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約束された移動 の商品レビュー

3.7

26件のお客様レビュー

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2024/09/13

すこし不気味なひとたちがしずかにひっそりと暮らしている短編集。 どれもこれも少しずつ変で、物静かに語られているので耳を傾けざるをえない。おもしろい。

Posted byブクログ

2024/09/05

なんだか、一対一で読み聞かせをされているような感じ。 静かで、落ち着いていて、感情があまりのらないような声で。 不思議な話達だった。 だけど、もしかしたら、現実にあるのかもしれない。 短編だったけれど、どれもお話に続きがありそうな終わり方で面白かった。 個人的には「元迷子係...

なんだか、一対一で読み聞かせをされているような感じ。 静かで、落ち着いていて、感情があまりのらないような声で。 不思議な話達だった。 だけど、もしかしたら、現実にあるのかもしれない。 短編だったけれど、どれもお話に続きがありそうな終わり方で面白かった。 個人的には「元迷子係の黒目」が好き

Posted byブクログ

2024/08/03

奇妙な手触りの短編集。 登場人物はそれぞに前向きに取り組む仕事とちょっと世間一般には馴染みにくい「趣味」のようなものを持っている。 妄想か思い込みのようにも思えるそれを大切にし、楽しむことを日々の糧としている、ように見える。 「移動」というのは、現実世界とこの自分だけの趣味の世...

奇妙な手触りの短編集。 登場人物はそれぞに前向きに取り組む仕事とちょっと世間一般には馴染みにくい「趣味」のようなものを持っている。 妄想か思い込みのようにも思えるそれを大切にし、楽しむことを日々の糧としている、ように見える。 「移動」というのは、現実世界とこの自分だけの趣味の世界を行ったり来たり、をさすのかもしれない。 「寄生」が面白かったです。

Posted byブクログ

2024/07/22

六つの短編 静かなおとぎばなしを読んでいるような不思議なお話したち。 それぞれの主人公が自分の仕事に誇りを持って打ち込み、自分の役割をキチンとこなす。読んでいて清々しいです。 「わかります、わかりますよ」と誰にでも接することができ、「うん、わかってる。無事に果たせた?」とキチンと...

六つの短編 静かなおとぎばなしを読んでいるような不思議なお話したち。 それぞれの主人公が自分の仕事に誇りを持って打ち込み、自分の役割をキチンとこなす。読んでいて清々しいです。 「わかります、わかりますよ」と誰にでも接することができ、「うん、わかってる。無事に果たせた?」とキチンと微笑み、信じることのできる人間になりたいものです。

Posted byブクログ

2024/05/14

約束された移動に出てきた本を全部読んでみたい。エレンディラははるか昔に読んだけどすっかり忘れた。巨人の接待で巨人が書いた本も読んでみたい。#河出文庫グランドフェア

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2024/04/30

2024年、7冊目です。 2024年1月以降に、サイトへの登録が上手くいかず、 読了した本を登録できなかったので、まとめて登録する。

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2024/02/17

「移動する」物語6篇。 それぞれ主人公の秘密をこっそり教えてくれているような感覚になる。 秘密という言葉は尊厳という言葉に置き換えてもいいという解説も印象深い。 そして毎回作者の人や動物の表現が緻密で驚かされる。

Posted byブクログ

2023/11/03

連作ではないが共通した静謐で風変わりな雰囲気を纏った短編集。 お気に入りは1・3・2・6編 目立たないけど特別な人に私もなりたい。

Posted byブクログ

2023/09/15

"移動する"物語六篇からなる短編集。職業、年齢、性別も様々な人々が登場する。かつては有名だったけれど落ちぶれてしまったハリウッド俳優とロイヤルスイートの客室係。元市民病院の案内係と孫娘。元迷子係と遠い親戚の少女。虫博物館で出会った男女。村で唯一の託児所の園長。...

"移動する"物語六篇からなる短編集。職業、年齢、性別も様々な人々が登場する。かつては有名だったけれど落ちぶれてしまったハリウッド俳優とロイヤルスイートの客室係。元市民病院の案内係と孫娘。元迷子係と遠い親戚の少女。虫博物館で出会った男女。村で唯一の託児所の園長。バルカン半島の小国の作家とその希少言語の通訳者。世の中の人々に知れ渡るわけではなく、彼らだけが知っている密やかな約束、あるいは生きた証、尊厳という美しいものの数々を、まるで生まれたばかりのグッピーの赤ちゃんを岩や藻の隙間から網ですくいあげるように丁寧に的確にすくいとっている印象がしました。偉大な人と絶賛される人の人生だけが輝かしいのではない。寂れた裏庭に、ビルとビルの間の路地裏にいるそんな人の人生にも、輝く瞬間があったことをこの物語は教えてくれるのです。 小川洋子さんの小説はやはりいいなぁ…。

Posted byブクログ

2023/08/14

この著者の目には、世界はどんな風に見えているのだろう。一見すると奇抜で現実味を欠く内容なのに、妙に生々しい手触りの文章で、彼・彼女らが確かにそこにいると感じられる。エンタメとして楽しむ本ではないのだけれど、なぜか手に取っている。癖になる小説家だ……

Posted byブクログ