優等生は探偵に向かない の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自由研究には向かない殺人の続巻。2作目。 原題は『Good Girl, Bad Blood』 前作の事件のその後と、新たな事件。 ピップは受難続きでメンタルが心配。 大人にとっても重すぎることばかりなのに、ましてやピップは高校生。 救いはひとりじゃないってこと。 一人で抱え込まないで欲しい。 次巻も読みたい。
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シリーズ第二弾。前作を読んだのがちょうど1年前ぐらいだから、ちょっと忘れている部分もあったりで、もっと早く手にすれば良かったと反省。 ピップの快活さと、行動力は本作でも健在。事件の謎にぐいぐいと迫っていく感じは読んでて楽しい。 だけど、今回は次々と彼女に襲いかかる逆境もしっかり...
シリーズ第二弾。前作を読んだのがちょうど1年前ぐらいだから、ちょっと忘れている部分もあったりで、もっと早く手にすれば良かったと反省。 ピップの快活さと、行動力は本作でも健在。事件の謎にぐいぐいと迫っていく感じは読んでて楽しい。 だけど、今回は次々と彼女に襲いかかる逆境もしっかり目に描かれていて、後半は重苦しい。正しいと思う信念に向かってひたむきに行動しているんだけど、困ったことに上手いことばかりじゃない。 終盤は怒涛の展開。真相は思わぬ方向からやってきて、そうきたかって感じでビックリ。 読後感は正直スッキリとはいかなかったけど、次回作も凄そう。ちょっとピップの今後が心配な感じ。どうなるんだろう。 それにしても、前作に引き続き警察がお粗末… 小さな町で事件起きすぎだし、解決も出来ない… ラビィがピップを呼ぶニックネームの一つに、『部長刑事』があるけど、リトルキルトンの治安維持のために、本当に部長刑事になった方がいいかもしれないw
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前作「自由研究には向かない殺人」にて、5年前に起きた女子高生失踪事件の真相を突き止めた高校生ピップは、友人から兄ジェイミーが行方不明になっていると相談を受ける。 再び探偵のようなことをすることに迷いはあったピップだが、警察は事件として扱ってくれなかったことから自身で事件の調査を行...
前作「自由研究には向かない殺人」にて、5年前に起きた女子高生失踪事件の真相を突き止めた高校生ピップは、友人から兄ジェイミーが行方不明になっていると相談を受ける。 再び探偵のようなことをすることに迷いはあったピップだが、警察は事件として扱ってくれなかったことから自身で事件の調査を行うことを決める。 このシリーズは主人公ピップがSNS等の現代社会で身近なものを駆使して、高校生という立場ながら独自の捜査を進めていくところが大きな魅力の1つだと感じている。 今回はポッドキャストをはじめ前作以上に様々なものを活用しつつ、かなり地道な捜査によって少しずつ真相に近づいていく感じにワクワクした。 前作と同様に、分厚いながらも写真の資料やSNSの画面等が載せてあって読みやすいのが海外作品に不慣れな自分にはありがたいし、ピップたちと同じ情報を共有できているような感覚が楽しい。 終盤に向かうにつれて展開はヘビーになっていき、だんだんと女子高生が探偵として活躍するミステリーという範囲にとどまらない作品になってきたように感じた。 前作からかなり時間が空いてしまったので、次の作品は今回ほど期間を空けずに読めるようにしたい。
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前巻を読んでから続刊のこちらを拝読。前巻の時は物語の疾走感が強く、エンタメとして面白い推理小説だなと思ったけれど、こちらの続刊は少し重ため。 でもその重さは前巻の物語あってこその重さだから納得感を持って読み進めることができた。主人公ピップの葛藤やトラウマの描写も丁寧だし、前巻の事...
前巻を読んでから続刊のこちらを拝読。前巻の時は物語の疾走感が強く、エンタメとして面白い推理小説だなと思ったけれど、こちらの続刊は少し重ため。 でもその重さは前巻の物語あってこその重さだから納得感を持って読み進めることができた。主人公ピップの葛藤やトラウマの描写も丁寧だし、前巻の事件があったからこそ変わっていく周りとの関係性みたいなところについてもしっかりと描かれていて、前巻を読んでから続刊を読んだ時の違和感みたいなものは全く感じることなくごく自然にストーリーに入り込めたのが本当によかった。もちろん、推理小説としての面白さも申し分なくて大満足。次のも読みたい〜
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「自由研究には向かない殺人」の続編。 これから読む人には、必ず!必ず!上記の作品を読んでから読むことをお勧めします!!! これぞ。現代のミステリー。SNSや配信を駆使して情報収集する中で、真実に迫っていく。 今作では、ピップの人物像も掘られていく。まさに「優等生は探偵に向かない...
「自由研究には向かない殺人」の続編。 これから読む人には、必ず!必ず!上記の作品を読んでから読むことをお勧めします!!! これぞ。現代のミステリー。SNSや配信を駆使して情報収集する中で、真実に迫っていく。 今作では、ピップの人物像も掘られていく。まさに「優等生は探偵に向かない」のだ。三部作で次がラスト。楽しみすぎる。 「続編」には、いろいろな形があるが、本当の続編となっているこの作品。その街のその後。ピップのその後。この街その人の物語は続いている。ちゃんと続いている物語だからこその面白さがありました。
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前作【自由研究には向かない殺人】を読んでからだいぶ時間が経ってしまった。登場人物やストーリーに繋がりがあるから勘を取り戻すのにだいぶ苦労した。段々と明かされていく真実や臨場感に引き込まれて一気読み。今回の反省を活かして、記憶が鮮明なうちに次作も読まなくては!
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続編モノとしても、単体でも相当な傑作ではないでしょうか。二転三転する本筋、痛切なラストだけでなく、このご時世に素人探偵が事件を解決する必然性も丁寧。 後半主人公が読者の溜飲を下げるような行動を起こすが、最後で見事に跳ね返ってきた。正義とは主観的なものなのでしょうか それにしても...
続編モノとしても、単体でも相当な傑作ではないでしょうか。二転三転する本筋、痛切なラストだけでなく、このご時世に素人探偵が事件を解決する必然性も丁寧。 後半主人公が読者の溜飲を下げるような行動を起こすが、最後で見事に跳ね返ってきた。正義とは主観的なものなのでしょうか それにしても小さな町で大事件起きすぎ。
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シリーズ2作目。友人の兄の失踪を学生のピップが調べる話。前作の流れを引き継ぎそのままこの世界にのめり込める。そしてこの苦味が後を引く。ピップの気持ちが伝わりこちらまで痛みを感じる。前作から良くも悪くも変わっていくのが怖く感じる。
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高校の自由研究で、5年前の女子高校生失踪&その恋人の自殺という二つの事件を見事に解決したピップ。ポッドキャストで調査結果を配信することで多くの支持を得る一方、友人や家族にも大きな心の傷を残す事になった。 そんなピップに友人から、失踪した兄を探してほしいという依頼が入る。『...
高校の自由研究で、5年前の女子高校生失踪&その恋人の自殺という二つの事件を見事に解決したピップ。ポッドキャストで調査結果を配信することで多くの支持を得る一方、友人や家族にも大きな心の傷を残す事になった。 そんなピップに友人から、失踪した兄を探してほしいという依頼が入る。『やったことで後悔するよりも、やらなかったことを後悔する方が辛い』と考えたピップは、友人の依頼を引き受けるが…。 本書は『自由研究には向かない殺人』の続編です。前巻で解決されていなかった伏線の幾つかは本書で解き明かされるので、継続して読むのがいいですね。登場人物も多いし。 相変わらずネットとソーシャルメディアをフル活用して真実に迫っていくピップ。証拠になる可能性がありそうな出来事は全てスマホで撮影し、相棒に送信して共有し、クラウドにもアップしてデータ破壊を防いで…なんて、昔の探偵小説ではあり得なかった世界ですからね。面白いです。 物語は、日本でも時々話題になる『死刑廃止論』の是非を考えさせるエンディングを迎えます。死刑を廃止しているイギリス。はたして第3巻で何らかの結末を迎えるのか。続けて読んでみたいと思います。
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「自分を信じられなくなった全ての少女たちへ」そんなテーマが事件の裏側にはある。 非難されたり、責任追及されたり、脅されたり....。 それでも自分を持ち上げ、奮闘するピップ。 途中途中でインタビューが挟まる構成が好き! 前作からの伏線にお!と思いながら、じっくり読了。
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