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ロドリゴ・ラウバインと従者クニルプス の商品レビュー

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19件のお客様レビュー

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2024/08/28

ミヒャエル・エンデの作品で未読のものがあったなんて! と思い、借りた物。 なんと、こちら、エンデの遺作だった。 つまり未完。 エンデを尊敬する何人かの小説家で、続きを合作したそうだけれど、 はっきりと継ぎはぎ部分が分かる。 クニルプスがラウバインと出会う辺りまではくすくす笑えて...

ミヒャエル・エンデの作品で未読のものがあったなんて! と思い、借りた物。 なんと、こちら、エンデの遺作だった。 つまり未完。 エンデを尊敬する何人かの小説家で、続きを合作したそうだけれど、 はっきりと継ぎはぎ部分が分かる。 クニルプスがラウバインと出会う辺りまではくすくす笑えておもしろかったけれど、その後のクニルプスの冒険行は、 「エンデならこう書くんじゃないか」 という、過去のミヒャエル・エンデ作品を踏襲したもので、ボリュームも少ないので、どうしても物足りなく感じた。 ただ、エンデへのリスペクトとオマージュは溢れている。 童話というよりも、エンデを偲ぶための本だった。

Posted byブクログ

2024/06/18

「エンデの童話が新しく出た?でも亡くなられてずいぶん経つよ?」 デザインがjunaidaだし!」 慌てて図書館予約 〈 晩年のミヒャエル・エンデがのこした物語が、美しい加筆とともにふたたび動き出す。「悪」と「おそれ」、その真の意味を探しもとめる、めくるめくメルヘンの世界 〉 ...

「エンデの童話が新しく出た?でも亡くなられてずいぶん経つよ?」 デザインがjunaidaだし!」 慌てて図書館予約 〈 晩年のミヒャエル・エンデがのこした物語が、美しい加筆とともにふたたび動き出す。「悪」と「おそれ」、その真の意味を探しもとめる、めくるめくメルヘンの世界 〉 ブックデザインが素敵すぎる これぞファンタジーと思わせてくれる 騎士、お姫様、竜、盛りだくさんで わくわく楽しませてもらいました ところどころのイラストも和みます ≪ 引き継がれ 読み継がれてく エンデあり ≫

Posted byブクログ

2024/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【真実を語るおとぎ話】 主人公の男の子クニルプスは、人形劇団の両親と一話のオウムと一緒に馬車で異動暮らしをしていたのだけれど、ある嵐の日にこっそり抜け出して、向かった先は、盗賊騎士としてもいちばんの悪党と恐れられるロドリゴ・ラウバインのお城。恐れを知らぬクニルプスは、従者になりたい、と、ゾクゾク森のトゲトゲ岳のオソロシ城に辿り着く。 そこから、いろいろなみんなの思い違いが物語を作って行く。だって、本当は、ロドリゴは悪党なんかではなく、見た目は「牙をむいた闘犬」のようにとりつくろわれていても、心根は「ひな菊のようにやさしい」、怖がりで孤独な海賊騎士の末裔だったから。 あった時からクニプルスがロディおじさん、と呼んでいるところがおもしろい。 お姫さまのフリップもかっこいいキャラでよかった。 人形劇団の両親は、クニプルスと対照的で、なんでも習慣どおりにすることを好み、想像力に欠けている、リスク回避型のキャラとして描かれていたけれど、最終的に、それぞれの性格や傾向に適した暮らし方を見出すところもいい。 恐れ知らずだったクニプルスも、人を苦しめてしまうかもしれない、という恐れの気持ちを学んでいく。 人は他者について思い込みをしたり、時に勝手に気遣ったり、期待を裏切られたりしながら学んでいくんだろうと思う。 そんな教訓がおとぎ話になったりして、その時代にあった娯楽メディアの中で消費されたり、鑑賞されたりしているんだなーと。 想像力。 ミヒャエル・エンデさんすごい。この本は、生前に3章まで書かれていたものを、ヴィーラント・フロイトさんが完成させたとのこと。見事なお仕事です。

Posted byブクログ

2024/02/23

大好きなjunaidaさんの絵に惹かれて読みたくなって、後情報でエンデの遺作と知り、読むしかないと笑 なんだかちょっと哲学っぽいようなそんな内容はエンデだなぁ~と思いながら読みました 子どもの頃、ファンタジーな冒険物語はいつも楽しくワクワクしながら読んだ記憶しかありません ...

大好きなjunaidaさんの絵に惹かれて読みたくなって、後情報でエンデの遺作と知り、読むしかないと笑 なんだかちょっと哲学っぽいようなそんな内容はエンデだなぁ~と思いながら読みました 子どもの頃、ファンタジーな冒険物語はいつも楽しくワクワクしながら読んだ記憶しかありません 読んでいて、とても楽しかったです!

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2024/02/10

原作+訳の素晴らしさで、とても読みやすかった! 好きなことをして暮らす…性(しょう)に合った暮らしや、役割のあることの大切さについて、オウムのソクラテスが思索するのが楽しい。

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2023/10/09

完全み見た目がカッコ良いから購入した。1,900円という破格の価格。ミヒャエルエンデってどこかで 聞いたことあるけど誰だっけ?「モモ」の作者だった。 児童向けの本だった。簡単で分かりやすい内容でも大人が読んでも面白かった。クニルプスが恐怖を知 って、本当の強さに気付く。一人の子...

完全み見た目がカッコ良いから購入した。1,900円という破格の価格。ミヒャエルエンデってどこかで 聞いたことあるけど誰だっけ?「モモ」の作者だった。 児童向けの本だった。簡単で分かりやすい内容でも大人が読んでも面白かった。クニルプスが恐怖を知 って、本当の強さに気付く。一人の子供の成長を感じられて微笑ましい気持ちになる。設定もそれぞれち ょっと面白い。まず主人公クニルプスの本名が「ハストルー・アナクシマンダー・クリリストモス」そし てそれを誰も覚えられないから、クニルプスと呼ばれてる。両親はパパ・フトッチョとママ・フトッチ ョ。喋るオウムはソクラテス。本当は臆病で優しい極悪非道の山賊ロドリゴ・ラウバイン。 細かい設定がなんか良かった。 一番印象に残ったのは、3章まで書いて作者が亡くなっているということ。それから先は別の人が引き 継いで作品を完成させたらしい。そして3章までに出てくる人形劇で使う人形を登場人物として描いたら しい。作者への敬意を込めて。それが一番感動的だった。 P.271 「それでぼくは思ったんだ。きっと、ちゃんとおそれを知っている騎士こそ、ほんものの、一 人前の騎士なんだって。おそれは、善と悪を区別することを教えてくれるから。どうやってそれを乗り越 えたれらいいのか、っていう勇気についても教えてくれる。そうでしょ、ロディおじさん?悪のためには 勇気はいらない。勇気は、善のためだけに必要なんだ。って」 少年が成長した。こんなことを言うようになるなんて。装丁の美しさから手元に置いておきたくなるけ ど、良い本だから次の人に読んでもらえるようメルカリに出す。さようならクニルプス。

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2023/09/17

 Junaidaさんの挿絵に惹かれ、また表紙もいい感じじゃないですか?で、読みたくなった(ブクログ本棚に並べたくなった…とも言う(^-^;)作品です。ミヒャエル・エンデさんの作品は「モモ」しか知らなくて、しかも家にあるのにちゃんと読んだかどうかさえ曖昧…なんですけどね!  さ、...

 Junaidaさんの挿絵に惹かれ、また表紙もいい感じじゃないですか?で、読みたくなった(ブクログ本棚に並べたくなった…とも言う(^-^;)作品です。ミヒャエル・エンデさんの作品は「モモ」しか知らなくて、しかも家にあるのにちゃんと読んだかどうかさえ曖昧…なんですけどね!  さ、この作品は、盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインが悪名をはせる中世の時代、真夜中嵐の中走るあやつり人形劇団の馬車があった…。馬車が立ち往生した際に、少年クニルプスが消えていることに両親が気づく…。クニルプスはロドリゴ・ラウバインの従者になりたいと、自らの意思で馬車を抜け出したのだった…。  個性豊かなキャラが次々と登場します!読んでいてわくわくしますネ。エンディングもよかったなぁ~♪いい意味で、落ち着くべきところに落ち着いたって感じでした。Junaidaさんの挿絵が、作品内の至る所に散りばめられてていてこの作品自体が宝箱のような~そんな印象を持ちました。

Posted byブクログ

2023/06/30

「よみがえる〈ミヒャエル・エンデ〉の世界! 暗黒の中世のとある真夜中。嵐の中を進むあやつり人形劇団の馬車から少年クニルプスが姿を消す。彼が向かった先は、誰もがおそれる大悪党、盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインの城だった――。」

Posted byブクログ

2023/06/12

恐ろしい盗賊、無鉄砲な少年、お姫様、魔法使い、竜まで! おとぎ話の定番キャラたちが、定石を裏切る大暴れ! 楽しい!

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2023/05/21

装丁が美しかったのと タイトルから 怪獣に捕まった人間が従者にさせられて ヤダヤダ思ってたんだけど いつの間にか怪獣と心通わせちゃって 二人で世界を救う みたいな話だと勝手に思ってた ちょっと違った いやだいぶ違った 少々退屈な部分もあるけど あんまりファンタジック過ぎないし...

装丁が美しかったのと タイトルから 怪獣に捕まった人間が従者にさせられて ヤダヤダ思ってたんだけど いつの間にか怪獣と心通わせちゃって 二人で世界を救う みたいな話だと勝手に思ってた ちょっと違った いやだいぶ違った 少々退屈な部分もあるけど あんまりファンタジック過ぎないし 児童書らしい突拍子もない感じなんかは なかなか楽しめた しかし読んだことを忘れてたな 星はフツーの3つ

Posted byブクログ