シン・サークルクラッシャー麻紀 の商品レビュー
三宅かほさんがYouTubeでラランドの西田さんにおすすめしてたので読みました。 6割くらいまで読みにくくて途中でやめようかなーてくらいハマらなかったけど最後はなるほどて感じ
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某YouTubeにて三宅香帆さんが「面白い」と言っていたのを間に受けて読みました。 個人的には読後に考えさせられたり、明日から頑張ろうとか思わされたりする本が好きですが、そういう感情よりも、単語の圧力というか、入ってくる情報がすごく多いような気がして圧倒されました。圧倒はされま...
某YouTubeにて三宅香帆さんが「面白い」と言っていたのを間に受けて読みました。 個人的には読後に考えさせられたり、明日から頑張ろうとか思わされたりする本が好きですが、そういう感情よりも、単語の圧力というか、入ってくる情報がすごく多いような気がして圧倒されました。圧倒はされましたが、すごく好きな構成かというとそうではなかったです。 ただ、本としての仕掛けはとても面白くて、最後が最初に戻ってくるような作り方で、内容も相まって救われたような気持ちに(個人的に)なります。 主人公?の部長と年代やサラリーマン生活が同じレベルなのか、感情移入というか、あーあるあると思ってクスッときたり、胸が痛くなったりして、そこはとてもこの本を好きになる要素というか、あーみんなこんな感じで夢破れてパパやって、社会から家庭から無下にされてるんやと思う節もあります。 肝心の内容は、最初からエンジン全開で、電車の中だと隣の人に横目で見られていたら恥ずかしいって思ってしまうようなクラッシャーが炸裂して、なんの小説だコレと思ってしまいます。けれどそれは麻紀が麻紀たるための行動で、そういうのを後で知ると若さゆえとはいえ、考えあっての行動だったのだなと、なんか共感できなくもない、変な感情になります。 作中作は句点がない読点だけの歪な文体で、切間がなさすぎてずっと文章に殴られている気がしてきて胸焼けしました。自体が本文と異なるので、この自体の部分はなんとなく息を止めて読んでいるような感覚になります、怒涛なので。 それを終盤のシーンで紅一点が読者を代弁してダメ出ししてくれるのがスカッとしてよかった。というかツッコミを入れてやらないと本の構成として成り立たないような気もしました。「なにコレ?」→「実はこういう種明かしで…」とならないと腹落ちしなかった。 何か伝えたいことがあるというより、文学に生きたかった若者たちの顛末を描いたような本で、ゲットワイルドのくだりとか、懐かしさや話のスパイスにはなっていても、語弊を恐れずに言うと意味のない流れがあったりして、それが余計に読んでいて胸焼けするのだけれど、話しに現実味というか読者の側で話が進んでいるような気にもなります。 ちなみに私は、部長が妻に虐げられている描写…恋に落ちて結婚したけれど、しばらくして妻が娘ファースト、部長の扱いがぞんざいになり部長の大切な本を捨てても悪びれない、寝かしつけで娘が全く寝付かないのでたまらず「おかあさんといっしょ」を娘に観せた途端にすごい勢いでやってきてキレる、とか、わかりすぎて胸が痛くなるシーンが多すぎて、そういうところで、おれだけじゃないんだ、となぜか救われる気分になり、そして少し、家に帰ったらおれもこうだ、と沈んだ気持ちにさせてくれました。 たぶんこの本の見どころは本の構成によるところだと思うのだけれど、個人的には過去に夢を追っていた今は凡庸だと思う自分たちに向けられた応援本であることに気付くと、救われたような気になる、そこも面白さであるような気がしています。
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ネタバレともなるが主人公は麻紀ではなく周囲の童貞だ。冗長な箇所では「一体何を読まされているんだ」と感じるがそれ含めこの作品の魅力である。学歴コンプ、屈折した青春、女性に振り回される姿、童貞文学作家として佐川恭一が特異な位置にいる事は間違いない。
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いや〜改行も少なくて台風翌日の滝のような、怒涛の本文。でも共感しまくれるからスラスラと読める。小説としてめっちゃ格好良い。欲望と嫉妬が入り乱れて、普段の生活ではみんなが隠している本心がドバドバと溢れ出しているような小説。全員狂ってるけど、正しく狂っているか、間違った狂い方をしてい...
いや〜改行も少なくて台風翌日の滝のような、怒涛の本文。でも共感しまくれるからスラスラと読める。小説としてめっちゃ格好良い。欲望と嫉妬が入り乱れて、普段の生活ではみんなが隠している本心がドバドバと溢れ出しているような小説。全員狂ってるけど、正しく狂っているか、間違った狂い方をしているのか。 表現も、ストーリーも、作中作も面白すぎて笑いながらのめり込んだ。太宰が現代に生きてたらこんなの書いてそう。 あらすじ。 舞台は京都大学の文芸サークル「ともしび」。主人公は部長。受験バーサーカーと化した学生時代、なんとか京大に受かり、文芸サークルで小説を書いている。五人の部員は地道な活動を重ね、各種文学賞で少し成果も上げている。 しかし、そこに超絶美女であるサークルクラッシャー麻紀が入部する。ウブで女性と話すのも緊張する部員たちにとって、麻紀の存在は過激すぎた。次々と失われていく童貞、取り合うマウント、壊れていく人間関係……麻紀は文芸サークルの他に、アニメ研究会と漫画研究会をもクラッシュした破壊王だ。そんな環境で、唯一、麻紀に屈しなかったのが部長だった。 大学卒業後、そのことが部長の人生に影を落とす。客観的にはまともであるはずの自分と、後で馬鹿なことをしたと人から笑われようとも衝動に身を任せることができた無謀な男たち——なぜ自分は関係を持たなかったのかという後悔が部長の人生にはついてまわる。 社会人になり、真面目に頑張っていても開けなかった小説家への道、仕事で忙殺される日々の中、かつての部員二人が小説家としてデビューをしたという知らせを受け、部長はその原稿を手にする。 最もサークルクラッシャー麻紀に翻弄されたのは、いったい誰だったのか——。サークルクラッシャー麻紀はなぜそんなことをしたのか——。時代が流れて、部員は邂逅する。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小説と僕、っていうタイトルのほうがしっくりくるような内容だった。作者さんの学生時代に、こういった女性がいたか、想像上でいたのかなと勝手ながら想像した。想像上では何歳にだってなれるみたいな文章があって、確かに〜と思った。
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2025.6.8 読了 サークルクラッシャー麻紀に出会ってだいしゅきホールドをくらいたい…なんて笑 はぁー、くっだらなくて、どぎつい下ネタばっかりで最っ高に面白かった!終始ニヤニヤとしてしまう。そしてなぜか、夫を大切にしなくてはと思った。 バンプの『アルエ』が綾波レイを歌った...
2025.6.8 読了 サークルクラッシャー麻紀に出会ってだいしゅきホールドをくらいたい…なんて笑 はぁー、くっだらなくて、どぎつい下ネタばっかりで最っ高に面白かった!終始ニヤニヤとしてしまう。そしてなぜか、夫を大切にしなくてはと思った。 バンプの『アルエ』が綾波レイを歌った歌なのは初めて知った。勉強になった。
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時間なくてざざざっとしか読めてないけどだいしゅきホールドを筆頭にパワーワードの連発が凄まじい。誇張なしにずっとキレッキレで笑う
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2024年 42冊目 本のタイトルの通り、サークルクラッシャーである麻紀に翻弄される、文芸好き非モテ青年の人生を描いた一冊。性に関する描写や麻紀との再開シーンはこじらせてる感があって特徴的であったものの、こじらせすぎて内容に少しついていけない場面があった。 これとは別に著者がネッ...
2024年 42冊目 本のタイトルの通り、サークルクラッシャーである麻紀に翻弄される、文芸好き非モテ青年の人生を描いた一冊。性に関する描写や麻紀との再開シーンはこじらせてる感があって特徴的であったものの、こじらせすぎて内容に少しついていけない場面があった。 これとは別に著者がネットで投稿している、「学歴狂の詩」はかなり面白い。
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読者は読みたい本を選ぶ時、何を基準にしてその本を手に取りますか? 私は1ページ目の冒頭の文章で、読みたい本が決まります。 「サークルクラッシャー麻紀の朝は早い」 この本の書き出しに惹かれました。麻紀さんは大学のサークルをどんな風に引っ掻き回すのだろうと。 この作品は、エロ本漫...
読者は読みたい本を選ぶ時、何を基準にしてその本を手に取りますか? 私は1ページ目の冒頭の文章で、読みたい本が決まります。 「サークルクラッシャー麻紀の朝は早い」 この本の書き出しに惹かれました。麻紀さんは大学のサークルをどんな風に引っ掻き回すのだろうと。 この作品は、エロ本漫画のような内容を織り込みながら、小説技法の入れ子構造に仕立て上げた作品です。 文学か?エロ本か? 思案しどころですが、村上春樹氏の作品などもかなり辛辣な性描写をふんだんに使っていても、文学作品としてのカテゴリーにいるわけですから、それは読者が決めればいいと思います。
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美しきサークルクラッシャー麻紀により、非モテ男子部員がことごとく陥落しクラッシュした京大文芸サークル。 かつての部員が新人賞を受賞し作家デビューを果たすのだが、受賞作である『受賞第一作』という作中作が、ほぼ改行の無い長編キテレツ小説であり、まずはこの作中作で頭を悩ますこととなる。...
美しきサークルクラッシャー麻紀により、非モテ男子部員がことごとく陥落しクラッシュした京大文芸サークル。 かつての部員が新人賞を受賞し作家デビューを果たすのだが、受賞作である『受賞第一作』という作中作が、ほぼ改行の無い長編キテレツ小説であり、まずはこの作中作で頭を悩ますこととなる。かつての文芸サークル部長が主人公である本編でも、大学卒業後、就職、結婚とストーリーが展開しており、苦悩の日々が描かれる。 本編も作中作も、とにかくえげつない。そもそもサークルがクラッシュする原因からえげつない。 本来、人には知られたくない心の中の汚い部分をこれでもかとズラズラ並べ立てている。 ラスト近くで、かつてのサークルメンバー3人が集まるのだが、びっくりするくらい爽やかな再会シーンだ。普段はこんなもんなのだ。 欲望や嫉妬を書き連ねてみれば、誰しもえげつなくなるのではないか? カルト作家、佐川恭一の描く小説は下品極まりない。でも、だいたいみんなこんなもんじゃないの?と開き直ることの出来る、活力剤のような作品だった。
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