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臨床の砦 の商品レビュー

4.1

45件のお客様レビュー

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2024/11/01

1ヶ月の物語だったけどめまぐるしく状況が変わっていったけど本物のお医者様だからこそ登場人物の気持ちにも言葉にも嘘がなかった。

Posted byブクログ

2024/09/09

コロナ禍の医療現場について書かれた作品。テレビのニュースで伝えられていなこと、理解していないことだらけでした。 あまりにも壮絶で、心苦しくて泣いてしまった…。 最前線の砦となって戦う医療従事者の方に頭が下がる思いです。

Posted byブクログ

2024/08/20

神様のカルテだけじゃなかった ちゃんとまとまっていて 趣旨も明らかで コロナ禍の医療従事者の葛藤がひしひしと伝わってくる、読みやすい本でした

Posted byブクログ

2024/08/18

まだコロナの正体がよくわかってなくてみんながかなり恐れていた頃の、コロナ医療の壮絶な記録でした。小説ですが、ほんと「記録」として貴重な作品だと思いました。

Posted byブクログ

2024/08/01

地方の対コロナパンデミックに対する医師の奮闘を描く。医療崩壊に直面して負け戦と感じつつも目の前の患者に対する真摯な取り組みが心に響く。

Posted byブクログ

2024/07/29

現役の医師によって書かれたこの本、感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける 医師と看護師たちの話だった。 始まりはクルーズ船内で発症した患者たちの受け入れだった。 発熱外来ではPCR検査を受けるために車が列をなす。 入院したいと訴える患者がいても、病床には空きがない。 そ...

現役の医師によって書かれたこの本、感染症指定医療機関でコロナ禍の最前線に立ち続ける 医師と看護師たちの話だった。 始まりはクルーズ船内で発症した患者たちの受け入れだった。 発熱外来ではPCR検査を受けるために車が列をなす。 入院したいと訴える患者がいても、病床には空きがない。 そして老人施設にクラスターが発生する。 もう医療崩壊の域なのだが、行政は危機感が足りない。 負け戦かもしれないという思いがよぎるけれど、ここで白旗を上げるわけにはいかない。自分たちが撤退したら感染者たちは行く先を失ってしまう。 感染の危機におびえながら、それでも感染症と戦い続ける医療関係者たちを描いて秀逸だ。

Posted byブクログ

2024/07/27

普段から実際にお医者さんとして、医療従事者として医療の現場、またコロナの現場に立ち会っている夏川さんならでは。ものすごくリアルで臨場感があって読むのが苦しくなった。 -大丈夫です。 ー責任を持って対応します。 この2つの言葉に対して、 「絶対に大丈夫だという保証はないし、何か...

普段から実際にお医者さんとして、医療従事者として医療の現場、またコロナの現場に立ち会っている夏川さんならでは。ものすごくリアルで臨場感があって読むのが苦しくなった。 -大丈夫です。 ー責任を持って対応します。 この2つの言葉に対して、 「絶対に大丈夫だという保証はないし、何か起こった時に必ず自分が対応できるとも限らない。けれどもそう答えなければ、今を乗り切ることすらままならない。」という主人公の心の内の言葉があって、コロナ初期の頃の頃、未知のウイルスと言われていた頃にコロナと向き合ってきたお医者さんの苦しい胸の内がひしひしと伝わってきて余計に苦しくなった

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2024/07/15

パンデミックなこの世の中。どんな僻地と呼ばれる場所であっても人の命のために奮闘している勇者がいる。日の目を見るような場所でなくても、取り上げられるような人物じゃなくても、人のために立派に奮闘するかっこいい大人が存在していることを頭の片隅に置いておける、そんな安心材料のような作品だ...

パンデミックなこの世の中。どんな僻地と呼ばれる場所であっても人の命のために奮闘している勇者がいる。日の目を見るような場所でなくても、取り上げられるような人物じゃなくても、人のために立派に奮闘するかっこいい大人が存在していることを頭の片隅に置いておける、そんな安心材料のような作品だった。

Posted byブクログ

2024/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある地方の小さな病院の、新型コロナウイルス第三波付近の奮闘を鮮明に描いた作品。状況説明、心境の描写共に非常に詳細であり、病院内で流れる時間を全て脳内で再生できるかのようである。地の語り手は主人公の消化器内科医である敷島寛治かと思う時もあるが、恐らくその場にいない第三者視点で客観的に語られている。物語の端々から、敷島という人間の、広く捉えると敷島のような寡黙かつ実直な性格である人間に共通する人となりがよく読み取れる。敷島自身が濃厚接触者となり、車中での生活を自らに強いている時の一幕や、家族との団欒や些細な齟齬、また院内会議での三笠内科部長とのやり取りなど、その場の光景がすっと頭に入ってくる。 結末のシーン、第三波が収束に向かう最中、今日の一歩を踏み出した敷島が、日々どのような明日を迎えていくのか、続編を読むのが楽しみとなる読後であった。

Posted byブクログ

2024/06/27

今改めて読むと、たった3年前なのにはるか昔の出来事のように感じる。 何人もの命が失われた。 医療従事者が忌避され、その子供達もいじめにあった。 入学式や卒業式もなくなり、甲子園も中止になった。 他県のナンバープレートは攻撃にあったり、感染者は犯罪者扱いで、個人も特定された。 テ...

今改めて読むと、たった3年前なのにはるか昔の出来事のように感じる。 何人もの命が失われた。 医療従事者が忌避され、その子供達もいじめにあった。 入学式や卒業式もなくなり、甲子園も中止になった。 他県のナンバープレートは攻撃にあったり、感染者は犯罪者扱いで、個人も特定された。 テレビでは有識者が持論を言いたい放題。 家に帰れない医療従事者を励ますためにブルーインパルスが飛ばされたのもあった。 不要不急の外出を行い、厳しく処分された方達もいた。 今となってはあのときの騒動はなんだったんだろうと思う。 作品の内容とは一致しないが、当時の惨状を思い出させる良作だった。

Posted byブクログ