プリズム の商品レビュー
【この恋が永遠では無いからこそ、出逢いと別れを繰り返せ】 ソウルで暮らす四人の男女の一年間の出逢いと別れを、四者四様の愛の形の物語。 愛は始まるのと同時に終わりをじっと見つめなければならない。 偶然、始まった出逢いからの恋愛は、その刹那さ故に思いがけぬきっかけで脆く壊れてしま...
【この恋が永遠では無いからこそ、出逢いと別れを繰り返せ】 ソウルで暮らす四人の男女の一年間の出逢いと別れを、四者四様の愛の形の物語。 愛は始まるのと同時に終わりをじっと見つめなければならない。 偶然、始まった出逢いからの恋愛は、その刹那さ故に思いがけぬきっかけで脆く壊れてしまう。 その結果、残るのは心の傷と痛み。 そして有り余る後悔。 だが、そんなに傷ついても尚、人はいつの間にか別の恋愛を始めてしまう。 その繰り返しの中で、繋がって断ち切って、人は誰かと関わって生きていく。 そのサイクルの中に恋愛の本質が隠れているのだ。
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「アーモンド」、「三十の反撃」のソン・ウォンピョンさんの恋愛小説。四人の男女の心を繊細に描写している。イェジン、父親が子牛を売ったお金で買ってくれた大きなプレゼントボックスに入っていたピラミッドの形の三角プリズム、それを一番気に入っていた。光を虹にかえる魔法のおもちゃ。でも棚の上に置き忘れたそれを見つけて取るときに取り落とし、足の甲に落ちた時の痛さと脚についたひっかき傷。美しすぎるものはいつか傷を残すのか…。ランチタイムの休憩に外でコーヒーを飲んでいてよく見かける人がドウォンだった。ただそれだけだったのだが…。ドウォンの携帯にスミンのメッセージがもう九通目。返信がほしいというメッセージだ。ドウォンは映画の音響に関わる仕事をしている。毎日地下のスタジオに籠りきり。ようやく外に出て、いつもの場所でコーヒーを飲むことにしている。その時に出会ったのがイェジンだった。同じビルの玩具メーカーで働いているという…。ジェインのベーカリーで働いているホゲは、オフ会でイェジンと知り合った。偶然四人が出会った時、ドウォンとジェィンは十年ぶりに再会したのだった。四人の出会いでお互いの人間関係が変っていく。相手を思いながら、それでも知らずに相手を傷つけていく。それぞれの心が繊細に描かれていて、何故だか読む自分の心もちょっと痛い。
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ソン・ウォンピョンさんの 4人の男女の、大人の恋愛小説。 4人それぞれの愛の形が まるで光を受けたプリズムのように 屈折したり、反射したり、 思わぬ方へと光射すその様は読んでいて切なく 光と影が心に揺れ動くよう。 上手く届かなくても 思い通りにはいかなくても 愛は消えることな...
ソン・ウォンピョンさんの 4人の男女の、大人の恋愛小説。 4人それぞれの愛の形が まるで光を受けたプリズムのように 屈折したり、反射したり、 思わぬ方へと光射すその様は読んでいて切なく 光と影が心に揺れ動くよう。 上手く届かなくても 思い通りにはいかなくても 愛は消えることなくここにあって 尖った鋭さも、揺れるほどに光はきらめいて そっと目を細める。 そんな、静かで繊細な光の通った物語でした。 流石、ソン・ウォンピョンさん。 こんな恋愛小説は初めてです。 恋愛も人生も甘くない ビターな味わいが好みでした。
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表現が美しくうまく言語化出来ない気持ちを表してくれていた。 恋愛中にしか感じることのない感情を思い出させてくれる良い本だった。
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4人の男女の季節と共にゆらめき移ろいゆく関係性を、繊細に、けれど明快に描き上げた作品です。 それぞれの持つ個性、抱えていた過去、今も持つ秘密。それらが、芽生えた恋情を後押ししたり、邪魔をしたり影響させていく。「とにかく好きだから」でなんとかなった(かもしれない)十代ではない彼ら...
4人の男女の季節と共にゆらめき移ろいゆく関係性を、繊細に、けれど明快に描き上げた作品です。 それぞれの持つ個性、抱えていた過去、今も持つ秘密。それらが、芽生えた恋情を後押ししたり、邪魔をしたり影響させていく。「とにかく好きだから」でなんとかなった(かもしれない)十代ではない彼らは、だからこその選択をして、それは新たな悲しみや傷も生んでしまう。 けれど、確実に未来へは進んでいく。 そのうちに、受けた傷もいつか未来の日向にかざせばプリズムのように美しく光る、自分の糧になるのかもしれないと、ささやかに思わせてくれる温かみのある物語でした。 簡潔だけれど柔らかな比喩や言い回しが巧い訳文が今回もとても響いてきて、この作者さんと訳者さんのコンビは絶妙だな、と思えました。
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著者はこの作品について「普通の恋愛小説とは違うものにしたかった。ナイーブな失敗を重ねて迷いながら成長していこうとする、不安な若さを描きたかった」と言って居ます。 そういう意味ではちゃんと成功したなかなか綺麗な恋愛小説です。 少し変わってるけれど奇矯とまでは言えない4人の主人公達や...
著者はこの作品について「普通の恋愛小説とは違うものにしたかった。ナイーブな失敗を重ねて迷いながら成長していこうとする、不安な若さを描きたかった」と言って居ます。 そういう意味ではちゃんと成功したなかなか綺麗な恋愛小説です。 少し変わってるけれど奇矯とまでは言えない4人の主人公達やそれを取り巻く人もそれぞれになかなか魅力が有って。 だた、独白が多い。特にエンディングの独白はちょっとついていけなかったな。
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よくあるようなキュンとする青春恋愛とは違った恋愛小説。 考え方、立ち回り、抱えてる物が大人ならではの物でリアルな作品だった。 視点が変わりそのシーンがどの立場でどう映ってるのか分かるのが面白い。 更に視点の切り替わりが細かい為、飽きずに楽しめる。 ただ、分かりやすく過去の話が語ら...
よくあるようなキュンとする青春恋愛とは違った恋愛小説。 考え方、立ち回り、抱えてる物が大人ならではの物でリアルな作品だった。 視点が変わりそのシーンがどの立場でどう映ってるのか分かるのが面白い。 更に視点の切り替わりが細かい為、飽きずに楽しめる。 ただ、分かりやすく過去の話が語られるところは少し退屈だった。 最後のイェジンがプリズムに対して感じたことは、登場人物それぞれが相手からそう思われてるようで、全員がプリズムのように輝く登場人物と感じた。
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ところどころ共感が止まらない考え方が 描かれていたが、まどろっこしい比喩が 鼻につく。 でも本当に恋人関係のあっけなさとか残酷な関係が うまく表現されてて、うまいなとはおもった
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「アーモンド」の著者ソン・ウォンピョンさんの恋愛小説。 描かれているのは、著者によると「どこか欠陥があって、深く知るとむしろがっかりするかもしれない」男女4人の織りなす恋愛模様。 確かに欠陥がある人たちなのかもしれない。 暗いし、めんどくさいし、自分本位だし…。 でも、なぜか親...
「アーモンド」の著者ソン・ウォンピョンさんの恋愛小説。 描かれているのは、著者によると「どこか欠陥があって、深く知るとむしろがっかりするかもしれない」男女4人の織りなす恋愛模様。 確かに欠陥がある人たちなのかもしれない。 暗いし、めんどくさいし、自分本位だし…。 でも、なぜか親近感というか、懐かしさを感じる。 韓流ドラマってほとんど見たことないけど、この小説のような感じなのかな? 著者は「宇宙が点になって消滅するその日まで、愛は永遠に続く」という。 今、飲んでますが、その言葉に泣きそうになってます…
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4人が色々なところでつながっていて、リアルな恋愛の様子が描かれていた。 全員が幸せにはなれないのが悲しいけれどそれぞれの生き方を見つけられたような気がする。
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