殺人者の白い檻 の商品レビュー
刑務所の隣にある病院……。 何やら特殊な環境で、予想もしえないこともあるんですね。 脳外科医として勤務する彼は、6年前に父母を強盗に殺害されたことを切欠に、精神が不安定に。ある日、隣からクモ膜下出血の患者が。その患者は、両親の命を奪った死刑囚……。 医者と患者という関係で向き合う...
刑務所の隣にある病院……。 何やら特殊な環境で、予想もしえないこともあるんですね。 脳外科医として勤務する彼は、6年前に父母を強盗に殺害されたことを切欠に、精神が不安定に。ある日、隣からクモ膜下出血の患者が。その患者は、両親の命を奪った死刑囚……。 医者と患者という関係で向き合う内に、違和感が押し寄せる、何かが違う……
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手術シーン、リハビリシーンは詳細 なのに登場人物の心理描写が少ない 優秀な脳外科医の割に、明らかに脳卒中の症状出てる人に対して受診を勧めるだけと言う事に違和感しかない リハビリ中に事故死した患者の息子さん、医師に自分の話を聞いてもらう、それだけで納得しちゃうの? 真犯人はいつ告白文を書いたのだろう 2人殺害しさらにもう1人手にかけようとしたのにどうして真相を告白する心境の変化に至ったのか もう少し葛藤など読みたかった
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面白かった。 半分くらいで、犯人も結末も予想できてしまうが、一気に読める。 冤罪に気づく病い、真犯人を特定する手法、事故死した父と入院してきた息子など、散りばめられたネタはむしろ短編向きなのでは、と思った。
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いやぁ、これは参った!もし、仮に自分が医者だったとして、両親を殺した人物の治療ができるだろうか?医者としての自分をとるのか、被害者遺族としての自分をとるのか。大いに悩ましいところだ。 優秀な脳外科医の尾木敦也は、両親を殺され、医者としての可能性を憂い、しばらく休業していた。...
いやぁ、これは参った!もし、仮に自分が医者だったとして、両親を殺した人物の治療ができるだろうか?医者としての自分をとるのか、被害者遺族としての自分をとるのか。大いに悩ましいところだ。 優秀な脳外科医の尾木敦也は、両親を殺され、医者としての可能性を憂い、しばらく休業していた。院長からどうしても手術をして欲しい患者がいると言われオペをすることになったが、途中で両親を殺した死刑囚の定永であることがわかった・・・。 ブラックに限りなく近いグレーの死刑囚、定永のリハビリを行なっていくうちに、ホワイトに近くなっていくグレー。果たして定永は本当に犯人なのだろうか。 誰もが疑問に感じ始めた時、新たな犯人像が浮かんできて・・・。 テーマ良かったわりに、全体的に軽い印象なのが残念。ただラストは良かった。
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短編の名手長岡弘樹さんによる長編医療ミステリ。 長岡さんの連作短編の面白さに味をしめている読者にとってこの長編はどこか薄味というか、間伸びした感じがする。 明暗順応とか手の記憶とか福島弁とか、散りばめられた要素は面白く、連作短編にしたら面白くなるんだろうけど、長編になると途端に...
短編の名手長岡弘樹さんによる長編医療ミステリ。 長岡さんの連作短編の面白さに味をしめている読者にとってこの長編はどこか薄味というか、間伸びした感じがする。 明暗順応とか手の記憶とか福島弁とか、散りばめられた要素は面白く、連作短編にしたら面白くなるんだろうけど、長編になると途端に平板で盛り上がりに欠け、とっ散らかった印象になる。 主人公の医師が休職するまでに至った悩みが描き切れていないから、最後に選んだ答えの感動も少なめで残念。 やっぱり長岡さんはキレのいい連作短編読みたいです。
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設定が良いなとは思ったけど、ちょっと全体的に薄っぺらく感じてしまった。 登場人物の心の葛藤がもう少し掘り下げられていたら、もっと入りこめたと思う。
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刑務所から運ばれてきた急患は、両親を殺害した死刑囚。 手術後もこの喋らない死刑囚とリハビリを通して向き合うことにより、真実が明らかになる。 再び、メスを握ったとき…。 久しぶりにページを捲る勢いが止まらなかった。 医師でなくても決断を迫られることはあるが、命においては、医師ほど...
刑務所から運ばれてきた急患は、両親を殺害した死刑囚。 手術後もこの喋らない死刑囚とリハビリを通して向き合うことにより、真実が明らかになる。 再び、メスを握ったとき…。 久しぶりにページを捲る勢いが止まらなかった。 医師でなくても決断を迫られることはあるが、命においては、医師ほど課せられるものが多い職業はないのではと思った。
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作者さんには珍しい長編。刑務所の隣にある病院へクモ膜下出血死刑囚定永が搬送される。主治医はその死刑囚に父母を殺された主人公である脳外科医尾木だった…。因縁のある患者とどう向き合うのか、定永は冤罪なのか?事件の真相は?
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真犯人は想像つきながらも、最後まで気になって見逃せなかった。 ミステリー系の推理の工程が苦手に感じてたけど、この作品は最後まで楽しく読めました。
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死刑囚とその命を助けた医者、そしてその因縁、確かに興味深い。 しかし、読み進めていくうちに、だんだん明らかになる真相と疑問。 少しご都合主義的なストーリーだったが、それでも一気にやめられすに読む。 そして、結末は余韻というのだろうか・・・
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