殺人者の白い檻 の商品レビュー
長岡氏の粘着質な文章はやはり肌にあわないが、ストーリやプロット自体に無理はなく、面白く拝読できた。命の軽重について語るにはかなり薄っぺらい印象の本だが、ミステリーとして読めば及第点。
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知らずに担当した急患は、かつて自分の両親を殺した死刑囚だったー とても面白そうな題材なのに驚くほど盛り上がらない。ドラマ『教場』の原作者の作品だからと読んでみたが、ドラマの方が面白かったバージョンらしい。教場も読むのやめよ。
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好きな作者だけど、この作品は合わなかった。何となく読みにくいし、主人公の人柄とかもよく分からなかった
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初読みの作家さんです。 まことさんのレビューから読みたいと思い、順番待ちしていました。 読み始めてすぐに引き込まれ、先へ先へと急ぎたくなるストーリー展開。 脳外科医の尾木敦也と、妹で看護師の菜々穂は、同じ病院に勤務している。 二人の距離感にちょっと戸惑いを感じたが、6年前に両親...
初読みの作家さんです。 まことさんのレビューから読みたいと思い、順番待ちしていました。 読み始めてすぐに引き込まれ、先へ先へと急ぎたくなるストーリー展開。 脳外科医の尾木敦也と、妹で看護師の菜々穂は、同じ病院に勤務している。 二人の距離感にちょっと戸惑いを感じたが、6年前に両親を失う事件があったので、同じ悲しみを持つ者同士なのでしょう。 クモ膜下出血で運び込まれた患者は、冤罪を主張する死刑囚。 執刀するのは、主人公の尾木敦也。 手術後のリハビリ担当である理学療法士の村主と共に、無言のまま目をギラギラさせ、リハビリに打ち込む死刑囚。 この様子はなんとも不気味で恐ろしい。 読み進めるうちに次々と見えてくる真実。 そしてラスト! 様々な問いを投げかけてくる作品でした。
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長岡さんの最新作は長編医療ミステリ。 長編といっても頁数にして246頁とコンパクトに纏められていて無駄な描写がなく読みやすい。 物語の舞台は刑務所のすぐ隣にある総合病院。 優秀な脳外科医・尾木敦也がクモ膜下出血で搬送されて来た死刑囚・定永宗吾のオペをする場面から物語は展開してい...
長岡さんの最新作は長編医療ミステリ。 長編といっても頁数にして246頁とコンパクトに纏められていて無駄な描写がなく読みやすい。 物語の舞台は刑務所のすぐ隣にある総合病院。 優秀な脳外科医・尾木敦也がクモ膜下出血で搬送されて来た死刑囚・定永宗吾のオペをする場面から物語は展開していく。 手術は無事成功するが助けた患者は6年前、自分の両親を殺害した人物だった。 命を救う医師と命を奪った犯人の行末は…。 登場人物が少なくミステリ好きな人であれば真相は予想出来るはず。 重厚さを期待すると物足りないが、程よい緊張感を楽しめる一冊。
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死刑囚を救うことに意味があるのか。況してその死刑囚が両親殺害犯だとしたら…脳外科医、敦也の言動に釘付けである。薄々感じ始めた本星の存在。豊富な医療知識に謎と真実が溶け込み、一気読み。
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脳外科医の尾木敦也が自分の両親を殺害した犯人の死刑囚、定永の手術をして(病院の隣が刑務所)主治医となってリハビリにも立ち会い、処刑できる体力まで戻すことに奔走しょながら、以外な真実に辿り着く。 中盤で犯人はわかったわ。 自分は空き巣に入っただけでガタイのいい犯人に羽交い締めされた...
脳外科医の尾木敦也が自分の両親を殺害した犯人の死刑囚、定永の手術をして(病院の隣が刑務所)主治医となってリハビリにも立ち会い、処刑できる体力まで戻すことに奔走しょながら、以外な真実に辿り着く。 中盤で犯人はわかったわ。 自分は空き巣に入っただけでガタイのいい犯人に羽交い締めされたといっている定永。 そして理学療法士の村主の体つきをガタイのいいって表記があり、あーこの人がって思って読む進んだよ。 でも、ベテランの理学療法士が自分たちの罪(付いていながらリハビリの途中で階段から患者が転落し、死なせてしまった事故)を隠蔽しようとし、真実を明らかにしようとした医者夫婦を殺害し、自分を犯人だと気づいた刑務官の早瀬も番しようとするなんて、とんでもない極悪人じゃん。 ちょっと内容的に?だったわ。
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最後手を握るのは生かすためなんだよね。 見えなくても意識がなくても五感どこかで覚えてるもんだと思う。
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※ 隣から移送される特別な患者の手術や 治療にあたる脳外科医の主人公と 同じ病院で看護師として働く妹。 ここまででも、既に変わった設定だなと 思いながら読み出しましたが未だこれでは 終わらず、隣は刑務所の拘置所で移送されて 来る患者は服役囚。 かつ、主人公の両親は殺害されてい...
※ 隣から移送される特別な患者の手術や 治療にあたる脳外科医の主人公と 同じ病院で看護師として働く妹。 ここまででも、既に変わった設定だなと 思いながら読み出しましたが未だこれでは 終わらず、隣は刑務所の拘置所で移送されて 来る患者は服役囚。 かつ、主人公の両親は殺害されている上に 手術を担当した患者がその関係者。 入り組んだ設定ではないけれど、 こんな偶然があるの?と言いたくなる程 特殊で濃密な関係性の中で、主人公が 人としての感情と医師としての倫理観に 悩み迷い、葛藤しながら命と向き合う物語。 理性や意思について考えさせられる小説でした。
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刑務所の隣にある病院……。 何やら特殊な環境で、予想もしえないこともあるんですね。 脳外科医として勤務する彼は、6年前に父母を強盗に殺害されたことを切欠に、精神が不安定に。ある日、隣からクモ膜下出血の患者が。その患者は、両親の命を奪った死刑囚……。 医者と患者という関係で向き合う...
刑務所の隣にある病院……。 何やら特殊な環境で、予想もしえないこともあるんですね。 脳外科医として勤務する彼は、6年前に父母を強盗に殺害されたことを切欠に、精神が不安定に。ある日、隣からクモ膜下出血の患者が。その患者は、両親の命を奪った死刑囚……。 医者と患者という関係で向き合う内に、違和感が押し寄せる、何かが違う……
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