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生命式 の商品レビュー

3.9

212件のお客様レビュー

  1. 5つ

    53

  2. 4つ

    85

  3. 3つ

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2026/04/09

だって、正常は発狂の一種でしょう?この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います」(p50) 村田さんの本を読むと毎回自分の“正常”について考えさせられるなと思う。 今回の本も、世界の常識や価値観の中では狂人とされるような人らがたくさん出てきて、シュールで笑っ...

だって、正常は発狂の一種でしょう?この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います」(p50) 村田さんの本を読むと毎回自分の“正常”について考えさせられるなと思う。 今回の本も、世界の常識や価値観の中では狂人とされるような人らがたくさん出てきて、シュールで笑ってしまうのだけれど、それを笑えるのは私自身自分が“正常”であると思っている、あるいは思い込んでいるからなのだと思うと、だんだんと怖くなってきてしまった。 今の“正常”なんて、30年後は“異常”なのかもしれない。 村田さんの描く世界では、変わりゆくものが人の生死を強く感じさせるテーマになっていることが多いから生々しいように感じるけれど、私たちが今生きている中でも少し前まで異常とされていたものがむしろ推奨されるもの、好感を持たれるもの等になることはよくあることだと思う。 「生命式」「魔法のからだ」「街を食べる」などそれぞれの作品に村田さんの価値観が濃厚に出ていて、「地球星人」を読み始めた今、長編作品のたたき台になっているような短編だと感じた。

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2026/03/29

表題作『生命式』を含む12の短編集。 感想を一言で表すと"読む猛毒"だった。 脳みそを鷲掴みにされてぐらぐらと揺さぶられているような感覚で、読んでいるとどこまでが『正常』でどこからが『異常』なのか分からなくなってくる。 死者を火葬する代わりに鍋料理などにして食...

表題作『生命式』を含む12の短編集。 感想を一言で表すと"読む猛毒"だった。 脳みそを鷲掴みにされてぐらぐらと揺さぶられているような感覚で、読んでいるとどこまでが『正常』でどこからが『異常』なのか分からなくなってくる。 死者を火葬する代わりに鍋料理などにして食べて弔う『生命式』、死者の骨や皮膚を衣服や家具などに活用する『素敵な素材』など、ぶっ飛んだ話ばかりで驚きの連続だけれど、この2作は特に面白くて気に入った。 そのほかは奇妙を通り越して(個人的には)若干気持ち悪い話もあり、好みは分かれそうだけど、自分では思いもつかない世界に出会えて良かった。

Posted byブクログ

2026/03/31

P26.ドッグイヤーしました。 他にも3ページ位。 名作です。ムラサヤさん、ありがとう。 おもしろすぎてニヤニヤしたり、爆笑箇所もあるし、うるっとしたり、そうだよね!と感心したり、忙しく盛り沢山でした。

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2026/03/21

村田さんが村田さん作品の中で初心者におすすめしたい一冊というのを知って手に取ってみた。 短編集だが、全編に渡って現実世界とは異なるルールが設けられた世界線の中での物語になっている。 不気味な物語と言ったらそれまでだが、今生きてる世界の常識を一度考え直してみたいと思わせてくれる作品...

村田さんが村田さん作品の中で初心者におすすめしたい一冊というのを知って手に取ってみた。 短編集だが、全編に渡って現実世界とは異なるルールが設けられた世界線の中での物語になっている。 不気味な物語と言ったらそれまでだが、今生きてる世界の常識を一度考え直してみたいと思わせてくれる作品だった。

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2026/03/16

自分の思っている常識が、他の人の常識であるとは限らないと、改めて認識させられる一冊だった。奇想天外な物語が始まったかと思えば、気がついたら文章に吸い込まれていて恐ろしい。

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2026/02/27

村田沙耶香の物語は鈍器で頭を殴られている感覚がする。自分の中の「当たり前」や「常識」がずっと揺さぶられている感覚。 短編でサクサク読めるのに、ひとつひとつの物語に衝撃を受ける。 特に好きな話は「二人家族」 性に奔放な女性と貞淑な女性、正反対の性愛価値観をもつ2人がそれぞれ子供を...

村田沙耶香の物語は鈍器で頭を殴られている感覚がする。自分の中の「当たり前」や「常識」がずっと揺さぶられている感覚。 短編でサクサク読めるのに、ひとつひとつの物語に衝撃を受ける。 特に好きな話は「二人家族」 性に奔放な女性と貞淑な女性、正反対の性愛価値観をもつ2人がそれぞれ子供を産み育て家族として暮らした話。 なぜこの話に心打たれているのかはまだ、うまく説明できないけれど、2人の関係性がすごく素敵だと思った。新しい家族の在り方を教えてくれた。 2人は同性愛者ではなく(異性のパートナーがいたこともある)本当に2人で暮らしたいから、一緒にいたいから居る、という描写のされ方をしていて、そこが良かった。周囲は2人を偏見の目で見ていて「変な人達」と言われても本人たちは毅然とした態度で「私たちは学生時代の約束を実行しているだけ」と明言していた。恋愛や性的指向を理由にしないで、彼女たちを「普通の人」として描写していたことがとても嬉しく、勇気をもらえた。実際にこのような家族の在り方や暮らしをしている方もきっと世界のどこかには居るのだと思うけど、こういう形で「こういう関係性もあってもいいんじゃない」と新しい生き方と出会えたことはいいことだなと思った。

Posted byブクログ

2026/02/20

短編集ながら独特の世界観にかなり衝撃をうけた。 人肉を食べる生命式。 普通の倫理観からすると、会話の内容も狂ってるし生命式という葬儀の形も恐ろしい。 ちょっとびっくりしすぎて気分が悪くなった。 すごく好き嫌いの分かれる作品なんじゃないかなと思った。

Posted byブクログ

2026/02/18

自分の常識が揺さぶられるように脳みそを殴られたような感じがした。正しさとはその人にとっての尺度でしかないこと、それを押し付けることのグロテスクさを感じた。

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2026/02/11

私たちが生きている世界とはちょっと違う世界。人々の生まれ方、死に方、弔い方が少し違って少し一緒。みんなそれぞれの捉えかたをしていて、現代の文化の多様性(と偏見)にも通じるものを感じた。

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2026/02/11

すごい面白かった〜〜!! なにが普通で、なにが狂ってるのか? その理由ってほんとにそうなのか? 考え方がグラグラになって気持ちいい 正常は発狂の一種、って良い言葉… どれも面白い短編集、最高! 特に『素晴らしい食卓』が好き⭐︎

Posted byブクログ