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いけない の商品レビュー

3.6

310件のお客様レビュー

  1. 5つ

    44

  2. 4つ

    125

  3. 3つ

    109

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    3

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2022/09/11

物語の引力に逆らえない、抗えない。 道尾秀介作品にはいつもグイグイ引き込まれる。 本書は読者参加型ミステリー。 舞台は自殺の名所『弓投げ崖』がある、架空の海岸線の町。 4章に分かれている話は根底で繋がっている。 各章の最終ページに挿入されている写真を見ると、隠された真実を発...

物語の引力に逆らえない、抗えない。 道尾秀介作品にはいつもグイグイ引き込まれる。 本書は読者参加型ミステリー。 舞台は自殺の名所『弓投げ崖』がある、架空の海岸線の町。 4章に分かれている話は根底で繋がっている。 各章の最終ページに挿入されている写真を見ると、隠された真実を発見する、という仕掛け本。 あ〜ぁ、本書を読んだ方と答え合わせをしたいこの衝動! ダークでちょっとホラー要素スパイスありの道尾作品。今は衝動でお腹いっぱいでも、必ずまた読みたくなる。 やっぱり天才でしょ!

Posted byブクログ

2022/09/11

スピード感がある文章で、あっという間に読める作品。ただ、サクサク読みすぎてしまうと、各章の終わりの写真を見てもピンとこない。 謎解きはしっかりしているのでモヤモヤはないが、善人が報われていないところが少し胸糞悪い。 それも含めてなかなかの良作。

Posted byブクログ

2022/09/10

いけない この街では あまりに淡々と犯罪が起こる 自殺の名所とよばれる弓投げの崖がある街で 死者の蘇りを謳う信仰宗教。 信じて属するのか、懺悔で属するのか そこここに闇。 トリックの巻き戻し。 ヒントを探して読み返すため、 何度も何度もいったり戻ったり。 結果がっつり持ってかれ...

いけない この街では あまりに淡々と犯罪が起こる 自殺の名所とよばれる弓投げの崖がある街で 死者の蘇りを謳う信仰宗教。 信じて属するのか、懺悔で属するのか そこここに闇。 トリックの巻き戻し。 ヒントを探して読み返すため、 何度も何度もいったり戻ったり。 結果がっつり持ってかれてる。 殺しの動機だけは 若干モヤモヤ。 その想像による解釈は自由なのかw この不気味な世界観やっぱクセになる。 次の いけないIIも読むだろう。

Posted byブクログ

2022/09/07

大どんでん返し系ミステリー。 久しぶりに読む手が止まらない体験をして、小説をとにかく読み漁っていた中・高時代を思い出した。 小説なのに展開が盛り上がってくると思わず目を伏せたくなるようなドキドキと、こちらの想像力を遥かに凌駕する仕掛けにとにかく圧倒された。 もうすぐ出る続編が早く...

大どんでん返し系ミステリー。 久しぶりに読む手が止まらない体験をして、小説をとにかく読み漁っていた中・高時代を思い出した。 小説なのに展開が盛り上がってくると思わず目を伏せたくなるようなドキドキと、こちらの想像力を遥かに凌駕する仕掛けにとにかく圧倒された。 もうすぐ出る続編が早く読みたくてたまらない…。

Posted byブクログ

2022/09/04

ある街で事件が起きる。3章+エピローグの連作短編ミステリー。 それぞれの章の終わりに写真が挿入されていて、それを見るとそれぞれの“隠された真実”が見えてくる。 叙述トリック一切見抜けない人間なので二度読みどころか三度四度読みした。 トリックもさることながら心情の描き方がさす...

ある街で事件が起きる。3章+エピローグの連作短編ミステリー。 それぞれの章の終わりに写真が挿入されていて、それを見るとそれぞれの“隠された真実”が見えてくる。 叙述トリック一切見抜けない人間なので二度読みどころか三度四度読みした。 トリックもさることながら心情の描き方がさすが道尾秀介さんという感じでよかった。あたたかったりつめたかったり。 街の平和を信じてはいけない。

Posted byブクログ

2022/09/04

章ごとのどんでん返し(と最後の絵での答え合わせ)だけでなく、 後の章を読んでいくと実はこういうことが起きていた、という内容がわかっていくため、何度も見返しながら楽しく読めた。

Posted byブクログ

2022/09/03

冒頭の市内の地図から、風神の手と同様に、同じ街の短編集と気付き、最後に1つにつながるかな?と思い読み進める。 各章、“えっ?”となる部分があり、引き込まれました! すべてスッキリするには解説サイトや他の読者の感想を参考にしつつ、自分なりの推測が止みません

Posted byブクログ

2022/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

物語の最後に挿入される画像によってお話の結末が解るようになっている どんでん返しというのではなくて、リドルストーリーに画像で決着をつけてくれている感じ 第一章『弓投げの崖~』は蝦蟇倉市アンソロジーで読了済みだったんだけど、当時は謎解きを後回しにしてたら結局取り組むのを忘れちゃいまして…… 道尾先生ごめんなさいの意味も込めての文庫購入です 各章の真相でも書こうかと思っていたら、そのあたりは終章でわかりやすく触れてくれていた、優しい でも第三章に関して少し 宮下と中川を殺したのは守谷で、証拠偽装と水元の殺害が竹梨の仕業、という認識でいいのかな 守谷周りのモヤモヤが晴れないままだけど章題が『絵の謎に気づいてはいけない』なので、お話の焦点はそこだから残りは想像してねという あと、終盤の水元の舌描写が妙に艶めかしかったせいで「水元女性説」も考えてしまった パラっと読み返してみたけど、性別に関して明言している描写は無い……? (でも女性の独身寮で差し飲みというのはないかなぁとは思っている、あとネクタイ描写があるけど女性刑事が締めるかというとどうだろう……?) びっくりするくらい爽やかな読後感で「いい話だったなー」ってなるけど、めっちゃ怖い終わりよね(笑 終章に関しては、物語のオチは画像でなくて章題かな 『町の平和を信じてはいけない』 安見も吉住も山内も竹梨も守谷も、殺人犯が裁かれずに暮らす街、蝦蟇倉 こわぁー (吉住を殺人犯呼ばわりするのはちょっと違うか)

Posted byブクログ

2022/09/01

各章の最後の写真が映す真実。 じっくりゆっくり考えながら読んで、その写真で答え合わせのような感じかな。 各章の写真は、第一章で唸り、第二章第三章でアッ!となり、第四章で再び唸った。面白かったな〜!私の導き出した真実が正解とは限らないけれど、多分あれでいいような……真実がわかっても...

各章の最後の写真が映す真実。 じっくりゆっくり考えながら読んで、その写真で答え合わせのような感じかな。 各章の写真は、第一章で唸り、第二章第三章でアッ!となり、第四章で再び唸った。面白かったな〜!私の導き出した真実が正解とは限らないけれど、多分あれでいいような……真実がわかっても晴れ晴れとした気持ちにはならず、どこか物悲しい。

Posted byブクログ

2022/11/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリー書評 読書レベル 中級 ストーリー ★★★ 読みやすさ ★★★★ トリック  ★★★★ 伏線・展開 ★★★★★ 知識・教養 ★★ 読後の余韻 ★★★★★ こういう人におすすめ:短編が3つと解決編1つの4部で構成されていて、各章の最後の写真(イラスト)で、その章の謎が解ける仕掛けとなっています。私はとても楽しめました。各章の謎はきちっと解決しますが、ストーリー的にはすっきりしない終わり方でモヤモヤ感が残ったため、評価4としました。

Posted byブクログ