動物行動学者、モモンガに怒られる 身近な野生動物たちとの共存を全力で考えた! の商品レビュー
愉快な本だったな~。著者は公立鳥取環境大学の、今は学長らしい。素朴で知的な人だ。 カエル無理すぎてその章はキツかったけど、実験や調査の内容がほんとにちょうどよくわかりやすくてよかった。 ホモサピエンスの技術進歩は、進化に必要なスピードに対して速すぎる…確かにそう。 何となくだった...
愉快な本だったな~。著者は公立鳥取環境大学の、今は学長らしい。素朴で知的な人だ。 カエル無理すぎてその章はキツかったけど、実験や調査の内容がほんとにちょうどよくわかりやすくてよかった。 ホモサピエンスの技術進歩は、進化に必要なスピードに対して速すぎる…確かにそう。 何となくだった「生物多様性の重要さ」が改めてよくわかりました。 あとタヌキかわいい。
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「先生!」シリーズでおなじみの小林先生。全体のトーンは、ヒットシリーズと変わらず楽しく読める。各章にコミック調の導入部があったり、写真も多く、より若い世代に読みやすくなっている気がする。 進路を考える中高校生のヒントにもなるかもしれない。
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『先生!』シリーズの著者によるエッセイ。 エッセイといっても、日常を切り売りするようなそれではなく『先生!』シリーズの根幹というか根っこの部分を丁寧に紐解いて、その上で新たに編み上げたような内容。 『先生!』シリーズは大学教授としての立ち位置が強く出てくるが、こちらの本はあくまで...
『先生!』シリーズの著者によるエッセイ。 エッセイといっても、日常を切り売りするようなそれではなく『先生!』シリーズの根幹というか根っこの部分を丁寧に紐解いて、その上で新たに編み上げたような内容。 『先生!』シリーズは大学教授としての立ち位置が強く出てくるが、こちらの本はあくまで動物行動学者としての著者の軌跡と立ち位置を主体にしている。 私がまだ学生だった30年くらい前、動物行動学というものはもっと客観的な視点と思考で取り組むものだという主張が多かった。感情を交えないことが学術的だとされていた訳だが、小林朋道氏はそれに真っ向から対立する論を展開している。氏は繰り返し主張している。動物の行動学というが、そこで見いだされる主体は人間だ。動物はいわば鏡であると氏は主張しているのだろうと私は解釈した。 観察者が主観を完全に捨てることは不可能だ。それを考えたならば、感情の出処を踏まえ擬人化の有効性を理解し、自分自身を観察する方が有効だろう。 少々小難しい感想を書いたが、文章も洒脱で面白いこの本は単なる書物として楽しんで良いと思う。それこそ、著者が動物に触れ観察したのと同じように楽しめば良い。
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2022年刊。「先生、」シリーズを毎年執筆・刊行すること20年?。大学の副学長であり、フィールドワークもしながら、研究して論文を書き… とてつもないな、と素直に思う。「先生」シリーズが有りながら、何故本書が書かれたのか? 筆者の思いと意思・考えを、より濃縮しつつ分かり易く纏めた本...
2022年刊。「先生、」シリーズを毎年執筆・刊行すること20年?。大学の副学長であり、フィールドワークもしながら、研究して論文を書き… とてつもないな、と素直に思う。「先生」シリーズが有りながら、何故本書が書かれたのか? 筆者の思いと意思・考えを、より濃縮しつつ分かり易く纏めた本、なのだと思う。主張であり提案でもあり。「動物行動学」という文字通りの狭い範囲でなく、人が人らしく生きていく為に必要なアプローチ、ヒント、みたいなモノが書かれている。「先生」シリーズよりは固いが、「○○学」と表記される全般の書籍よりは格段に分かり易い。小林節も、最初は抑え目だが、段々と緩やかになり、飽きさせないように書かれている。
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<目次> 第1章 アカネズミは目をあけて眠る 第2章 動物行動学者、モモンガに怒られる 第3章 スナヤツメを追って川人になる 第4章 負傷したドバトとの出会いと別れ 第5章 小さな島に一頭だけで生きるシカ 第6章 脱皮しながら自分の皮を食べるヒキガエル 第7章 タヌ...
<目次> 第1章 アカネズミは目をあけて眠る 第2章 動物行動学者、モモンガに怒られる 第3章 スナヤツメを追って川人になる 第4章 負傷したドバトとの出会いと別れ 第5章 小さな島に一頭だけで生きるシカ 第6章 脱皮しながら自分の皮を食べるヒキガエル 第7章 タヌキは公衆トイレをつくる 第8章 コウモリはいろいろな生物が寄生している 第9章 ザリガニに食われるアカハライモリ <内容> 築地書館の『先生~』シリーズの動物行動学者。鳥取環境大学の副学長だ。築地書館シリーズほど筆は滑っていないが、小林節は健在。ただ、あとがきにあるように「人と野生動物の在り方」をテーマにしている通り、そうした点の警告やアドバイスなどが見られる。
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動物行動学者の著者が、動物との触れ合いや研究の上で、ホモサピエンスの進化的適応にも触れながら、今後の生きものとの共存について考察した内容。小林先生の著作と聞きさぞかし面白おかしく、だろうと思い込んでいたのだが、至極真面目な展開である。野生動物との共存についてとても興味がある私は、...
動物行動学者の著者が、動物との触れ合いや研究の上で、ホモサピエンスの進化的適応にも触れながら、今後の生きものとの共存について考察した内容。小林先生の著作と聞きさぞかし面白おかしく、だろうと思い込んでいたのだが、至極真面目な展開である。野生動物との共存についてとても興味がある私は、時折混じる小林節に翻弄されつつ、読み進めていった。今まで読んだ本の中で、最も『野生動物との共存の必要性』について説得力があり、いわゆるバイオフィリア(ヒトには生命あるいは生命のシステムについての関心や愛情を感じる精神特性のこと)の側面を多く持たない人も説得できるであろう、と感じた(たとえば本書にもあった南部町の地域活性化対策である)。ホモサピエンスは、狩猟採取時代に獲得したこの専門的思考回路を今こそ目覚めさせるべきではとも思ってしまった。 生きものはこれからも私たちホモサピエンスと密接に関わってくる。さまざまな恩恵を与えてくれる生きものとの共存のために、ずっと考え続けたいテーマである。
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私は特別生き物好きではないけど、ささーっと読めた。先生が保護したり観察したりする動物に名前をつけるところがカワイイ。 共存のため、ある程度その被害を我慢すべき、というのは乱暴なようで当然で、恩恵だけ受けることはできないと思った。 著者の経歴、公立の環境大というものや、環境学部とい...
私は特別生き物好きではないけど、ささーっと読めた。先生が保護したり観察したりする動物に名前をつけるところがカワイイ。 共存のため、ある程度その被害を我慢すべき、というのは乱暴なようで当然で、恩恵だけ受けることはできないと思った。 著者の経歴、公立の環境大というものや、環境学部というのがあるんだなー、なかなかおもしろそう!
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「人には、生命、あるいは生命のシステムに対する関心や愛情を感じる、生得的な精神特性が備わっている」と、生物多様性の研究者、E.O.ウィルソンさんが主張しており、その精神特性を「バイオフィリア」(この言葉はドイツの心理学者が作ったそう)と呼んでいる。 そのバイオフィリアの本質をこ...
「人には、生命、あるいは生命のシステムに対する関心や愛情を感じる、生得的な精神特性が備わっている」と、生物多様性の研究者、E.O.ウィルソンさんが主張しており、その精神特性を「バイオフィリア」(この言葉はドイツの心理学者が作ったそう)と呼んでいる。 そのバイオフィリアの本質をこの本の著者は、〝自然の中での狩猟採集生活”において、「さまざまな生物の習性に強い関心を感じる心理特性」、「その習性をより深く理解しようとする欲求」が、ヒトの生存・繁殖にとって明らかに有利だ、と考えていると記している。 前置きが長くなったが、あまり動物好きとは言えない私が、動物の行動に興味を持ち、このような本を読み、面白いと感じるのはバイオフィリアという精神特性だったのか!とわかったことが嬉しかったのだ。 そして、私たちを取り巻く自然生態系は「ヒトの生命維持装置」であり、どんなに小さな生物であったり、獣害と呼ばれている動物であったりしても、ヒト生命維持装置なのだと教えてくれた。
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「先生!」シリーズより「ヒトと野生生物のあり方」のようにテーマが重大で難しい話なっていると感じました。イラストレーターさんには忖度無く小林先生のお顔を描いて欲しかったとも思いました。うちの母は「小林先生はこんなにカッコ良くないよ!」と言っております。
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