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プリズム の商品レビュー

3.4

29件のお客様レビュー

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2024/03/18

かかえた過去 すれ違い プライド 素直になれない そんな20代30代4人の男女の恋の物語。 とてももどかしくなるけれど、4人の思いや心情が順番につづられ、それぞれの思いに共感してしまう。 ソン・ウォンピョンさんの透明感のあるすっきりした文章がとても素敵で、好きです。

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2023/11/29

この作者の特徴なのか、韓国の小説一般に共通している特徴なのかわからないけれど、登場人物たちが自分の気持ちを相手に伝える言葉がわかりやすい。人間関係はわりと複雑だが、自分自身の気持ちの向き合い方がストレートで、相手にも上手く伝えられているから(不器用で上手く伝えられないときもあるけ...

この作者の特徴なのか、韓国の小説一般に共通している特徴なのかわからないけれど、登場人物たちが自分の気持ちを相手に伝える言葉がわかりやすい。人間関係はわりと複雑だが、自分自身の気持ちの向き合い方がストレートで、相手にも上手く伝えられているから(不器用で上手く伝えられないときもあるけれど)、読んでいてもやもやせず面白い。

Posted byブクログ

2023/09/04

それぞれ恋愛をしている4人の心の中を写した作品。恋愛はタイミングか、運命か。好きな人への嫉妬心から心を吐き出してしまい、深く周りを傷つけてしまう。自分の気持ちを抑えても苦しい、気持ちを伝えても、辛い結果になることもある。 このあと、4人の恋模様はどう変わるのか、20年後の彼らをみ...

それぞれ恋愛をしている4人の心の中を写した作品。恋愛はタイミングか、運命か。好きな人への嫉妬心から心を吐き出してしまい、深く周りを傷つけてしまう。自分の気持ちを抑えても苦しい、気持ちを伝えても、辛い結果になることもある。 このあと、4人の恋模様はどう変わるのか、20年後の彼らをみてみたい。

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2023/08/15

過去に様々な思いを持ち素直に自分の気持ちを曝け出すことができない大人の男女と、まだ本当の恋を知らない若い二人。4人の関係性が入り乱れるが、自分の気持ちに蓋をしたり、嘘をつく事が出来なくなっていく。ジェインと母親の関係性が印象に残った。

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2023/07/10

4人の男女の物語なので複雑な展開ではないはずなのに、頭ん中に入ってこなくて妙に混乱してしまった。恋愛小説というにはどなたも熱量がなさすぎて、読み流してしまった感じ。作者のあとがきによれば、作者自身が書くなかで登場人物たちと付き合うのが退屈だったなどという。現実だったら仲良くなれな...

4人の男女の物語なので複雑な展開ではないはずなのに、頭ん中に入ってこなくて妙に混乱してしまった。恋愛小説というにはどなたも熱量がなさすぎて、読み流してしまった感じ。作者のあとがきによれば、作者自身が書くなかで登場人物たちと付き合うのが退屈だったなどという。現実だったら仲良くなれない人たちを描いたとのこと。読者が退屈なのもしかたないか。私も彼らと仲良くはなれません。そもそもこれ恋愛小説ですか?好いても好かれず、そんな連鎖がぐるぐるとめぐっている。この国でも、こうした煮え切らない恋愛ってのがウケる時代なのね。

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2023/07/09

同著者の「アーモンド」が自分の中でハマったことと、綺麗な装丁の印象から読んでみたいと思った本。 男女4人が四季の移ろいの中で出会い、別れ、新たな出会いへと進んでいく恋愛もの。 私のセクシャリティ上、生活の中に恋愛というものが存在しないので、多くの人が言う恋愛ってこんな感じなの...

同著者の「アーモンド」が自分の中でハマったことと、綺麗な装丁の印象から読んでみたいと思った本。 男女4人が四季の移ろいの中で出会い、別れ、新たな出会いへと進んでいく恋愛もの。 私のセクシャリティ上、生活の中に恋愛というものが存在しないので、多くの人が言う恋愛ってこんな感じなのかなぁと想像することしかできず、没頭できなかった。 恋多き人にはグサグサ刺さるのかもしれない。

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2023/05/19

ソン•ウォンピョンさん4冊目。今回も表現が美しいなぁと思った。4人の中では、ジェインに感情移入したかな。後半イェジンにはイライラ。ドウォンも好きになれなかった。大人って色々抱えていて、一筋縄ではいかなくて、面倒だね。私も大概な大人だけど。あと、この本を読んで、私は恋愛小説あんまり...

ソン•ウォンピョンさん4冊目。今回も表現が美しいなぁと思った。4人の中では、ジェインに感情移入したかな。後半イェジンにはイライラ。ドウォンも好きになれなかった。大人って色々抱えていて、一筋縄ではいかなくて、面倒だね。私も大概な大人だけど。あと、この本を読んで、私は恋愛小説あんまり好きじゃないことに気付いた

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2023/05/13

4人の男女の恋愛物語。読者は4人の内面を受け取ることで、本音でぶつかっているのか、建前で恋愛しているのかよく分からない展開に興が乗る。どこにでもあるような恋愛のようでも個人の性格や気持ちの動きは異なる。だからこそ人は恋で悩んだり、恋バナで盛り上がったり、人の恋愛にちょっかいを出し...

4人の男女の恋愛物語。読者は4人の内面を受け取ることで、本音でぶつかっているのか、建前で恋愛しているのかよく分からない展開に興が乗る。どこにでもあるような恋愛のようでも個人の性格や気持ちの動きは異なる。だからこそ人は恋で悩んだり、恋バナで盛り上がったり、人の恋愛にちょっかいを出したりするのだろう。それが人の営みであるかのように。胸がキリキリ痛むことはないが、少しの不幸や少し明るい未来を感じられる小説である。

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2023/04/20

【この恋が永遠では無いからこそ、出逢いと別れを繰り返せ】 ソウルで暮らす四人の男女の一年間の出逢いと別れを、四者四様の愛の形の物語。 愛は始まるのと同時に終わりをじっと見つめなければならない。 偶然、始まった出逢いからの恋愛は、その刹那さ故に思いがけぬきっかけで脆く壊れてしま...

【この恋が永遠では無いからこそ、出逢いと別れを繰り返せ】 ソウルで暮らす四人の男女の一年間の出逢いと別れを、四者四様の愛の形の物語。 愛は始まるのと同時に終わりをじっと見つめなければならない。 偶然、始まった出逢いからの恋愛は、その刹那さ故に思いがけぬきっかけで脆く壊れてしまう。 その結果、残るのは心の傷と痛み。 そして有り余る後悔。 だが、そんなに傷ついても尚、人はいつの間にか別の恋愛を始めてしまう。 その繰り返しの中で、繋がって断ち切って、人は誰かと関わって生きていく。 そのサイクルの中に恋愛の本質が隠れているのだ。

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2023/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「アーモンド」、「三十の反撃」のソン・ウォンピョンさんの恋愛小説。四人の男女の心を繊細に描写している。イェジン、父親が子牛を売ったお金で買ってくれた大きなプレゼントボックスに入っていたピラミッドの形の三角プリズム、それを一番気に入っていた。光を虹にかえる魔法のおもちゃ。でも棚の上に置き忘れたそれを見つけて取るときに取り落とし、足の甲に落ちた時の痛さと脚についたひっかき傷。美しすぎるものはいつか傷を残すのか…。ランチタイムの休憩に外でコーヒーを飲んでいてよく見かける人がドウォンだった。ただそれだけだったのだが…。ドウォンの携帯にスミンのメッセージがもう九通目。返信がほしいというメッセージだ。ドウォンは映画の音響に関わる仕事をしている。毎日地下のスタジオに籠りきり。ようやく外に出て、いつもの場所でコーヒーを飲むことにしている。その時に出会ったのがイェジンだった。同じビルの玩具メーカーで働いているという…。ジェインのベーカリーで働いているホゲは、オフ会でイェジンと知り合った。偶然四人が出会った時、ドウォンとジェィンは十年ぶりに再会したのだった。四人の出会いでお互いの人間関係が変っていく。相手を思いながら、それでも知らずに相手を傷つけていく。それぞれの心が繊細に描かれていて、何故だか読む自分の心もちょっと痛い。

Posted byブクログ