優等生は探偵に向かない の商品レビュー
一作目で過去の少女の行方不明事件を解決したピップが、今度は友人の兄の失踪事件、今現在起きている事件の真相を調査する事になる。 前回は学生の研究レポートという形をとったが、今回はその事件解決で有名ななったピップのポッドキャスト配信でリスナーからの情報提供を得ながら事件を解決していく...
一作目で過去の少女の行方不明事件を解決したピップが、今度は友人の兄の失踪事件、今現在起きている事件の真相を調査する事になる。 前回は学生の研究レポートという形をとったが、今回はその事件解決で有名ななったピップのポッドキャスト配信でリスナーからの情報提供を得ながら事件を解決していくという流れ。 前回の物語では犯人を探す(というか、容疑者候補がどんどん増えていく)中で、友人関係が壊れたり、周囲からの非難を受けたりという試練があった。今回は前回の事件から時間が経っていないという設定なので、人間関係には前回の事件解決の余韻が残っており、更にポッドキャストをネット配信しているのでネットにおける誹謗中傷などが新たな試練として加わっている。
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1作目より断然面白い…!でも1作目を読まないと多分楽しめない。正義とは何かについて考えさせられる結末。「優等生は探偵に向かない」という邦題も絶妙だと思う。後半はピップが心配すぎてハラハラしっぱなしだったし、最後の方は泣けました。3作目があるということなので、ピップが報われるといい...
1作目より断然面白い…!でも1作目を読まないと多分楽しめない。正義とは何かについて考えさせられる結末。「優等生は探偵に向かない」という邦題も絶妙だと思う。後半はピップが心配すぎてハラハラしっぱなしだったし、最後の方は泣けました。3作目があるということなので、ピップが報われるといいなあ…
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今時っぽくていい所とミステリーの変わらないよさ。 前作から続いているので前作から読むことは重要。 しかし想像していた犯人と違った!
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前作と同様テンポ良い文章と好感の持てる登場人物、先が気になりページを捲る手が止まらずに一気読み。所々写真や図が挿入されているのもリアリティや臨場感が引き立てられていて良い。文章のポップさとピップの爽やかな明るさで緩和されているものの全体を通して中々シリアスでヘビーなストーリー。ち...
前作と同様テンポ良い文章と好感の持てる登場人物、先が気になりページを捲る手が止まらずに一気読み。所々写真や図が挿入されているのもリアリティや臨場感が引き立てられていて良い。文章のポップさとピップの爽やかな明るさで緩和されているものの全体を通して中々シリアスでヘビーなストーリー。ちょっと無理やり感ある所もあるがハラハラする大胆な展開はやはりエンタメとして面白い。前作がベースにあり前作の謎が今作で明らかになる部分もあるため続けて読むのを推奨します。
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全作がけっこう面白くて、今回も期待。 全作と同様、というかそれ以上にインターネットとか、スマートフォンアプリなど、それらを駆使して推理をしていくのが現代だなぁと本当に思います 今回、テーマは正義とか、悪とか、許すことと、許さないこと 以前に読んだ倫理学の本で、正義はなくてはならな...
全作がけっこう面白くて、今回も期待。 全作と同様、というかそれ以上にインターネットとか、スマートフォンアプリなど、それらを駆使して推理をしていくのが現代だなぁと本当に思います 今回、テーマは正義とか、悪とか、許すことと、許さないこと 以前に読んだ倫理学の本で、正義はなくてはならないものだし、正義はあるんだということがわかったけれど、これが、正義だと言いながら人を殺してはいけないと思う 自分達にとっての善と悪、正義と悪はどういったものなのか、受け入れろと言われたものではなく、ぼくら自身が決めていいと思うんだ この台詞が、読んだ時と、読み終わるとき、印象が全く変わってしまう
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自由研究には向かない殺人の続編。続編故か、序盤は前作のネタバレ炸裂で、まだ読んでいなくて読むつもりなら絶対こちらから読んではダメと言うぐらい、前作の流れを引き継いでいます。今風にSNSなどを駆使したり、時に逆に犯罪になるのではというぐらいの手段を使ってでも、大事な人のために事件の...
自由研究には向かない殺人の続編。続編故か、序盤は前作のネタバレ炸裂で、まだ読んでいなくて読むつもりなら絶対こちらから読んではダメと言うぐらい、前作の流れを引き継いでいます。今風にSNSなどを駆使したり、時に逆に犯罪になるのではというぐらいの手段を使ってでも、大事な人のために事件の謎を解決していく展開に、ハラハラドキドキ。多様な人間性や、今そこにいる人を信じていくピッパの行動に心揺さぶられる一作。
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この小説が面白いとお勧めされて手に取りました。 一作品目「自由研究には向かない殺人」とつながっていることを知らずに読みました。しかし、そういった人にもフォローが行き届いている内容でストレスなく最後まで楽しめました。 本書の出色な点は、 ・SNSとティーンエージャーの関わりがと...
この小説が面白いとお勧めされて手に取りました。 一作品目「自由研究には向かない殺人」とつながっていることを知らずに読みました。しかし、そういった人にもフォローが行き届いている内容でストレスなく最後まで楽しめました。 本書の出色な点は、 ・SNSとティーンエージャーの関わりがとても現代的にリアルに描かれており、物語の本筋に織り込まれている点 ・登場人物は多いですが、それぞれキャラクターがたっており、登場人物が多い作品になりがちな冗長な展開になっていない点 以上、二点があると感じました。 続編も制作されているとのことですので、本作品でちりばめられた未解決の問題に対して、主人公ビップがどのように対峙して解決していくのか楽しみです。 翻訳も素晴らしいため、海外作品だからと言って手を伸ばさないのはもったいない一冊です。未読のミステリ好きにはおすすめしたい内容でした。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一巻では主人公のピップは自分の正義を信じて猪突猛進、勇猛果敢に真実を求めて行動した。二巻では、一巻の行動で得た成果とともに、周囲への様々な影響、家族を危険に巻き込んだという罪悪感によりピップは悩むことになる。 結末を迎える場面での彼女の心情がありのまま描かれ心が痛む。事件の真相、本巻の結末後の町の人々の言動。ピップも犯人も町の人々も、それぞれが持っている正義に基づいて行動しているはずだが、ピップ視点で見ていると彼が可哀想でならない。なぜこんな事が出来る、なぜそんな事が言い切れるとピップとともに憤ってしまう。3部作ということなので、次巻で真っ直ぐでアクティブなピップが復活することを祈る。
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現代的な手段を駆使して真実を追うピップがまたも活躍するシリーズ第二弾。 けれど彼女が得たのは「探偵」としての名声……ではなく、「目立ちたがり屋」といった揶揄やマイナスの見方も多分に含んだ、小さなコミュニティでは、あまりにも現実的な立場でしかなかった。そしてまた彼女は事件を追うこ...
現代的な手段を駆使して真実を追うピップがまたも活躍するシリーズ第二弾。 けれど彼女が得たのは「探偵」としての名声……ではなく、「目立ちたがり屋」といった揶揄やマイナスの見方も多分に含んだ、小さなコミュニティでは、あまりにも現実的な立場でしかなかった。そしてまた彼女は事件を追うことになり、この探求の過程で彼女はさらに、人間社会の泥沼へ足を取られるような事態にも陥ってしまう。 彼女の明晰な判断力、SNSやメディアを活用したテクニック、そういう新鮮な推理の過程とともに、やがて描き出されるのは、どんなに時代が変わろうとも不変の人間の心理。すなわち、憎悪、怨念、忌避。 正義が正義としてまかり通らない苦難にさらされていくピップは、あまりにも悲愴で、やるせなさが募ります。物語は明快に展開する一方で、あぶり出されていく事実はあまりにも闇深い。 その闇に揉まれてラヴィと指を隙間なく握り合わせてなんとか生きているピップが、次回完結編ではもっと楽しく日々を送れるようにと、願うように思いました。
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前作の『自由研究には向かない殺人』と共にヒップが町の事件を解決していく物語。ティンダーやメッセージのやり取りなど身近なネタを使って思春期のヒップが解決していくところに親近感があって一緒に解決していく感覚になれるのがこの作品の魅力。 今回の作品は善悪とは誰が決めることなのか…と判断...
前作の『自由研究には向かない殺人』と共にヒップが町の事件を解決していく物語。ティンダーやメッセージのやり取りなど身近なネタを使って思春期のヒップが解決していくところに親近感があって一緒に解決していく感覚になれるのがこの作品の魅力。 今回の作品は善悪とは誰が決めることなのか…と判断させられるストーリーだった。
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