子宝船 の商品レビュー
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表題作の子宝船は、凄く道徳的に感じられた 良い人間であることは良い事 しかしそれが周囲からの妬み嫉みとなることもあるのだと だからこそ、小さなうちから芽は取り除く必要がある 自分自身にも思い当たる節があるからこそ、こう言った内容に凄く共感した 子宝船は子供を授ける七福神の絵が鍵となる 評判の絵だったが、ある時ある家族の子供が亡くなった 気がついた時には七福神の弁天様だけがいない絵になっていた! もしもそれが自分の身に起きたと思ったら相当怖い… その出来事を探る中で、上記で書いたような感じの言葉が出てきて納得してしまった そしてお次が、1家3人毒殺事件 その現場にいた怪しい女が犯人なのか違うのか こちらとこちらで、過去の出来事を探りながら女の素顔を解き明かしていく その女が怖いこと! 怪異よりも恨みつらみの方が絶対怖いと思える話であった… どちらもハッピーエンドではないし、北さんの心にはしこりを残すようなものであった けれどそれが現実味を帯びており、もしかしたら下町で実際に起きた事件なのかもしれないなって
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伊勢屋さんが書いた、七福神の宝船の絵をもらうと、子宝に預かれる…から一転、その宝船から弁財天が降りて、授かった子どもが亡くなる⁉️ そんな事件を解決するために走り回った北一。 二つ目の話は、お弁当屋の仲の良い家族3人が毒殺された。本当の下手人は誰だ⁉️ 江戸時代だから、納得できな...
伊勢屋さんが書いた、七福神の宝船の絵をもらうと、子宝に預かれる…から一転、その宝船から弁財天が降りて、授かった子どもが亡くなる⁉️ そんな事件を解決するために走り回った北一。 二つ目の話は、お弁当屋の仲の良い家族3人が毒殺された。本当の下手人は誰だ⁉️ 江戸時代だから、納得できない幕引きだって、みんな飲み込んで生きている。 北一が岡っ引として、少しずつ信用を得てきた巻。
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読みは始めは、縁起物と思って、とっておいた一冊。 縁起の良いタイトルとは裏腹に、読んだ後口はそれほどスッキリませんね。 でも実際、人間の引き起こす事件なんて、往々こんなものなんでしょう。 それにしても、おみつちゃんは何故、あんなに肥えた肥えたと言われなきゃならんのか?最後なんて、「肌に脂が乗ってる感じ」って失礼な! まあ、このナゾが陰惨な話の雰囲気を緩和する潤滑油になってるんだけど。
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うれしい!あの天才超能力者「おでこ」が登場だ。それも出世している。お話の中には弓之助の近況も。ファンにはたまらない仕掛けを作者は用意してくれました。 きたきた、本作もおもしろい。人間の恐ろしさも暖かさも、正義も悪も描き出すところが宮部作品の真骨頂だ。それは時代ものも現代ものも同じ...
うれしい!あの天才超能力者「おでこ」が登場だ。それも出世している。お話の中には弓之助の近況も。ファンにはたまらない仕掛けを作者は用意してくれました。 きたきた、本作もおもしろい。人間の恐ろしさも暖かさも、正義も悪も描き出すところが宮部作品の真骨頂だ。それは時代ものも現代ものも同じ。第三章「人魚の毒」などはとても恐ろしい「にまにま笑い」の女。主人公、文庫売りの北一は、亡き親分の教えとおかみさんの導きに忠実に、謙虚に成長している。続きが「文蔵」9月号から。続きもちょっと読んだ。もちろん三木さんの挿絵も大好き。
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北一とうとう若様とご対面。 朱房の文庫売りの北一は今回も事件に遭遇し、沢山の人たちの力を借りて解決してしまう。 自分は力がないと思っているが、助けてくれる人たちがいるというのはすごいことです。 宮部みゆきさんの時代小説に出てくる茂七親分、以前はその番頭だった政五郎が親分として、さ...
北一とうとう若様とご対面。 朱房の文庫売りの北一は今回も事件に遭遇し、沢山の人たちの力を借りて解決してしまう。 自分は力がないと思っているが、助けてくれる人たちがいるというのはすごいことです。 宮部みゆきさんの時代小説に出てくる茂七親分、以前はその番頭だった政五郎が親分として、さらにおでこさんが登場して、久しぶりに知り合いに会った気分です。
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きたきたコンビの第二弾。 今回は喜多次の出番は少ないものの 北一の成長は著しく 他の登場人物にますます深み厚みが出てきて さらなる先が楽しみのシリーズ。 おみつの作る料理も美味しそうで 江戸の町や暮らしを想像しながら読むのも楽しい。
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面白かった。若薄毛の北一くんと、謎の”闇の者”喜多次(厨二心くすぐるキャラ)が解決する江戸の事件の話の第二弾。北一の文庫売りの商いも面白いし、今回の事件の子宝船と歪んだシリアルキラーの話も興味深かった。どちらも全く質はちがうが、病んだ心の物語。ラストのよく喋る喜多次の話と、件んの...
面白かった。若薄毛の北一くんと、謎の”闇の者”喜多次(厨二心くすぐるキャラ)が解決する江戸の事件の話の第二弾。北一の文庫売りの商いも面白いし、今回の事件の子宝船と歪んだシリアルキラーの話も興味深かった。どちらも全く質はちがうが、病んだ心の物語。ラストのよく喋る喜多次の話と、件んの「にまにま笑い」の想像が止まらなくてゾッとした。 今回で一番好きなのは”おでこ”さん。これからも良いところで出てきて欲しい。
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ただいま〜っと 久しぶりに帰った気がした本所深川的な? 宮部市宮部町 馴染みの歴代親分さん絡みのおでこさんが良いお年でおかみさんがいたり 数十年来ついぞ謎だったいなり寿司屋の話がちょいと明かされそうだったり 楽しくてしょうがないとこと イライラするとこあったなぁ 久しぶりだけにご無沙汰感で 遅筆な宮部みゆきが 私が存命中に全てを赤裸々に語ってくれるかどうか?
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シリーズ第2段 北一と喜多次も少し打ち解け、喜多次の過去も少しずつ明らかになってきた。宝船の絵の顛末や弁当屋の一家毒殺事件の犯人探しなどで北一が真面目にことに当たり、なけなしの、芥子粒ほどのないよりましな信用がついてきた活躍が楽しみだ。 またおでこさんの登場も懐かしい。
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