女の子がいる場所は の商品レビュー
歩みだそうとする気持ちを、支えられるようでいたいという思いがふつふつと湧く。私はもう大人なので、これからの人たちを支えられるように、と思う。 サウジアラビア、インド、モロッコ、アフガニスタンという、「女の子だから」が分かりやすい国だけでなく、日本にも目が向けられていて、「女の子だ...
歩みだそうとする気持ちを、支えられるようでいたいという思いがふつふつと湧く。私はもう大人なので、これからの人たちを支えられるように、と思う。 サウジアラビア、インド、モロッコ、アフガニスタンという、「女の子だから」が分かりやすい国だけでなく、日本にも目が向けられていて、「女の子だから」と対になる「誰かが決めた幸せの形」って、どうなの?と問われる。 やまじえびね さんが描く、くっきりした輪郭を持つ人物がとても好き。 装丁もよき。
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どこの国でも「女の子だから」と理不尽な思いをすることは、多かれ少なかれあるだろう。この本は、サウジアラビア、モロッコ、インド、日本、アフガニスタンの10歳の女の子の目を通した出来事を描いている。理不尽な思いをしても、希望を持ち続ける彼女たちの姿はとても頼もしい。
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いい本だなー。 いろんな人に勧めたい。 サウジアラビアの映画「少女は自転車に乗って」やアルジェリアの「パピチャ」を思い出した。 みんな自由を求めて息苦しい社会で、なんとか息継ぎしたくて苦しんでる。そして、頑張ってる。 一緒に頑張ろう!と思う。
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これは海外の、そして日本の、女の子たちの現状。どの話もはっきりと解決はしていなくて、こんなことがあると知り、これからどうしたいか、どうしたらいいのか、今後を考える物語。
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こんな世界があるなんて知らなかった! 家の外で親族以外の男性と行動ができない女性。 学校に通わせてもらえず文字の読み書きができない女性。 生活のために嫌なことをさせられる女性。 『女の子がいる場所は』 日本と異なる宗教や家族構成の国には、私たちが知らないことがある。 本書を読んで知った習慣など3点を紹介します。 1つめ、イスラム教の家の中で家族の前では髪を覆う布を外していること。 2つめ、お金や権力で女性を利用する人がいること。 3つめ、一夫多妻制で、複数の夫人は別々に暮らしていること。 内容は、家族の事情が絡む中での女性の人権など、まんがで柔らかく取り上げられている。 巻末は、タリバンが政権を取り戻した2021年8月のアフガニスタンについてのストーリーで締めくくられる。
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Twitterに流れてきた漫画を読んで、これは自分の人生にとって大事な一冊になるんじゃないかと直感し、紙の本で購入しました。 飾り気のない、洗練された語りと絵が好きです。 社会問題を扱う作品って、現状に不満がない人にとっては説教臭くなりがちだけど、そういうのは感じませんでした。す...
Twitterに流れてきた漫画を読んで、これは自分の人生にとって大事な一冊になるんじゃないかと直感し、紙の本で購入しました。 飾り気のない、洗練された語りと絵が好きです。 社会問題を扱う作品って、現状に不満がない人にとっては説教臭くなりがちだけど、そういうのは感じませんでした。すっと入ってきた。 女性差別的な慣習を頭ごなしに批判するのではなく、そういう文化圏で生きる人達の内情にまず寄り添おうとする制作陣の姿勢は、痛烈な批判よりずっと強く、この問題への関心を読者に訴えかけます。 読んだ人の視野をそっと広げてくれる優しい作品だと思います。
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Twitterで見かけて気になった作品。 なかなか書店で見当たらず、注文しようかなと思いながら一か月経って、やや忘れた頃に書店で見かけて購入。 読み応えがあり、静かな表現に心が揺さぶられた。 この作家さんの絵、とてもいいなあとおもった。 モロッコ編の「しかめっつらとメガネ」が特...
Twitterで見かけて気になった作品。 なかなか書店で見当たらず、注文しようかなと思いながら一か月経って、やや忘れた頃に書店で見かけて購入。 読み応えがあり、静かな表現に心が揺さぶられた。 この作家さんの絵、とてもいいなあとおもった。 モロッコ編の「しかめっつらとメガネ」が特に好きです。 以下、各話についてメモ。 サウジアラビア編。 なぜサルマのパパは、アミーラをサルマに紹介しようとしたんだろう? そこに事前に、サルマのママに許可をとったり相談したり、は多分していない。 女性二人は、お互い、相手に悪意はないけど、複雑な関係なのに、パパのサルマへの行為は彼女たちの心情に何も配慮がないように見えて苦しい。 サッカーボールを蹴る、イキイキとした想像上のサルマ。 どうか、彼女の希望が叶います様に。 モロッコ編。 シャマおばさんの奪われた世界を想像するハビーバ。 優しい、聡明な彼女の、心の深さに泣いてしまう。 シャマおばさんの境遇を説明するなかで「息子が産まれたからまだ良かった。娘が産まれるよりマシだった」の意味があまり分からず、、、。 娘が産まれていたら、息子じゃなくてガッカリされる、とか、娘が将来自分と同じ目に遭うのを見るのが辛いから、ということ?? インド編。 つら。。。 私を含めて専業主婦の日本女性たち、これに近い感覚を持ってしまっているのも事実。多分ね。 日本編。 パパ、さわやかイケメンだなと思ったけど、ママには無理をさせていたのね。 口先だけ、という実態、これまたよくある話かも。 アフガニスタン編。 つら。。。 ----------ノートと鉛筆を私たちからとりあげないで もう泣いて泣いて読めませんよ。 ふうう。 もっといろんな国の話を見てみたい。 ぜひ続きを描いてほしいと思った。
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やまじ先生久しぶりに読んだ。 線とかとても洗練されて美しいなあ。 フェミニズム系コミックではあるのだけど、 読んだ直後に、7.8事件(って今後呼ばれるかしら)が起きてしまったのね。 だからなにかこう、社会的な呪いや、圧力や、暴力の中、自分を見つけていく少女たちが余計に心に残り...
やまじ先生久しぶりに読んだ。 線とかとても洗練されて美しいなあ。 フェミニズム系コミックではあるのだけど、 読んだ直後に、7.8事件(って今後呼ばれるかしら)が起きてしまったのね。 だからなにかこう、社会的な呪いや、圧力や、暴力の中、自分を見つけていく少女たちが余計に心に残りました。 あらゆる人が自分を保てますよう。心の自由を得られますよう。
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漫画は基本的には登録しないようにしているのですが、この作品は、この本棚に残しておきたかったので特別に。 女の子が置かれている環境が描かれている物語です。 静かに、胸に突き刺さり、 静かに、心の中で涙が流れました。 静かな場所で、ゆっくりと、何度も読みたい作品です。
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TwitterのTLに流れてきた新刊案内(試し読み付)をみてすぐに本屋に取りおき以来、手に入ってすぐに読了。 連作短編スタイルで、サウジアラビア、モロッコ、インド、日本で、10才の女の子たちが日常の中で女性のおかれた立場の過去、現在、未来を考えるお話。国や宗教や文化などの背景が...
TwitterのTLに流れてきた新刊案内(試し読み付)をみてすぐに本屋に取りおき以来、手に入ってすぐに読了。 連作短編スタイルで、サウジアラビア、モロッコ、インド、日本で、10才の女の子たちが日常の中で女性のおかれた立場の過去、現在、未来を考えるお話。国や宗教や文化などの背景が違っても、女の子が感じる「なぜ?」は意外と共通している。友達同士や姉妹、母親との話を通じて、我が身をふりかえったり現実を知ったり、保守的な社会にあって先進的な家庭の子もいれば、構造的な問題を目の当たりにする子もいる。あとがきのあとにもう一作、アフガニスタンの少女のお話。どの女の子も自分の夢や志、自分の幸せに向かって前向きに進んでいける未来であってほしいと心から祈らずにはいられなかった。大きな目が印象的なていねいな作画とお話の運び方で、小学校高学年から読めるいい作品だと思う。たくさんの資料と格闘して時間をかけて描かれていて、外では黒いチャドルなどで髪も体もかくしているイスラムの女性たちが、家の中ではヘアスタイルもファッションも私たちとなにも違わないことなどを知ると、ニュースなどで彼の地の人々の姿を見る目もまた違ってきそう。カバーの背景になっている水彩の草花もうつくしい。 初出は「月刊コミックビーム」2022年1〜4月号、6月号。こういう作品が月刊コミック誌で読めるというのは心強いことだなあ、と思ったのは「バクちゃん」に続いてのこと(「バクちゃん」や「高丘親王航海記」も同じコミックビーム発)。
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