央 朱鷺野利子:松井菜桜子 師々田厳雄:宝亀克寿 師々田純:芹沢優 臼井頼太:平田広明 神服奉子:井上麻里奈 サキミ:田中真弓

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2024/01/01

2023年最後のレビューは今村昌弘さん著の『魔眼の匣の殺人』になりました。 前作『屍人荘の殺人』で悲惨な体験と共に「俺のホームズ」を失った葉村譲は、剣崎比留子と共に研究施設があった村へ向かう。真雁と呼ばれる地区へ近づくに連れて何人かの同行者と出会い、幸か不幸かクローズド・サーク...

2023年最後のレビューは今村昌弘さん著の『魔眼の匣の殺人』になりました。 前作『屍人荘の殺人』で悲惨な体験と共に「俺のホームズ」を失った葉村譲は、剣崎比留子と共に研究施設があった村へ向かう。真雁と呼ばれる地区へ近づくに連れて何人かの同行者と出会い、幸か不幸かクローズド・サークルで2日間を乗り切ることになった。しかし一行に与えられた2日間は四人の死を予言されていて、疑心暗鬼になりつつ死のカウントダウンは始まっていく。 前作ほどの破天荒な特殊設定ミステリというより、研究機関の一端に触れることで剣崎比留子シリーズの深みを出してくる本作は、ミステリ作品として少し物足りなさを感じる展開だったかなと思う読後感でした。続編は文庫化発売した際に読もうかなと考えています。 2023年は読了済みの小説(専門書等は除く)で108冊になりました。来年も100冊を目安に新しい読書生活を楽しみたいと思います♪ 皆様も良い年末年始と読書ライフをお過ごし下さい♪

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2023/12/28

1作目より好き。 大きな驚きはないものの、犯人を動かす動機や細かい設定がキレイに回収されていた。 クローズドサークルものはあまり詳しくないが、「超能力」との相性も良いようで最初から最後まで面白かった。 次作も楽しみ。

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2023/12/16

『屍人荘』ほどではなかったけれど、なかなか面白かった。 デビュー作にはほとんどなかったオカルト要素が、こちらでは前面に出てくるが、超常現象にはっきりとルールをあたえることによってミステリーを成立させている。 あ、この人も死んじゃうんだ というのが結構容赦ないけど、『○○の殺人』と...

『屍人荘』ほどではなかったけれど、なかなか面白かった。 デビュー作にはほとんどなかったオカルト要素が、こちらでは前面に出てくるが、超常現象にはっきりとルールをあたえることによってミステリーを成立させている。 あ、この人も死んじゃうんだ というのが結構容赦ないけど、『○○の殺人』と銘打つようなミステリーなら人が死ぬのはお約束だもんね。

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2023/12/11

2作め。1作めのようなタイプの驚きはないが、推理はこっちのほうが、畳み掛けてくる感じが、よい。 特殊な設定をひとつ、前提においている"だけ"で、あとは超オーソドックススタイルの本格推理なのですね。だから頑張れば犯人を当てられる!今作は「予言」(予知?)がテーマ...

2作め。1作めのようなタイプの驚きはないが、推理はこっちのほうが、畳み掛けてくる感じが、よい。 特殊な設定をひとつ、前提においている"だけ"で、あとは超オーソドックススタイルの本格推理なのですね。だから頑張れば犯人を当てられる!今作は「予言」(予知?)がテーマだけれど、特殊な力が凶器になる、みたいな展開ではないし、そういうミスリードもないし。読みながら何度も「うわぁ丁寧な作りだなぁ嬉しいなぁ」となった。

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2023/11/15

犯人や動機にはうーんと思うところもあるが、ストーリーや展開はおもしろかった。予言に囚われるクローズドサークルは狂気だと思った。事件推理後もまさかの真実があって驚いた。次作も読もうと思う。

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2023/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1作目、3作目を先に読んでいた。 1作目はゾンビから逃げる、3作目は巨人から逃げる。そして2作目は予言から逃げる。 予言に対する恐怖が元となった、人間くさい真相だったが、ゾンビや巨人と比べると物足りなさを感じた。十色の描く予言スケッチをそれぞれに利用して裏工作を働いていたのは面白いのだが、男女2名ずつ死ぬという予言内容だからこそ、きっと計4名はなんだかんだでメインの2人を抜きにしてほぼ確実に死ぬんだろうなと考えてしまい、ワクワク感が薄れてしまった。

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2023/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

十色さん死なないでくれって思いながら読んでいました。 「剣崎さんの絵を描かせてくれ」なんて言ったり、部屋に1人で閉じ込められてしまったり、死亡フラグが立ちまくっていましたが、生存の希望を捨てずに読み進めていました。  結局2番目の犠牲者になった時にはショックで本を閉じてしまい、再開したのは翌日になってからでした。  個人的に、ミステリとしての完成度は前作に軍配が上がりますが、面白さは負けず劣らずです。

Posted byブクログ