生のみ生のままで(下) の商品レビュー
綿谷りささんは、わたしに一気読みをさせる天才なんだ。あらためてまずそこを実感。 同性愛とはつまり同じ性をもつ人間同士の繋がりなのであって、ことばや思想はさまざま行き交っているけど、 頭のうえを行き交っているだけで、 嫌悪感だったり理解し難いで片付けてしまったり、 わたしはまさし...
綿谷りささんは、わたしに一気読みをさせる天才なんだ。あらためてまずそこを実感。 同性愛とはつまり同じ性をもつ人間同士の繋がりなのであって、ことばや思想はさまざま行き交っているけど、 頭のうえを行き交っているだけで、 嫌悪感だったり理解し難いで片付けてしまったり、 わたしはまさしくその側の人間だった。 つまりちがう性をもつ人間同士の繋がりだけが きれいなのか。当たり前なのか。ただしいのか。すばらしいのか。 そこだけじゃない。上手く言えないけど、文章で泣ける物語は、テーマだけではない深いふかい部分があることの証明なんだと思わされる。 いちばんは、生のみ生のままで このタイトルだと思う。 駆け抜けていく最後もよかった。 やっぱり綿谷りささんは、いつもわたしを美しく裏切ってくれる。
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上巻を読み終えてから、下巻を読み始めるまでに別の本を7冊読んでしまったが、読み始めると再び一気読み。 本人同士のびびり合いや意地の張り合いによるすれ違いや、周囲の無理解に会いながらも、最後は一旦(?)ハッピーエンドでやれやれ。 綿矢りささんがこんな濃い目の閨の描写をするなんて...
上巻を読み終えてから、下巻を読み始めるまでに別の本を7冊読んでしまったが、読み始めると再び一気読み。 本人同士のびびり合いや意地の張り合いによるすれ違いや、周囲の無理解に会いながらも、最後は一旦(?)ハッピーエンドでやれやれ。 綿矢りささんがこんな濃い目の閨の描写をするなんて意外だった。
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綿矢りさ=芥川賞ということで、文章はお上手だけどストーリー自体は結構退屈という印象だったが、本作を読んでそのイメージが一新された。起承転結がしっかりしていて、ドラマ性もあり、ダイナミックな展開が非常に面白かった。 本作のテーマは「女性同士の恋」。 綿矢りささん、女性どうしの絡み...
綿矢りさ=芥川賞ということで、文章はお上手だけどストーリー自体は結構退屈という印象だったが、本作を読んでそのイメージが一新された。起承転結がしっかりしていて、ドラマ性もあり、ダイナミックな展開が非常に面白かった。 本作のテーマは「女性同士の恋」。 綿矢りささん、女性どうしの絡みをかかせるとなんだか文章が生き生きしていると思うのは僕だけだろうか。笑 本作が面白かった!という人は『ひらいて』という作品を読んでみるのをオススメします。
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あっという間に読み終えた。 すごくよかった。けどどこがどう、ということを語る言葉を持っていない。 ハッピーエンドに思ったけど、どうなんだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
愛する気持ちが深くてお願いだから気持ちよ伝われと願った 深く愛せる人と出会えるのは奇跡 どんな形であろうと一緒にいるべき2人はあると信じている それが離れた形でも一緒に思い出を作れる距離でも どちらになるかと思いながら読み進め 2人が幸せそうな姿にホッとした 2人の中だけでも、ハッピーエンドであって良かった それでいい
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女性同士の運命の恋。 心理や社会との軋轢描写もだが、何より丁寧なセックスシーンに、「あ、自分が同性と恋をしたら、このようにとまどうだろうなあ」というリアリティがある。 そして、食や洋服の細かな書き込みが、それぞれのキャラクターを浮かび上がらせてて、漫画を読むような楽しさがある(変...
女性同士の運命の恋。 心理や社会との軋轢描写もだが、何より丁寧なセックスシーンに、「あ、自分が同性と恋をしたら、このようにとまどうだろうなあ」というリアリティがある。 そして、食や洋服の細かな書き込みが、それぞれのキャラクターを浮かび上がらせてて、漫画を読むような楽しさがある(変な褒め言葉かな…)。
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上巻が読み終わって、やっぱり行く末が気になりそのまま下巻を一気読みにしてしまいました。 結構刺激の強い描写もありましたが、強く印象に残るのは葛藤や想いの描写ですね‥。 おすすめです!
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