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生のみ生のままで(下) の商品レビュー

3.9

26件のお客様レビュー

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2024/08/09

途中悲しくなって涙目になったりもしたけど、2人が幸せそうでよかった…よかったよ… すごく純愛だった。二人共お互いをすごく大切に思っていて、すごく応援したくなってしまう。 女同士という壁がいろんなところで立ちふさがってきて、解決すべきことはまだあるのかもしれないけど、穏やかに二人が...

途中悲しくなって涙目になったりもしたけど、2人が幸せそうでよかった…よかったよ… すごく純愛だった。二人共お互いをすごく大切に思っていて、すごく応援したくなってしまう。 女同士という壁がいろんなところで立ちふさがってきて、解決すべきことはまだあるのかもしれないけど、穏やかに二人が過ごせたら良いなと思えた。

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2024/07/26

1時間ぐらいで読んだ。けっこう介護、ケアの部分がフォーカスされていたのが意外だったけども、最も現実的な話題でもあるよなぁとも思った。逢衣の心象風景なのか詩的な文章が紡がれた段落が挟まったりして、上巻と比べてだいぶ印象が変わった気がする。性描写も丁寧、というかシチュエーションにあま...

1時間ぐらいで読んだ。けっこう介護、ケアの部分がフォーカスされていたのが意外だったけども、最も現実的な話題でもあるよなぁとも思った。逢衣の心象風景なのか詩的な文章が紡がれた段落が挟まったりして、上巻と比べてだいぶ印象が変わった気がする。性描写も丁寧、というかシチュエーションにあまり「できすぎ感」がなくて良い。適度にエロかった。 全体的に下巻の方が地に足ついた印象。実際、親とか友達とか同僚とか元恋人の反応とかそのテンションはこんな感じなんだろうかなあと想像できるくらい自然だった。上巻冒頭での彩夏→逢衣のアタックが、下巻では矢印の向きが反対になった関係(直接のセリフ引用もあった)になっていたのも、会えないブランクが生んだ変化をひしひしと感じさせ、逢衣に近い目線を持つ三人称語りに乗っかった私は、七、八年の時の流れや変化を感慨深く思ったりしながらページを繰った。

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2024/06/21

2人の愛がもう一度一から確立されていった。 これが確かな愛だと2人もそして読者もわかったとき そこに社会に祝福されないという壁が立ちはだかりこれがマイノリティとして生きることの 生きづらさなのだと心が痛んだ。 特に親が変わらぬ愛で理解しようとは してくれつつも拒絶を示す点や 最...

2人の愛がもう一度一から確立されていった。 これが確かな愛だと2人もそして読者もわかったとき そこに社会に祝福されないという壁が立ちはだかりこれがマイノリティとして生きることの 生きづらさなのだと心が痛んだ。 特に親が変わらぬ愛で理解しようとは してくれつつも拒絶を示す点や 最後に2人で愛を誓い合う際にも いわゆるフツーの結婚式をいう形をとれず 社会を超えたところで2人だけが納得する形で 行わざるを得ないということに 心を痛めた。 同性愛についてあまり関心はなかったけど この作品のおかげでもっと 寛容な社会が築かれていく必要性を感じる ことができた。

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2024/03/27

再開してからの逢衣の覚悟と動き方がとても好き。嘘に対しての2人の感じ方が、都度変わっていくのもすごく感情移入できて良かった。

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2024/03/11

すごい良かった 余計な部分を感じなかったのに 描写は細かく書かれているから2人を空中から見ているような感覚で読めた その場の空気感までリアルに伝わってくる 実写化して欲しい 最後地元が出てきてびっくりした 聖地巡礼します

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2024/02/01

とてもよかった。 上巻は他人の人生を傍観してる感じで、人ごと感があったが、下巻からはなんだか応援している自分がいて、不思議と世界に引き込まれていく作品だった。 下巻はつらい場面が続く。 やっと再開できたねラブラブラブ、とはならないところが現実を突きつけられた感じがしてよかった。...

とてもよかった。 上巻は他人の人生を傍観してる感じで、人ごと感があったが、下巻からはなんだか応援している自分がいて、不思議と世界に引き込まれていく作品だった。 下巻はつらい場面が続く。 やっと再開できたねラブラブラブ、とはならないところが現実を突きつけられた感じがしてよかった。 かなり後半は営みの描写が描かれていて、でもいやらしいというより、お互いの想いを確かめ合うこれ以上のない会話のようで、「人」と「人」が愛し合うということは、その事実だけが大切で、その他は不要なもののように思えた。 「人」が「人」を愛することはとても素晴らしい奇跡だと改めて思った。

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2024/01/06

上巻の(官能小説のような)俗っぽさが抜けて、恋愛文学作品としてとても楽しめました。 逢衣と彩夏のもつそれぞれの自我(愛)はなかなか相寄らない振り子のように、でもときにリズムを合わせて仲良く時を刻むように、、 2人の織りなす独特のリズム感がそのまま物語の抑揚として胸を躍らせてきまし...

上巻の(官能小説のような)俗っぽさが抜けて、恋愛文学作品としてとても楽しめました。 逢衣と彩夏のもつそれぞれの自我(愛)はなかなか相寄らない振り子のように、でもときにリズムを合わせて仲良く時を刻むように、、 2人の織りなす独特のリズム感がそのまま物語の抑揚として胸を躍らせてきました。 対外的にも内面的にも、苦しみながら、真実の愛を築き上げていく姿が美しくて微笑ましくて、 最後どういう結末なのかなぁとハラハラしながらも内心は安心感もあったり。 心が洗われる作品でした。

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2023/12/01

再会シーンはめちゃ泣いた。 最初から最後まで何もかも良かった。 幸せそうな2人がみれて良かった( ; ; )

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2023/08/08

上巻ラストでスキャンダルとして扱われた二人の恋。普通なら許されぬ恋として展開し、お互いに別れていくのだが、その後の二人はそうはならなかった。彩夏がリードした上巻と対比するように、逢衣が失意の彼女に献身的に尽くし、お互いをかけがえのない存在として再認識していく。どんな恋人たちでも生...

上巻ラストでスキャンダルとして扱われた二人の恋。普通なら許されぬ恋として展開し、お互いに別れていくのだが、その後の二人はそうはならなかった。彩夏がリードした上巻と対比するように、逢衣が失意の彼女に献身的に尽くし、お互いをかけがえのない存在として再認識していく。どんな恋人たちでも生の自分を愛し愛されて幸せになってほしい。そんな強い思いが込められているように感じた。 逢衣と彩夏には本当の意味で、Happy Together であってほしい。

Posted byブクログ

2023/07/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

わたしにとって綿矢りさは合う合わないが極端に分かれる作家なのだけどこれは合わない方の綿矢りさだった。 物語の展開はシンプルというか何かのテンプレートか?と思うくらいにお決まりのものばかりで、まあ、あるよねこういう物語…という感想。劇的な恋の落ち方、彼氏との別れと反発、同居、見え見えな感じで入ってくる邪魔、そこからの別れ、からの復縁、などなど… ただ、逢衣のモノローグはとても鮮やかで、綿矢りさの力はここに表れているのだなと感じた。抑えめながらも情緒的で情熱的。すばらしいと思う。 そして彩夏が逢衣の存在を周囲に明かさないと選ぶこと、逢衣の家族の反応など、読者に夢を見させない展開も綿矢りさの意図するところなのだろうなと思うと同時に切なくもあるのだった。 物語はハッピーエンドで終わるけど、この物語がいつか時代遅れの古臭いものになってくれればいいなと思う。

Posted byブクログ