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ホテル・ピーベリー 新装版 の商品レビュー

3.2

206件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

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  3. 3つ

    107

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/08/27
  • ネタバレ

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続きが気になりあっという間に読んでしまった。まず1番は木崎くんが教員で児童を好きになってしまったこと。やっぱり気持ち悪いと思ってしまう。10歳なのに大人びてるとか、、本当に気持ち悪い。そして和美さんのことを毎回体のことを表現するのも気持ち悪かった。和美さんもなかなかヤバい人だったのかもしれないけど、かなり大人なんだと最後まで読んでおもった。いろんなことを考えながらの振る舞い。木崎くんのことが好きだったんだと思うけど、好きでい続けることはダメだと言い聞かせてたのかなぁ。いちばんのクズは蒲生?いや、弟??うーーーん。ドロドロしていたかなぁ。私もハワイは好きで、そんなホテルがあるなら最高!と思って読んだけど、切ない悲しい気持ちで終わった。でもどういうこと!?と読み進む手は速かった。

Posted byブクログ

2024/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホテルピーベリー ハワイにあるホテルピーベリーを舞台に、宿泊に来る人達とオーナー夫妻を中心に巻き起こるミステリー。個人的にはクリスティの名作である「終わりなき夜に生まれつく」の雰囲気に似ており、それぞれ影を持った人達の明るく見えているが何処か全体的に不穏な空気が漂う作品。 主人公の木崎は小学校教員を退職し、時間を持て余していたが、友人に勧められて、人生で一度きりしか泊まる事が出来ない「ホテルピーベリー」へ宿泊する事にする。  主人公木崎はページが進む事に過去に何かがあって立ち直れていない描写がどんどん深くなっていき、暗いイメージが生まれていくが、残念ながら今回の事件とはあっていないバックボーンで、まるで筆者がミスリードさせるために描いている印象を受けた。 彼の心理描写なども細かく描かれているが、具体的に木崎の考えに読者がシンクロする事もなく、もっと木崎の過去に大きな問題や犯罪が関わっていたら作品としてもっと重厚な作品になっていた様に思う。    それぞれ登場人物は魅力はあるが残念だが深さが足りない。もっと掘り下げバックボーンを提示できればよかったが、小説自体が中編位の長さの為、バランスを考えると仕方ない事かもしれない。ただ、同じ宿泊者の桑島やホテルのオーナーの妻の和美についてはもっと深く描写して欲しかった。彼女達はこのミステリーで主な役割を担っていくのでもっと深い部分まで知りたかった。  プールでの事件、バイク事故と立て続けにトラブルが起きるがこれらの事件についての進捗よりも残された人達の人間模様が中心になる。その為、ミステリーとしては物足りないし、「それって警察気づくでしょ?」というふうにも感じてしまう。ある意味で主人公木崎の再生の物語である為、ミステリー的な要素は少なくても問題は無いが。  一つだけ、今回のホテルの設定である生涯に一度しか泊まれないが余りにも今回の舞台の肝になっており、少し都合がいいなぁと思ってしまった。

Posted byブクログ

2024/08/19

ハワイ島のホテルを舞台としたミステリー。 設定や話の流れはおもしろかったけど、登場人物の心情や犯人の犯行動悸がなんだか浅く感じてしまった。 作中に出てきた夏の扉がどんな話なのか気になったので、機会があれば読んでみたい。

Posted byブクログ

2024/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大どんでん返し!というよりは、人間の生々しさが細かく描かれていて面白い作品だった。 主人公の持っている社会不適合な部分、決して誰にも言えないこと、そういうの大なり小なり誰にでもあると思う。 桑島さんかなり気になってたけど、特に何もなかったのが一番の騙されポイントだった。

Posted byブクログ

2024/08/08

ホテルが舞台のミステリって、何故かそそられてしまうんですよね。 しかもリゾート地という“非日常”空間での事件?・・という“好物設定”に期待して手に取りました~。 とある事情で教師を辞職し、ハワイ島のヒロを訪れた木崎淳平。 宿泊先は彼の友人から勧められた、日本人が経営する〈ホテル...

ホテルが舞台のミステリって、何故かそそられてしまうんですよね。 しかもリゾート地という“非日常”空間での事件?・・という“好物設定”に期待して手に取りました~。 とある事情で教師を辞職し、ハワイ島のヒロを訪れた木崎淳平。 宿泊先は彼の友人から勧められた、日本人が経営する〈ホテル・ピーベリー〉。 “リピーターお断り”という特殊なルールがあるこのホテルで、“心の傷”を癒そうとしていた木崎ですが、ある日ホテルの宿泊者の一人がプールで溺死してしまい・・・。 “ハワイ”というと、ホノルルのあるオアフ島のような「THE・常夏のビーチリゾート」というイメージですが、本書の舞台のハワイ島は気候の変化が激しく、これは作中で語られていたのですが、この島はなんと世界にある13の気候区のうち11の気候区が存在するとの事! (※因みにハワイ州観光局のサイトでは、【世界にある全気候帯17のうち2つ(サハラ気候・北極気候)を除く15の気候帯】が存在すると載っていました・・「気候区」と「気候帯」で分け方違うんかな?・・とりま、あらゆる気候帯が一つの島にあるってことです) で、そんな多くの気候があるとは知らず“ハワイ=常夏”と舐めていた主人公の木崎君が、観光に行ったキラウェア火山が極寒で、風邪をひいてしまうという場面を読みながら、“ハワイ島・・深いな”と、興味が湧いた私です。 と、のっけから、話の筋とずれた部分に食いついてしまいました(汗)。 前半は木崎君が鬱々とした内面を抱えながら、ハワイ島で過ごすうちに、〈ホテル・ピーベリー〉を切り盛りする和美さんと“そういう関係”になってしまったりと、登場人物それぞれが何かしらの隠し事をしていて、それが何に繋がってくるのかな・・と思わせる流れです。 中盤で、溺死体が発見されてからは一気にミステリモードに入ってきて、その後ホテルを移ろうとしたもう一人がバイク事故にあってしまったり、溺死した男性の身元が詐称されていたりと、様々な疑惑が持ち上がってきて、その不穏な展開にグイグイ引き込まれて読みました。 真相解明部分が、結構駆け足で拍子抜けな印象もありましたが、ページの関係(?)で、これが落としどころだったのかもですね~。 個人的に、主人公・木崎君の和美さんへの身勝手でグズグズした感情に辟易したりと、終始彼にはどうしても好感を持てなかった私ですが、それとは別に(同じくピーベリー宿泊者の女性)桑島さんには幸せになってほしいと思った次第です~。 因みに「ピーベリー」とは“丸豆”の希少なコーヒー豆の事だそうで、ハワイ島の気候の件といい、色々勉強になった(?)一冊でございました。(おいおい、ミステリは?)

Posted byブクログ

2024/08/05

傑作ミステリー 一気読み必至 と書いてある。 確かに一気で読んだ。 でも ピリピリしたミステリーではない。 ハワイ島にある ホテル、ピーベリー 日本人の経営する6室のホテル 泊まっている人は みんな心になにかを抱えている。 主人公の淳平は ホテルの和美さんと関係を持ってしまう。 ...

傑作ミステリー 一気読み必至 と書いてある。 確かに一気で読んだ。 でも ピリピリしたミステリーではない。 ハワイ島にある ホテル、ピーベリー 日本人の経営する6室のホテル 泊まっている人は みんな心になにかを抱えている。 主人公の淳平は ホテルの和美さんと関係を持ってしまう。 痩せ型のふくらみを感じない年上の女の人を抱く感じ  作者の近藤史恵さん よくわかりましたねえ!女の人には わかりにくい感覚 殺人が2件おこる。 お話しが進むにつれて いろんなことが明らかになっていく。 ハワイ島を舞台にしたのも 正解ですね。 気候 人気のなさ 緑に囲まれたり 溶岩のながれる活火山があったり なんか人の感情にリンクしている感じです。 和美さんへの気持ちも あったかい。 なんか蒸し蒸しあったかいお話しでした。

Posted byブクログ

2024/07/25

前々から存在は知っていたが、手がのびなかった本 うん、今も尚未読だったとしても大丈夫だった 教師を辞めた(事実上のクビ)主人公が、ハワイ島のヒロを訪れる 日本人経営のそのホテルは、MAX3ヶ月滞在・リピーターを受け入れないルールがあった ある時、宿泊客の1人が不審死を遂げるが、...

前々から存在は知っていたが、手がのびなかった本 うん、今も尚未読だったとしても大丈夫だった 教師を辞めた(事実上のクビ)主人公が、ハワイ島のヒロを訪れる 日本人経営のそのホテルは、MAX3ヶ月滞在・リピーターを受け入れないルールがあった ある時、宿泊客の1人が不審死を遂げるが、宿帳に記した身元はデタラメだった そしてさらにもう1人、、、 宿泊客全員が何かを抱え、嘘をついているようだか、実はそれは宿泊客だけではなく、、、 最後のどんでん返しは面白かったけど、前半の展開スピードに対して畳みかけ過ぎな印象を受けた 真相がそうだったとしても、主人公と女主人との関係はちょっと受け入れ難いかな

Posted byブクログ

2024/07/22

この作家さんの最初に読んだ本がほわっとした感じだったので、(ミステリーと書いてあったにも関わらず)そのイメージで読んでいたら、なんだかキシキシと不協和音が感じられてきて、不穏な方向へ。 登場人物みんな少し難あり、でその綻びが少しずつ出てくる。 ただ前半が丁寧な分、後半が駆け足...

この作家さんの最初に読んだ本がほわっとした感じだったので、(ミステリーと書いてあったにも関わらず)そのイメージで読んでいたら、なんだかキシキシと不協和音が感じられてきて、不穏な方向へ。 登場人物みんな少し難あり、でその綻びが少しずつ出てくる。 ただ前半が丁寧な分、後半が駆け足気味なのが残念だった。 物語の舞台のヒロの街は訪ねたことがあったので、その情景を思い浮かべて懐かしく読めた。

Posted byブクログ

2024/07/13

ミステリーとしてというより、物語として、みるとすごい面白くて、人間味のある話だと思いました。 和美さんの大人の包容力は分かるような気がします。 こんなホテルが今もあるのでしょうか? あるなら行ってみたいと思いました。

Posted byブクログ

2024/07/11

それぞれが嘘を抱えて生きている。大小違いはあるが何かしら秘密を持っている。最後の謎解きを楽しみに読んだ

Posted byブクログ