いずれすべては海の中に の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SF? 短編集。フシギ設定でディストピアぽいのも多いけど現代ベースなので読みやすく、文体も好みでとてもよかった。ロードノベルがあったりサイコサスペンスもあり多彩で飽きない。他も読んでみたい。
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サラ・ピンスカー初読。SFは何かと壮大な世界設定なものが多いが、人の生活の営みから離れず、人の内面から逃げず向き合う姿勢を感じ取る事ができた。SFと聞いて二の足を踏む人に読んでもらいたい。
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最高に面白いSF短編集でした。 出版区というYouTubeチャンネルにて、池澤春菜先生がご紹介をされていた本。 そこでは「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」という作品について話されており、その内容は ある日、「サラ・ピンスカーが研究者となった平行世界」にてサラ・ピンスカー...
最高に面白いSF短編集でした。 出版区というYouTubeチャンネルにて、池澤春菜先生がご紹介をされていた本。 そこでは「そして(Nマイナス1)人しかいなくなった」という作品について話されており、その内容は ある日、「サラ・ピンスカーが研究者となった平行世界」にてサラ・ピンスカーが発明した、他の平行世界のサラ・ピンスカーを呼び出す装置により、様々なサラ・ピンスカーがひとつのホテルに招待される。結婚して苗字が変わったサラから性別を変えたサラ、とにかく数多くのサラ・ピンスカーが集まる中、一人のサラ・ピンスカーが殺されてしまう。容疑者はたくさんのサラ・ピンスカー。主人公はこの短編集を書いているサラ・ピンスカーではなく探偵のサラ・ピンスカー。 そんな紹介を聞いてしまったらミステリー好きは読まないわけにはいかないと。 しかしこの短編集、全部が良かった。めちゃくちゃ面白かった。 SFも最近嗜むようになったのもあるけど、それにしたって読みやすい。 科学の専門用語がたくさん並んでいるとか、平行世界とか難しいこと書いてるとか、そういうことは全く感じずに ちょっと人類がスマホを使えるようになったよね、それくらい便利なもっと凄い技術が将来うまれてもおかしくないよね、くらいの感覚だったりとか Vチューバーさんとかたくさんいるし、VRでゲームできるようになったよね、とか 大災害っていつ起きてもおかしくないよね、その時に宇宙に逃げるって選択肢が身近にあってもおかしくないよね、とかの 少し先をいった現実の中だからかもしれない。 その中でやっぱり人間関係ってこうだよね、気持ちってこうなるよね、若い子って反発するし年寄りは懐古にとらわれるし頭が固い。恋愛するし友情も仲間もあるし自分自身を見つめ直すし。 爽やかさも希望もある作品ばかりでとても心が落ち着く時間が過ごせました。
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サラ・ピンスカーの短編・中編、全13編。これはジャケ買いしました〜 寝る前に少しずつ読んでいたのですが、起きると「…はて?…」となってほぼ毎回読み返してました。 全体的に淡々としていて、すごく突飛な事もあるんだけどそれも含めてやっぱり静かに進んでいくというか。どれもゆっくり旅をし...
サラ・ピンスカーの短編・中編、全13編。これはジャケ買いしました〜 寝る前に少しずつ読んでいたのですが、起きると「…はて?…」となってほぼ毎回読み返してました。 全体的に淡々としていて、すごく突飛な事もあるんだけどそれも含めてやっぱり静かに進んでいくというか。どれもゆっくり旅をしてるみたいな…その世界がどんなふうなのかを探り探り読んだのが、寝る前にピッタリだったかも。 …と思いきや、最後に「そして(nマイナス1)人しかいなくなった」は、ここへきて急に目がバッチリ覚めるようなミステリ。すごいこと思いつくなぁ、この状況だからこその犯人の動機には妙に納得。 著者がミュージシャンでもあるそうで、音楽がからんでいる物語が多かったのもいいですね。 お気に入りは「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」「いずれすべては海の中に」「風はさまよう」「イッカク」(コレ大好き)そしてなんといっても「そして(nマイナス1)人しかいなくなった」です。
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フィリップ・K・ディック賞受賞作。SFは作者によって設定や世界観が似かよってくるように思うのだけれど、サラ・ピンスカーはとにかく引き出しが多い!一篇一篇の設定がフレッシュで、また一篇の世界観が浮かび上がってくるのに時間をかけるのがすごい。 表題作は「いずれすべては海の中に沈むこ...
フィリップ・K・ディック賞受賞作。SFは作者によって設定や世界観が似かよってくるように思うのだけれど、サラ・ピンスカーはとにかく引き出しが多い!一篇一篇の設定がフレッシュで、また一篇の世界観が浮かび上がってくるのに時間をかけるのがすごい。 表題作は「いずれすべては海の中に沈むことについて、けれどいくつかのものがまた這い上がってきて、新しいものに変わることについて。」という一文で終わる。多彩な世界を展開しながらも、この短篇集全体には、この一文が通底しているように感じられるのがすばらしかった。あと、作者が絶対に音楽を愛する人だとわかるのもとても好ましい。
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思うに短編小説というものは、何を語るか、と同じくらい、何を語らないのか、が大事なのだ。背理法を用いた美しい証明のように、不在の薄闇を重ねて輪郭を描く、その技術が。 この作者はその何を語らないのか、を熟知している。
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フィリップ・K・ディック賞受賞の短篇集。 おもしろかったぁ。まず、物語の設定からして惹き込まれる。 最新の義手が道路と繫がった男の話や、パラレルワールドの自分たちが集まるイベントで起きた殺人事件の謎を解くSFミステリなど。どれも発想がおもしろく、幻想的で未知の世界が広がっている。...
フィリップ・K・ディック賞受賞の短篇集。 おもしろかったぁ。まず、物語の設定からして惹き込まれる。 最新の義手が道路と繫がった男の話や、パラレルワールドの自分たちが集まるイベントで起きた殺人事件の謎を解くSFミステリなど。どれも発想がおもしろく、幻想的で未知の世界が広がっている。まったく展開が想像できず、まっさらな気持ちで楽しめた。 特に好きなのは表題作「いずれすべては海の中に」。文明が危機に瀕した世界で、ロックスターのギャビーは、ゴミを漁りながら生活するベイに助けられる。なんだかツンデレなベイとの交流が温かくてよかった。 こんな経験したことない。でも、不思議と気持ちはわかる。 それは、喪失と温もりかな。人間の感情の部分が繊細に描かれており、とてもリアルに感じた。
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気に入った話(特に☆) 一筋に伸びる二車線のハイウェイ 彼女の低いハム音 ☆風はさまよう ☆ オープン・ロードの聖母様 最後の話は、好評のコメントが多かったので期待してたが全くハマらなかった。読まなくても良かったレベル…
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★3.8 主に女性が主人公 やさしい雰囲気のSF短編集 というか SFなんだけどもSF的な要素はあくまでもギミックというかスパイスというかエッセンスというかでそれをベースにした物語なんだけども書きたいのはやはり「人」なんだなと 池澤春菜の紹介で知ったけれど 彼女の初短編集を先に...
★3.8 主に女性が主人公 やさしい雰囲気のSF短編集 というか SFなんだけどもSF的な要素はあくまでもギミックというかスパイスというかエッセンスというかでそれをベースにした物語なんだけども書きたいのはやはり「人」なんだなと 池澤春菜の紹介で知ったけれど 彼女の初短編集を先に読んでたせいか かなり影響受けてるんじゃないかな? と思った 文章のあちこちに、女性性や母性のようなものを感じるのだが、それは俺が男性だからだろうか?また翻訳で読んでいるので訳者がそういうところを意識した言葉を使っているのかもしれない。英語で読むとどういう風に感じられるんだろう。
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店頭で見てジャケ買い。 しみじみ良い。 こういうSFの書き方もあるんだなと思う。 ちょっと極端な世界に踏み込んだ人たちの悩みと選択。でも、前向きなトーン。
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