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子宝船 の商品レビュー

4.1

132件のお客様レビュー

  1. 5つ

    34

  2. 4つ

    64

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/04/24

前作「きたきた捕物帖」について「次回作に期待」と書いたが、残念ながら本作でもまだ捕物帖は始まらず、三作目に期待を残すことになった。  若者北一の成長物語になるのだろうけれど、著者は相当の大作とする見通しなのだろうか。コンビとなる筈の喜多次はようやく忍びの一族であることが明らかにな...

前作「きたきた捕物帖」について「次回作に期待」と書いたが、残念ながら本作でもまだ捕物帖は始まらず、三作目に期待を残すことになった。  若者北一の成長物語になるのだろうけれど、著者は相当の大作とする見通しなのだろうか。コンビとなる筈の喜多次はようやく忍びの一族であることが明らかになったくらい。  二人で本格的に捕物を開始するまでにはまだまだかかりそうだ。  宮部ファンのわたしとしては、ちょっと薄味で、この先どうなるのかいささか心配である。

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2023/04/18

きたきた捕物帖2作目 1作目も読んだけどだいぶ前だからうろ覚えだけど、読んでるうちになんとなく思い出しながら。 主人公北一の商売は文庫の振り売り。文庫って本じゃなくて箱みたいなもの?なんですね。 江戸のいろいろが面白いけどわからないこともあって、想像したり調べたりしながら。 ...

きたきた捕物帖2作目 1作目も読んだけどだいぶ前だからうろ覚えだけど、読んでるうちになんとなく思い出しながら。 主人公北一の商売は文庫の振り売り。文庫って本じゃなくて箱みたいなもの?なんですね。 江戸のいろいろが面白いけどわからないこともあって、想像したり調べたりしながら。 しかし、江戸の捕物は、この人が怪しい!で捕らえて拷問して白状させて。白状しなくてもそのせいで亡くなっても仕方ないみたいなすごい世界。 そして真実がわかってもそれを明るみに出さないのもまた人情的な今とだいぶ違う世界観ですね。 どちらの事件も細かい犯人の心情とかは語られないけど、そこがこの作品らしさでもあるのかな

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2023/04/17
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美少年だとか、生まれながらの邪悪だとか、ちょっと手癖で書いてるなみたいな印象はありましたが、手癖でこれだけ面白い話書けるのはさすがですね。おでこが成長して現れた上に奥さんも感じがなんだかいいらしい! さっすがおでこ! みたいな高揚はありました。回向院周辺はずるいですね。

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2023/04/16
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図書館より。 久しぶりに読了。 やはり宮部みゆき先生は面白い。 船繋がりのお話。 色々気になる。

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2023/04/16
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宮部みゆきさんは大好きなんだけど、私は「天才」とか「快楽殺人者」とか何でもありで理由もへったくれもない話は、ちょっと苦手。

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2024/08/12

親分から文庫屋を継いだ青二才の北一が町で起こる事件を解決していく。 弁当屋の家族が3人殺された。その下手人探しを北一が行う。 ストーリー自体はそんなに複雑ではないが、江戸時代のしきたりや町民の生活などを垣間見ることができる。 私がその2から読んだからかもしれないが、それぞれ...

親分から文庫屋を継いだ青二才の北一が町で起こる事件を解決していく。 弁当屋の家族が3人殺された。その下手人探しを北一が行う。 ストーリー自体はそんなに複雑ではないが、江戸時代のしきたりや町民の生活などを垣間見ることができる。 私がその2から読んだからかもしれないが、それぞれの役割や関係性が分からないまま次々と登場人物が増えていくため、みんなは知り合いだが自分だけ知らない人の中に掘り込まれたようなフラストレーションを感じた。 作者が江戸の町民をリアルに描くため、余計についていけない部分があったのかもしれない。

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2023/03/24

二人のきたさん。今だと高校生ぐらいの男の子たちが懸命に生きている。 北一は周りの人達に協力してもらいながら『朱房文庫』を売ったり、町で起こった事件を解決している。北一は弱そうに見えるけど、実は強い。涙を見せながらも、歯を食いしばって事件を解決しようとする姿は、目がうるうるしてしま...

二人のきたさん。今だと高校生ぐらいの男の子たちが懸命に生きている。 北一は周りの人達に協力してもらいながら『朱房文庫』を売ったり、町で起こった事件を解決している。北一は弱そうに見えるけど、実は強い。涙を見せながらも、歯を食いしばって事件を解決しようとする姿は、目がうるうるしてしまう。人生経験を積んでいい人間になってほしい。 喜多次は風呂屋で黙々と働いている。北一の事件解決を手伝ったり、話し相手になったりしてる。北一の頼れる相棒。正体は少し謎でたぶん忍びだと思う。北一より少し歳が上だけど、饅頭を美味しいそうに食べる姿はまだまだ子供。 この二人を応援したいし、成長を見届けたい。 宮部みゆきさんの時代小説は人情もので最後にほろりとする。でも人間の悪い部分もちゃんと書かれてるから、バランスがとれてて好き。 本の紹介で「ぼんくら」シリーズのおでこちゃんが登場すると書いてあったのでとても楽しみだった。第一話で政五郎親分が出てきて、この人って確かおでこちゃんの面倒を見てた親分だったよな?と思い調べたらやっぱりそう。そして第二話でおでこちゃんが登場して嬉しくて夢中になって読んでた。「ぼんくら」だと北一と同じぐらいか、少し歳が下ぐらいだったので、私は"おでこちゃん"と呼んでたけど、今はおでこさん。おでこさんと呼ばないといけない。とても立派になってたし、優しさは昔のまま。また会えて本当に嬉しかった。実を言うと、北一や喜多次の活躍よりおでこちゃんを楽しみにこの本を読んでた。二人のきたさんごめんなさい。 今回読んでて気になったのは岡っ引きの親分たち。調べたら、茂七→政五郎→千吉と志を受け継いでいったみたい。私は千吉親分をよく知らないけど、他のシリーズに出てたのか?他の登場人物たちも違うシリーズで登場したりしてるので、相関図を描いたら分かりやすそう。でもとてもすごい事になりそう。親分を巡って他の作品を読むのも楽しそう。

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2023/03/07
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面白かったぁ。 深いっ、いいっ。 富勘長屋の人々。 政五郎親分、おでこ⁉︎ちゃん。 思い出さずにはいられない。 茂七シリーズには疎いですがぁ。 宮部みゆきシリーズ‼︎ 北一、じゃなくってもうひと方のきた。 喜多次の謎。絵師⁉︎栄花さま。 続きが知りたいぃぃ〜。 アタクシぃ。 面白いぃ。

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2023/03/05

『きたきた捕物帖』が面白かったので、続きが読みたくなり近くの公民館ではなく本館にまで出向いて借りてきた。三話収録されていて、二話目がぶつっと切れてて『あれ?』とか思ったけれど、ちゃんと三話目で回収されていて、ホッとしてしまった。回向院の茂七親分の名前と、おでこちゃんの名前が出てき...

『きたきた捕物帖』が面白かったので、続きが読みたくなり近くの公民館ではなく本館にまで出向いて借りてきた。三話収録されていて、二話目がぶつっと切れてて『あれ?』とか思ったけれど、ちゃんと三話目で回収されていて、ホッとしてしまった。回向院の茂七親分の名前と、おでこちゃんの名前が出てきて、懐かしくなると同時に読み返したくもなったりして…

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2023/03/04
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【収録作品】第一話 子宝船/第二話 おでこの中身/第三話 人魚の毒 シリーズ第2作。といっても、その前の茂七やおでこを知っているとしみじみと懐かしい気持ちになる。 そしてこちらは北一の成長とそれを見守り育ててこうとする大人たちの姿が好もしい。第一話だけなら。 第二話・第三話の事件は陰惨きわまりなく、ご政道批判もある。喜多次の前身も明らかになる。 ……やっぱり一味違うな、うまいな宮部さん……と思いつつ、ああ犯人はまたそれか、で、オチもまたそれか…… 後を引く不気味さがある。こういう犯人とは出会いたくないものである。

Posted byブクログ