プリズム の商品レビュー
ソウルで働く4人の男女の恋愛模様の1年間。夏から始まって次の夏までに、簡単に言ってしまえば出会いや別れ、愛と友情などの記録なのだが、その揺れ動く心の中をとてもよく表現されていて、うまくいくのかどうか結果も気になりつつ、うまくいってもそうでなくても面白かった。 ただ、彼らが好きかと...
ソウルで働く4人の男女の恋愛模様の1年間。夏から始まって次の夏までに、簡単に言ってしまえば出会いや別れ、愛と友情などの記録なのだが、その揺れ動く心の中をとてもよく表現されていて、うまくいくのかどうか結果も気になりつつ、うまくいってもそうでなくても面白かった。 ただ、彼らが好きかと言うと、誰も好きではなかったのが、少し残念です。
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4人の男女のそれぞれの恋模様を1年を通して書いた作品。 凄いネタバレになるけど、結果誰も恋が実らないというね…… 1人ガチリア充の女の子が出てきて常に恋してなきゃ嫌だ的な感じもあるけど、そういう人の日常や考えている事が垣間見えた。 可もなく不可もなく。 人の恋が始まって終わっていく1年を淡々と見る小説…かな?
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共感出来る部分があって、思わず頷きながら読めた、等身大の男女の物語であったと思います。 大きな展開が起こる訳ではないけれど、少しずつすれ違う男女のもどかしさに気持ちがきゅーっとなりました。確かに、普通の恋愛小説という訳でなく、それぞれの恋愛を通して彼らの成長が感じられる作品でした...
共感出来る部分があって、思わず頷きながら読めた、等身大の男女の物語であったと思います。 大きな展開が起こる訳ではないけれど、少しずつすれ違う男女のもどかしさに気持ちがきゅーっとなりました。確かに、普通の恋愛小説という訳でなく、それぞれの恋愛を通して彼らの成長が感じられる作品でした。
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著者自身が後書きにも書いていたが、四人のキャラクターが『好奇心くらいはもつけれど、仲良くなるのは無理』という感じで、分かるような、そうでもないような、そんな距離感で恋の結末を見届けた。
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ソン・ウォンピョンさんの長篇3作目。今回は韓ドラ好きにも安心してお薦めできる、「一種の恋愛小説」(雑誌連載時のタイトル)だ。 あっちと知り合い、こっちと喧嘩し、あの人と出会って、この人と別れと、いろいろ忙しい。人間だから、これまで生きてきた中で負った傷や、忘れられないこと、人には...
ソン・ウォンピョンさんの長篇3作目。今回は韓ドラ好きにも安心してお薦めできる、「一種の恋愛小説」(雑誌連載時のタイトル)だ。 あっちと知り合い、こっちと喧嘩し、あの人と出会って、この人と別れと、いろいろ忙しい。人間だから、これまで生きてきた中で負った傷や、忘れられないこと、人には言えない秘密がある。そんな4人の男女が織り成す1年を、主人公を変えながらゆったりと綴る。特に大きな事件や出来事はない。何気ない普通の暮らしに“愛”がある喜びと苦しみを描いている。心にしみる作品だった。
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あたたかな人の温もりの描写と、ヒリヒリとする自分勝手な思いと、どんなに気持ちを尽くしても思いどおりにならないもどかしさと。 ザラザラと気持ちを抉ってくる、大人な恋愛小説でした。
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久々に小説、しかも恋愛ものを読んだ。私は結構、大人がする恋愛がすきなんだなぁと思った(マチネの終わりにが好きなことからもわかる様に) それは、恋が、愛が、ただただ綺麗なものなだけじゃないってことを分かっていながら、どうしてもしてしまうものと描いているからのような気がする。 退屈っ...
久々に小説、しかも恋愛ものを読んだ。私は結構、大人がする恋愛がすきなんだなぁと思った(マチネの終わりにが好きなことからもわかる様に) それは、恋が、愛が、ただただ綺麗なものなだけじゃないってことを分かっていながら、どうしてもしてしまうものと描いているからのような気がする。 退屈ってことと寂しいってことの区別がついていない、っていうのは自分のことを言われてるようでハッとした。 なんでこんなにも苦しいのに、恋しちゃうんだろう?愛しちゃうんだろう?
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大人の片思いストーリー。 4人の想いがいい感じですれ違う。 ドラマになりそう。 ドゥオンはモテすぎでホゲはかわいそう。 ソンさんの「アーモンド」が好きで、この作者の本を読んでみたかったのだけど、 これは大人の話なので、 学校にはいらないかなぁと思った。
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暑い夏のカフェから始まり、四季は移ろい、人それぞれ、紆余曲折。どこかの誰かに確かに見えた人が、プリズムのように屈折して、180度方向を変えた別人にも見えている。話が丸くおさまりそうになるとまた屈折する側面にぶつかる。冒頭にあるとおり、暗闇では使い道のないプリズムは日射しあってのも...
暑い夏のカフェから始まり、四季は移ろい、人それぞれ、紆余曲折。どこかの誰かに確かに見えた人が、プリズムのように屈折して、180度方向を変えた別人にも見えている。話が丸くおさまりそうになるとまた屈折する側面にぶつかる。冒頭にあるとおり、暗闇では使い道のないプリズムは日射しあってのものゆえ、投影しあう人々がいて、この物語と思いました。
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この4人の関係性こそ「プリズム」の象徴のように思いました。決してハッピーエンドではなく綺麗な恋愛の形ばかりではないけれど、それぞれが少しずつつながり合ううちに、影響を与え合っていく。前2作ほどの盛り上がりや出来事はありませんが、大人だけれどまだピュアな面を持つ男女の心の動きに、懐かしさのような気持ちを抱きました。
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