子宝船 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルは「きたきた捕物帖」だけれども まだ16歳の北一は本書で小者になった 人気の千吉親分が河豚に当たり十手は返納 眼の見えないオカミさんに日々通い知恵を 得て・・・というパターンを想像していた けれど、本シリーズはまだまだ芽が出ない 時期であり今後が楽しみでしかない
Posted by
真面目で人が良いけれど腕っぷしはからきしの気弱で薄毛の若者、北一(きたいち)が、周りの人々に助けられながら持前の誠実さをもって健気に成長していくのが好ましいシリーズ2作目。きたきたのもう一方、忍者のような身体能力と技とするどい洞察力を持ちながらも北一以外の者にはその片鱗すらも見せ...
真面目で人が良いけれど腕っぷしはからきしの気弱で薄毛の若者、北一(きたいち)が、周りの人々に助けられながら持前の誠実さをもって健気に成長していくのが好ましいシリーズ2作目。きたきたのもう一方、忍者のような身体能力と技とするどい洞察力を持ちながらも北一以外の者にはその片鱗すらも見せずに場末の湯屋で窯焚きの汚れ仕事を黙々とこなすばかりですっかり影の存在のままの喜多次(きたじ)について、どういう身の上なのかがもう少し明らかになるかと思ったけれどもそういうこともなく、北一の周りのみなさんと近づきになるわけでもなかった(おかみさんは喜多次の存在くらいは気付いているのかもしれないけれどそのあたりも描かれず)のは意外でした。短編連作のようで読み易かった1作目より中編が多くなり読み応えは増しましたが、起こる事件とその下手人の有様がやりきれないし、すっきり解決、というわけでもないので、既刊の3作目の内容がすごく気になっています。政五郎親分とおでこさんが「ぼんくら」つながりなのはすぐに気づいたものの、いい人なのかくせ者なのか人となりが今少し見えにくい貸本屋の村田治兵衛さん(と、作中では故人となっている北一の住まいの前の住人の若侍)は、『桜ほうさら』の人たちだそうで、そうだと知っても随分前に読んだものなのでそれほどピンと来ず、もったいない気持ち。ぼんくらシリーズも再読したいし、この機会に宮部さんの時代物を改めて読み直そうかな、という気持ちになってきました。
Posted by
きたきた捕物帖第2弾。 今回は、謎の宝船の絵の謎解き。 そして、おでこぉ! もう、出てくる前の、なんでも詳細に記憶している人で、もしかして、おでこ出るのか?となっていました。 作品が暇妙に繋がっているのも面白いですね。(もう1回あの本読もうかなぁと、なっています)
Posted by
登場人物がそれぞれに魅力的! 現代と通じるところもあり、考えさせられますが、基本的にホッコリさせられて、元気がもらえます。 続編が楽しみです。
Posted by
最初は時代ものなので、人物や地名など取っ付きにくいかもしれないが、内容が面白いので後半一気に読んでしまった。
Posted by
子宝船もおもしろかったけど、人魚の毒もなかなか。 おお、こちらにも「おでこ」が登場とは^^ なんだか繋がっていておもしろい。やはり喜多次が良い味だしてる。
Posted by
前回より楽しめた。北一の岡っ引きとしての成長と人としての優しさ、初心さが感じられた。喜多次の素性も少し明らかになったり。最後3話の服毒殺し結局の理由は闇の中へ。
Posted by
一所懸命生きている姿が微笑ましい捕物帳の2作目。 前作同様、北さんの活躍が描かれています。少しだけ成長しているのかな、周りの人に支えられて飛びまわっています。 今回は事件が深刻なだけに、北さんの苦悩が描かれていました。少しずつ成長していくのですね。 近いうちに続編も発売するという...
一所懸命生きている姿が微笑ましい捕物帳の2作目。 前作同様、北さんの活躍が描かれています。少しだけ成長しているのかな、周りの人に支えられて飛びまわっています。 今回は事件が深刻なだけに、北さんの苦悩が描かれていました。少しずつ成長していくのですね。 近いうちに続編も発売するということで、楽しみです。
Posted by
やはり、宮部さんは文章が上手い。ついつい物語の中に引きずり込まれてしまいます。 が、つい三島屋は?怪異が出てこないと思ってしまいます。 これはきたきた捕物帖のニであって、三島屋さんとは関係ないんです。
Posted by
北さんと喜多さんの物語そのものも面白いが、これまでの作品の登場人物が続々と出てきて、以前から読んでいる者にはたまらない。政五郎親分、老けても相変わらずだなあとか、おでこさん育っただけじゃなく結婚したのねとか、おでこさんの「友だち」ってアレねとか。作者は本当に集大成にするつもりなん...
北さんと喜多さんの物語そのものも面白いが、これまでの作品の登場人物が続々と出てきて、以前から読んでいる者にはたまらない。政五郎親分、老けても相変わらずだなあとか、おでこさん育っただけじゃなく結婚したのねとか、おでこさんの「友だち」ってアレねとか。作者は本当に集大成にするつもりなんだなと思わせられた。
Posted by