印 の商品レビュー
シリーズ第6弾。今回は死後の世界や降霊術なんかが出てきてホラー風味なのか?と思ったら違いました。 いつも思うけどエーレンデュル捜査官の地道な捜査がなかったら事件の真実も犯人も誰にも知られないままなんだろうなあ。そっちの方がホラーより怖いかも。
Posted by
レイキャヴィク警察署警察官エーレンデュルのシリーズ第6弾。 北欧らしくサマーハウスで発見された自殺女性。 自殺だと判断されたのだが、発見者の友人がその判断に疑いをもち、エーレンデュルを訪ねたことから、彼が個人的に亡くなったマリアの過去を探る。 今回は、同僚のエリンボルグやオー...
レイキャヴィク警察署警察官エーレンデュルのシリーズ第6弾。 北欧らしくサマーハウスで発見された自殺女性。 自殺だと判断されたのだが、発見者の友人がその判断に疑いをもち、エーレンデュルを訪ねたことから、彼が個人的に亡くなったマリアの過去を探る。 今回は、同僚のエリンボルグやオーリが登場する場面も殆どなく、いつもの会話を楽しめなかったのは少し残念。 個人で動き回る合間に娘との絡みや今回は元妻との絡みもあったが、これは少しずつ前進しているということなのか…。 とりあえずは、大きな事件とは言えないがマリアが幼い頃の父の死や母の死を経験してから死後の世界に興味を持ち、精神的にも霊媒師に頼らざるを得なくなったことから夫の過去や不穏な動きに何かしら関係が…。 エーレンデュルの孤独な捜査に並行しているのは過去の2件の失踪事件で、半ば諦めかけてたように見えたのだか、地道に関係者を訪問しているうちに関連している2件が繋がって、湖から発見される。 これまでの1〜5巻は、本棚開設以前に読んでいたので登録はしていないが、再読した際には載せたい。 1巻 湿地 2巻 緑衣の女 3巻 声 4巻 湖の男 5巻 激寒の町
Posted by
ミステリ。シリーズ6作目。 心霊現象・臨死体験・降霊会など、オカルトチックな要素があり、シリーズの中でも変わった雰囲気。 主人公エーレンデュルが独自に調べる、自殺と三十年前の二つの失踪事件。 とにかくゆっくりと、事件が繋がっていくのはいつも通り。 シグルデュル=オーリやエリンボル...
ミステリ。シリーズ6作目。 心霊現象・臨死体験・降霊会など、オカルトチックな要素があり、シリーズの中でも変わった雰囲気。 主人公エーレンデュルが独自に調べる、自殺と三十年前の二つの失踪事件。 とにかくゆっくりと、事件が繋がっていくのはいつも通り。 シグルデュル=オーリやエリンボルクは、ほとんど登場せず、いつにも増してエーレンデュルは孤独な戦いだった。 中心となる事件は、終わってしまえば結構ありきたりな事件だった感じ。 36章のラストが切ない。
Posted by
07月-01。3.0点。 エーレンデュル警部シリーズ。湖の畔の家で、女性が首吊り自殺。彼女は死後の世界に興味を持ち、つい先日亡くなった母親が「印」を残すと言い張り。。。 30年前の男子大学生失踪事件と、首吊り事件両方を追うエーレンデュル。少しずつ進む捜査、丁寧さが光る。
Posted by
個人的に、評価は低くさせてもらった。 好みが分かれると思う・・筋の展開は淡いグレーの色彩。 エーレンデュルシリーズはみなこういった感じと慣れてくると読んでいけるが、好みじゃないといま一つかも。 なぜ北欧ノワール、サスペンスが昨今 こうも人気が右肩上がりになったのか、知りたいくらい...
個人的に、評価は低くさせてもらった。 好みが分かれると思う・・筋の展開は淡いグレーの色彩。 エーレンデュルシリーズはみなこういった感じと慣れてくると読んでいけるが、好みじゃないといま一つかも。 なぜ北欧ノワール、サスペンスが昨今 こうも人気が右肩上がりになったのか、知りたいくらい。かくなる私もすっかり取りつかれたのだけど。 今お気に入りのネットフリックスでも見るのはこのジャンルばかり。 「お定まりのソロ捜査、酷なプライベイト、それを引きずっての日常」加えて「過去の事件を掘り返し、紐付けし。。」という箇所まで実に似ている。 同僚の人格を疑うような態度も似ている。 柳沢さんの訳は実に読みやすく、これも短時間でさっと読めた。 映画化されても 頭に浮かびそうな情景、登場人物群、人間関係・・そしてアルコール中毒とドラッグ、自殺。 背景に浮かび上がるのはいくつかの湖。 遥か彼方まで伸びた道、しかし行きかう車は少なく、夜は漆黒の闇。 年を通じて雪や霰とか冷たい水の世界。 皆さんも書かれている通り、展開は淡々と進んでいく。 友人はもとより、不倫関係も含めた友達、牧師、個人的に雇う潜水夫まで名前がきっちり記されていて。。 アイスランドは促音が実に多い(フィンランドも)姓名が=でつなげられてきっちりフルで記される・・それが覚えにくい理由の一つかな。 登場するつど、声に出して読んでみた。フィヨルドの風景が浮かび上がる感覚。 題は死後の世界から送られてくると信じる印~からだけど、そこに拘泥した展開の意はあまり感ぜず。 映画を見ても思うのはドラッグ、コーヒー、たばこに依存する人がどれだけいるだろうかと驚いた事・・平均寿命はどんなものだろう。 厳しい自然と年間を通しての温度、そこを生きてきた人々が「生き抜くために」刻苦する姿は日本では想像を超えるものだと確信する・・だから超常に心が動いていくのもわかった。 発見者が当初の数ページで消え、次々と頁が変わる都度に新たに登場する人間絵図が毎度とはいえ、メモなしには読んでいけなかった。
Posted by
柳沢由美子さんはアイスランド語からスウェーデン語に訳されたものを日本語に訳しているそう なるほど というわけでエーレンデュル捜査官シリーズです これは猛吹雪の中で幼い弟の手を離してしまった少年が「探し続ける」人生の物語だ 何を?「弟」を「人生」を「真実」を 暗い影に包まれた...
柳沢由美子さんはアイスランド語からスウェーデン語に訳されたものを日本語に訳しているそう なるほど というわけでエーレンデュル捜査官シリーズです これは猛吹雪の中で幼い弟の手を離してしまった少年が「探し続ける」人生の物語だ 何を?「弟」を「人生」を「真実」を 暗い影に包まれた人生を歩むエーレンデュルに「見つける」ことで少しずつ、ほんとうにほんの少しずつ光が指す 今回彼が見つけたのは、自分の過ちと身勝手な欲にまみれた人間の罪でした 最後に彼が光に包まれることになるのか ちゃんと見届けたいシリーズです
Posted by
湖のほとりのサマーハウスで女性マリアが首をつっているのを、週末をここを借りる約束をしていたマリアの友人がみつけた。自殺ということでかたずけられたが、エーレンデュルはひっかかるものを感じて独自に調べ始める。並行して30年前の若い男女の行方不明事件2件も調べている。男性の男親は死期の...
湖のほとりのサマーハウスで女性マリアが首をつっているのを、週末をここを借りる約束をしていたマリアの友人がみつけた。自殺ということでかたずけられたが、エーレンデュルはひっかかるものを感じて独自に調べ始める。並行して30年前の若い男女の行方不明事件2件も調べている。男性の男親は死期の近づいた今なおエーレンデュルに結果を問い続けているのだ。 マリアの死、30年前の行方不明者、そしてエーレンデュルの弟の遭難が絡み合い、最後に収束する。マリアの死の真相はちょっと・・ だが、若い二人の死の結末は悲しいのだが、希望もみえる。弟の遭難がエーレンデュルにもたらしたものは、途方もなく大きかったのだなあ、という感慨。 マリアのサマーハウスはシンクヴァトラ湖のほとり。レイキャビクから車で約45分の距離。アイスランドで最大の湖。そのほか文中にたくさん湖の名前が出てきて、いちいち確かめたくなるのだが、グーグルマップで一苦労。原語だけのものもありカタカナになっていても表記のしかたが訳文とマップ上で異なっているのだ。 エーレンデュルの家族の遭難の悲劇を取材した本があり、娘のエヴァ=リンドに読んで聞かせる場面があり、それによると「エスキフィヤルダルヘイジの悲劇」と題され、アイスランド南東海岸のところというのが分かった。その海岸奥のバッカセルスヒャレイガというところにエーレンデュル一家だけが暮らし羊を飼っていたらしい。アイスランドは北海道より少し大きいくらいなので、レイキャビクが札幌だとするとエーレンデュルの故郷は根室とかかな、などと想像した。 題名のHARDSKAFIは、最初三人はスヴェラルダールの谷間に入り、そこからハルドスカフィ山の方へ上った。・・弟が吹雪で飛ばされたかもしれないハルドスカフィ、と出てくる。 エスキフィヨルズル https://www.google.co.jp/maps/@65.0725382,-14.0562464,12z マリアのサマーハウスがあるシンクヴァトラ湖 https://www.google.co.jp/maps/search/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%88%E3%83%A9%E6%B9%96/@64.0766778,-22.7111515,8z/data=!3m1!4b1 シンクヴァトラ湖はシンクヴェトリル世界遺産になっている https://www.hankyu-travel.com/heritage/northerneur/thingvellir.php ウィキにアイスランドの湖のページがあった https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E6%B9%96 スウェーデン語からの翻訳 2007発表 アイスランド 2022.5.13初版 図書館
Posted by
待望のエーレンデュルシリーズ第6弾!今回はシリーズ恒例の「過去の事件を掘り返して犯罪を暴く」話ではなく死後の世界や霊媒師などオカルト要素が絡でくる。本シリーズの名翻訳者・柳沢由美子氏が「少々引いてしまった」とあとがきに書かれていて、確かに!と笑ったが、それが後々ポイントとして効い...
待望のエーレンデュルシリーズ第6弾!今回はシリーズ恒例の「過去の事件を掘り返して犯罪を暴く」話ではなく死後の世界や霊媒師などオカルト要素が絡でくる。本シリーズの名翻訳者・柳沢由美子氏が「少々引いてしまった」とあとがきに書かれていて、確かに!と笑ったが、それが後々ポイントとして効いてくるのがさすが。本筋と別に横糸として出てくる、30年間行方不明の青年のエピソードがこれまた印象深く切ない。娘エヴァ=リンドとの関係や弟の話ももどかしいながら進展?しつつある。邦訳版が出ていない6冊が待ち遠しい!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エーレンデュル捜査官シリーズの第六弾。 サマーハウスで自殺した女性を発見したのは、 親友の女性だった。 その親友はエーレンデュルに自殺には思えないと主張し、 霊媒師との会話を録音したテープを渡した。 霊能者に会ったこともあるエーレンデュルは、 そのテープが気になり調べ始める。 と同時に古い失踪事件も調べ始める。 夫が勧めた霊媒師に会ったと聞いた途端、 それは詐欺師だろと思ったが、予想通り。 このシリーズ、前にも予想がそのままでびっくりしたことがあるが、 今回も同じような感じだった。 エーレンデュルは娘に無理やり頼まれて、 元妻と会って話をするが、不毛な時間だった。 古い失踪事件の方も解決するが、 待ち続けていた父親が死ぬ前に、 恋人と一緒で事故だったことを知らせてあげたかった。
Posted by
彼女には深い葛藤があり、やはり自殺かと思われたが、そこにつけ込んだ犯人がいた。いくつもの話が展開し、実に面白い!
Posted by