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ラーゲリより愛を込めて の商品レビュー

4.5

65件のお客様レビュー

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    33

  2. 4つ

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2023/04/04

生きるとは何か。 人生とは何か。 理不尽な目にどれだけ遭おうともただただ家族に会いたい、と強く願い続けること。どんな状況でも希望を持って楽しむことが大切。 山本幡男の生き様とその影響を受けた周囲の人々を思うと涙なしでは読めません

Posted byブクログ

2023/04/02

こんなにも理不尽なことがあろうか。 ただ日本へ帰りたい、待っている人と会いたいだけなのに。 何人も仲間が死んでいき、自分もいつそうなるか分からない。常に空腹で、句を詠んだり文字を書くことすら許されない。 もし自分の愛する家族が収容所で暮らしていたらと思うとやり切れないし、この世の...

こんなにも理不尽なことがあろうか。 ただ日本へ帰りたい、待っている人と会いたいだけなのに。 何人も仲間が死んでいき、自分もいつそうなるか分からない。常に空腹で、句を詠んだり文字を書くことすら許されない。 もし自分の愛する家族が収容所で暮らしていたらと思うとやり切れないし、この世の全てを呪ってしまいそうだ。 しかし、この苦しい状況の中、山本は違った。 諦めない姿勢、ダモイを信じる心、希望を失った仲間を元気にするカリスマ性を山本は持っていた。 山本だけではなく妻のモジミも凄かった。女手一つで子どもたちを育て上げるのにどれだけ苦労したのだろうか。 山本の遺書の内容では、モジミへ向けて書かれた言葉も勿論良かったのだが、母ヘ向けての言葉がグッときた。一目逢いたかった、と切に願う気持ちがストレートに書かれていて、彼の素の部分が初めて見えた気がした。 山本幡男は立派な人だったとしか言えない。彼ほどの人物はなかなかいない。

Posted byブクログ

2023/03/04

映画を見るようにぐんぐん読み進めた。 時の流れがわかりやすい。 山本幡男という人物は、どんな時でも人間らしく生きていた。 遺書に込められたメッセージが響いて、最後のほうは泣きながら読んだ。

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2023/03/01

一気に読んだ!久しぶりに先が気になってどんどん読み進めたくなる本に出会えた。 ラーゲリの凄惨な日々が生々しく描かれる。読み終わったあと、この時代の日本でなに不自由ない生活をしている幸福感に包まれた。またこんなにも情熱的で聡明な人物が実在したことに想いを馳せ、さぞ魅力的な人物だった...

一気に読んだ!久しぶりに先が気になってどんどん読み進めたくなる本に出会えた。 ラーゲリの凄惨な日々が生々しく描かれる。読み終わったあと、この時代の日本でなに不自由ない生活をしている幸福感に包まれた。またこんなにも情熱的で聡明な人物が実在したことに想いを馳せ、さぞ魅力的な人物だったのだろうと思った。

Posted byブクログ

2023/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは胸熱だわ。 しかも実話ってのがすごいな。いい一冊に出会えた。山本さんの正義感、強さ、マジ見習いたい。 子供に向けた遺書のとこ、もう一回読んどこ。 ってか、ソ連(ロシア)ってほんま最悪やな。 他にも最悪エピソードあるんよね? この当時にソ連に寝返った日本人てどうしてんのかな?色々疑問が出てきた。

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2023/02/26

 読書感想というより、映画感想になってしまいますが、安田顕が美味しいとこザックリともって行きました!ブルーレイ買います!!

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2023/02/23

自分は映画を観た後に読んだが、映画では描かれていない部分も書かれているので映画を観る前に読んでもいいと思います。特にモジミさんや子供たちの心情、ラーゲリの仲間たちの背景や心情については細かく描かれていません。映画を先に観た後の余韻とノベライズを先に読んで観た後の余韻では感じ方が違...

自分は映画を観た後に読んだが、映画では描かれていない部分も書かれているので映画を観る前に読んでもいいと思います。特にモジミさんや子供たちの心情、ラーゲリの仲間たちの背景や心情については細かく描かれていません。映画を先に観た後の余韻とノベライズを先に読んで観た後の余韻では感じ方が違うかもしれません。 この作品を先に読んだ方は、読んで満足をするのではなく是非とも映画館に足を運んでいただきたいです!!時間に余裕のある方は、役者の皆さんの"表情"と"声"を堪能してきて欲しいです! それぞれの立場によって感情移入する人は違うと思うが、自分はまだ親になる経験をしていないからこそ山本さんの娘であるはるかちゃんに感情移入してしまいました。はるかちゃんが山本さんのことを覚えていないって言う場面があるんですね。自分も父方の祖父を物心つく前に亡くしているので、どんな顔をしていたのか、遊んでもらった記憶などがありません。親に話を聞いても記憶に無いのでいまいちピンとこないんですよね。 はるかちゃんの場合、山本さんの遺書があるしラーゲリでどんな暮らしをしてきたのか、その"記憶"を覚えている人たちがいる。本人からの言葉や家族以外の人に記憶が残っているのは、はるかちゃんにとってどんな人であったのかイメージしやすいはず。 どうか、山本さんがどんな人であったのか沢山話してあげて欲しいと思った。

Posted byブクログ

2023/02/17

通勤電車の中で泣きました。 山本がみんなへの影響力があったからこそ遺書が届けられた。山本の生き方が素晴らしい。背中を押された気がします。 映画も観たい必ず観ようと思います。

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2023/02/15

偶然ですが、満州で終戦を迎えたエンディングの「地図と拳」を読み終えた後に、この本を手に取ったため、まるで、続きモノのように、ハルビンにいた山本が終戦後、シベリアに送られるところから始まりました。 映画は見てませんが、シベリア抑留の悲惨な映像が想像できて辛くなります。果たして泣け...

偶然ですが、満州で終戦を迎えたエンディングの「地図と拳」を読み終えた後に、この本を手に取ったため、まるで、続きモノのように、ハルビンにいた山本が終戦後、シベリアに送られるところから始まりました。 映画は見てませんが、シベリア抑留の悲惨な映像が想像できて辛くなります。果たして泣けるのか? Wikiによれば、映画の脚本は「正直なところ、映画はやっぱり実際とは違ってはいる(長男の顕一談)」らしいですが、ネット配信が始まったらやっぱりちょっと観てみたいところ。 ノンフィクションなだけにインパクトは強烈。今の日本は、当時、山本さんが遺書にしたためた希望にあふれた未来を実現しているのか。。。高度経済成長期あたりまではきっといい線いってたのかもしれませんが、閉塞感に溢れたイマはどうでしょう? あと、これまたどうしても、ウクライナ禍を思い浮かべてしまいます。この瞬間にも、捕虜となった兵士が祖国や家族を想い耐えている現実に、我々自身や国際社会はどう向き合ったらいいのでしょうか? エンターテインメントなノベライズ本、というにはあまりに重い内容でした。

Posted byブクログ

2023/02/12

ソ連の収容所での過酷な状況においても希望を失わずに生き続けた男と、収容所仲間との十一年に及ぶ収容生活を描いた物語。 ロシア許すまじ。

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