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琥珀の秋、0秒の旅 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2026/03/21

1巻完結。『時と四季シリーズ』の第3作目。自分達しかいない世界を二人旅する系。過去に読んだ同系作は自転車なり原付なりの機械の移動手段を使っていたが、本作は函館から東京まで徒歩で移動というハードな行程を描いている。青函トンネルの所は終わりが見えない恐怖感があった。 井熊あきら、とい...

1巻完結。『時と四季シリーズ』の第3作目。自分達しかいない世界を二人旅する系。過去に読んだ同系作は自転車なり原付なりの機械の移動手段を使っていたが、本作は函館から東京まで徒歩で移動というハードな行程を描いている。青函トンネルの所は終わりが見えない恐怖感があった。 井熊あきら、という乱暴な不良少女が可愛いすぎる。 未来に希望、嘘と痛みのない世界、明日はない、モラトリアム、この作品にはたくさんのことがある気がする。最後の会話にたくさんの気持ちがある。

Posted byブクログ

2024/06/03

今回は恋愛というわけではなく、ロードムービー的で読んでいて楽しかった。時間停止が漫画連載続きが読みたいという理由で解除されたのは、呆気ないと初めは感じたが、生きる理由というのは案外そんなものなのかなと感じた。

Posted byブクログ

2024/05/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

函館に訪れた修学旅行中に時間が止まってしまうという冒頭に一気に引き込まれました。明日がやってくることの恐怖や、漠然とした不安が募る未来への拒否感――鬱屈した感情がこれでもかと描かれた小説でした。後ろ向きなことに真っ直ぐな麦野君の心情に共感しました。 東京にある暮彦おじさんの家にヒントがあるはずだと信じて、麦野君とヒロインである井熊ちゃんは二人で旅をする決意をする。 何もかもが停止した世界で、誰かの目を気にすることもなく、好きなように過ごす。時間が流れない世界は不便だけど、自由だった。その生活は「明日が来なければいい」と内心では思っている二人にとって天国にも等しい時間だった。 未来に希望を抱かなければ、いつまでも「このまま」でいられる。退廃的なのに甘美なその事実は、あまりにも魅力的で――。 最初はぎこちない会話を繰り広げていた麦野君と井熊ちゃんだったけど、旅を共にしているうちに心を開いていき、自分の抱えているトラウマや悩みまで話すようになる。そんな二人の関係性の変化を楽しんでみることができました。 私も会社に行くのが嫌で仕方がなかった時期があるので、とても深く心に刺さる物語でした。面白かったです。

Posted byブクログ

2024/04/14

修学旅行先で時間が止まってしまった男の子が女の子と出会って旅をする話。 時間が止まり、静かになってしまった世界の中で、たった二人で日本を旅するというのは、とても良い世界観だった。そして、二人が抱える切実さや、絶望は、結局、解決はしないのだけれど、かけがえのない相手を見つけること...

修学旅行先で時間が止まってしまった男の子が女の子と出会って旅をする話。 時間が止まり、静かになってしまった世界の中で、たった二人で日本を旅するというのは、とても良い世界観だった。そして、二人が抱える切実さや、絶望は、結局、解決はしないのだけれど、かけがえのない相手を見つけることで、ほんの少しだけ、前を向き、希望を持って明日を迎えられるようになるというのも、とても良い。 もったりした作家の文体と合わさってとても良い話だった。こんな修学旅行いいなあ、と思った。

Posted byブクログ

2022/10/16

不登校男子が頑張って修学旅行に参加した先の函館で時間がストップする。 時間が止まった世界で動けるのは主人公である不登校男子と、わけあり地元JKのヒロインのみ。 凸凹、ギクシャクな2人は時間が止まった世界で函館から東京間を徒歩で旅をすることに。 旅を続けて紆余曲折しながらも心...

不登校男子が頑張って修学旅行に参加した先の函館で時間がストップする。 時間が止まった世界で動けるのは主人公である不登校男子と、わけあり地元JKのヒロインのみ。 凸凹、ギクシャクな2人は時間が止まった世界で函館から東京間を徒歩で旅をすることに。 旅を続けて紆余曲折しながらも心の距離を縮めていく主人公とヒロインの旅はどんな旅をするんだろうかとワクワクしながら読めました。 ただ、主人公の特異体質の設定などは生かしきれてない感じやこれで終わり?感がちょっと残念だったかなと思います。

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2022/09/07

シン、と静寂の鳴る時の静止した世界で、引っ込み思案の少年と不良少女が紡ぐ、ロードノベル。その特異な世界観は、独特の読み心地。 正反対な性格の二人が、長い距離を共に旅する過程で徐々に絆を深める様が繊細に描かれた、心温まる作品で、とても良かったです。 最後はあっさりした印象も受けまし...

シン、と静寂の鳴る時の静止した世界で、引っ込み思案の少年と不良少女が紡ぐ、ロードノベル。その特異な世界観は、独特の読み心地。 正反対な性格の二人が、長い距離を共に旅する過程で徐々に絆を深める様が繊細に描かれた、心温まる作品で、とても良かったです。 最後はあっさりした印象も受けましたが、旅の経験を糧に成長した主人公は、同じような思いを持つ少年少女へのメッセージかもと思い、中々に感じ入りました。 個人的には、後は青函トンネルなど、地理の小ネタが色々散らばっていて、へぇーと思いながら読める点がお気に入りです。

Posted byブクログ