ゲームチェンジの世界史 の商品レビュー
フィクションや小説ではなく初学者向けとはいえ一応専門書なのに、記載されている知識・情報がシンプルに不正確であるという致命的な欠陥書。あまりに酷すぎて40ページ未満で読むのを辞めてしまった。 著者も著者だが、校閲は機能しているのか? まず、読み始めてからたったの6ページで誤植を発...
フィクションや小説ではなく初学者向けとはいえ一応専門書なのに、記載されている知識・情報がシンプルに不正確であるという致命的な欠陥書。あまりに酷すぎて40ページ未満で読むのを辞めてしまった。 著者も著者だが、校閲は機能しているのか? まず、読み始めてからたったの6ページで誤植を発見。その後も日本語の誤用やふりがなのミスなどが散見される。 「社会主義者たちは(中略)何億もの罪なき人々”を”塗炭の苦しみを与え、死に追いやった」とあるが、正しい接続詞は”に”であるべきだし、そもそも何億もの人を死に追いやった社会主義運動とは具体的に何のことを指しているのだろうか? 著者がアンチ社会主義思想を伝えたい思いが強いがあまり、正確性を期した記述ができなくなっているのかもしれないと感じた。 また、32ページ目(目次が終わり本文パートが開始してからわずか18ページ目)にて、「畑を耕すことで空気中の窒素が土に溶け込んで施肥したのと同じ効果を生む」とあるがこれも誤り。確かに窒素は植物の生育に大切だが、空気中に気体として存在する窒素がそのまま土に溶け込んだりはしない。根粒菌などの微生物の働き(窒素固定)を介さなければ、植物にとって有用な窒素の形とはならない。 その後も現代の標準的な仮名遣いから外れた日本語の使用などが目立ち、全ての信憑性を疑ってかかりつつ読まなければならなかった。 52ページ目(目次などを除いた正味38ページ目)で「ユダヤ教とて、もちろんこの頃までは多神教でしたが、これ(エジプトのアトン一神教との接触)を機に一神教へと変質していった」との、見たことも聞いたこともないような主張を断定的に記載していたので流石に読み進めるのを辞めた。 Amazonのレビューを見てみたら、イギリスの産業革命は毛織物から始まった、というような誤情報の記載もどこかにあるらしい。(正しくは綿織物) わずか38ページ分しか読んでいないのに、特別な世界史知識の一切ない、なんならセンター試験世界史選択ですらない無知な20代でもここまで多くの不正確な情報を見つけられる(上記でも見つけた全てを列挙したわけではない、キリがないから言わないがまだある)ということは、専門家目線からしたら本当に酷い書籍だと思う。 全くもってお薦めしない。 著者が個人的に正しいと信じている解釈をさも学術世界で合意され確認された史実のように記載するというありえない書。 こんなに無茶苦茶な学術的価値のない書なのにもかかわらず、他のレビューでも指摘されている通り、日常で使わない漢字や熟語をあえて多用しており、衒学的なきらいがある。 衒学的になるならせめてもう少し学がありそうな文章を書いてくれ、こんなのはもはや見ていられない。
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ルールの転換点から未来を読み解く 本書は、世界史を単なる出来事の羅列や暗記の対象としてではなく、既存のパワーバランスを根底から覆す「ゲームチェンジ」の連続として捉え直す一冊である。過去の歴史を分析することで、現代という「ゲームチェンジの真っ只中」をどう生き抜くかという示唆を与えて...
ルールの転換点から未来を読み解く 本書は、世界史を単なる出来事の羅列や暗記の対象としてではなく、既存のパワーバランスを根底から覆す「ゲームチェンジ」の連続として捉え直す一冊である。過去の歴史を分析することで、現代という「ゲームチェンジの真っ只中」をどう生き抜くかという示唆を与えてくれる。 ■ゲームチェンジを規定する「法則」 著者は、歴史を動かすゲームチェンジには共通のパターンがあると説く。その核心は、単なる「発明」にとどまらず、それが**「普及・活用」**される段階で社会構造が劇的に変化する点にある。 具体的には、以下の要素が複雑に絡み合うことでルールは書き換えられる。 • 技術革新と低コスト化: 優れた技術が一般に普及する価格帯まで下落すること。 • 情報の流通とネットワーク効果: 普及がさらなる普及を呼び、後戻りできない状態(不可逆性)を作ること。 ■「発明者」と「普及者」の乖離:活版印刷の教訓 本書で分かりやすく示されているのが、活版印刷の例だ。 活版印刷の技術自体は中国で発明されたが、文字数が膨大な漢字文化圏では普及に限界があった。一方で、文字数が少ないアルファベットを用いる欧米は、この技術を爆発的に普及させる土壌があった。 この「普及」が、当時知識を独占していたカトリック教会の権威を失墜させ、平民に知識を解放した。結果としてルネサンスや宗教改革へと繋がり、中世の暗黒時代を終わらせるゲームチェンジとなった。歴史の勝者は必ずしも「発明者」ではなく、その技術を「活用・普及」させた者であるという事実は重い。 ■現代のゲームチェンジ:生成AIとグローバリズムの行方 現代において、この法則を当てはめるべき対象は「生成AI」と「グローバリズム」だろう。 生成AIは米国で発明され、現在はGAFAを中心とした覇権争いとともに世界的な「普及」のフェーズにある。この変化が社会をどう変え、どの時点で「後戻りできない」一線を越えるのか、私たちはその過程を目撃している。 また、著者は「歴史の流れに逆らう者は、例外なく滅ぼされる。」と断言している。 例えば、個人が情報発信力を持つ現代の潮流に反し、情報統制を強める体制は、長期的には歴史の必然に敗北するという見立てだ。 ここで考えさせられるのがグローバリズムである。これまで市場拡大と成長をもたらしてきたこの潮流も、一部の恩恵を受ける層と、取り残された層(米国の製造業従事者など)の乖離を生んだ。結果としてトランプ政権に象徴される「孤立主義・内向きの姿勢」が台頭しているが、もしグローバリズムが不可逆なゲームチェンジであるならば、現在の米国の動きは自国の首を絞める「逆行」になりかねない。 ■総評 私たちは今、新しいルールの「発明」段階にいるのか、それとも「活用・普及」の段階にいるのか。それを正しく認識できなければ、知らぬ間に古いルールとともに退場させられることになる。 歴史の転換点を冷静に分析することで、現代の複雑な情勢を「自分で考える」ための視座を与えてくれる、非常に実利的な一冊である。
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時代の潮流を読むことが肝要。 ⑤ゲームチェンジに必要なものは発明ではなく「実用化」と「普及」 ⑦知の解放はかならずゲームチェンジを誘発する。 という文言には納得。 それを踏まえると、AIは次のゲームチェンジャーになりうるのだろうか? 誰もが無料で扱えるようになった生成AI。Go...
時代の潮流を読むことが肝要。 ⑤ゲームチェンジに必要なものは発明ではなく「実用化」と「普及」 ⑦知の解放はかならずゲームチェンジを誘発する。 という文言には納得。 それを踏まえると、AIは次のゲームチェンジャーになりうるのだろうか? 誰もが無料で扱えるようになった生成AI。Googleが普及してもクリアできなかった「情報の取捨選択」と「情報を統合した示唆の生成」ができるようになった現在。次の覇権を持つ主体は誰になるのでしょうか。 全体的に世界史の専門用語と固有名詞が多く、世界史を楽しめる人が読むと楽しいのかなと思った。 にしても著者の思想が強い…
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受験に青春を捧げた高校時代、一番好きだったのは世界史でその頃の知識を思い出しながら読んでた。 あの頃習った世界史とはまた違う視点で世界史が語られていてとても興味深い。 「ゲームチェンジが起きたか」という視点で見ると、農耕社会や民族移動や鉄器やらはこんなにも重要だったのか。もっと知...
受験に青春を捧げた高校時代、一番好きだったのは世界史でその頃の知識を思い出しながら読んでた。 あの頃習った世界史とはまた違う視点で世界史が語られていてとても興味深い。 「ゲームチェンジが起きたか」という視点で見ると、農耕社会や民族移動や鉄器やらはこんなにも重要だったのか。もっと知りたい、の知識欲により巡る手が止まらず。何回も読みたい。巻頭の年表で一目で時代の変遷を確認でき、「これはいつのどこだったっけ」と何度も戻って確認できるのもありがたい。 世界史を俯瞰してみる、というのが好きなんだな、と改めて思った。 近代以降のゲームチェンジは数年、数十年単位で起きていて、密度の高い時代になっているんだな、と思う。情報が溢れ、思想が溢れ、多様性の受容が叫ばれつつ、全てがサブカル化し共同体の縮小化が起き、些細なことが摩擦になりやすい時代。そんな時代に、自分はフィットできているだろうか?何か残せるんだろうか?と自分のちっぽけさを感じる。 これの文化史バージョンがあったらそれも読みたいな。芸術とか主義のゲームチェンジについて。 2ヶ所ほど誤字脱字を見つけてほっこりした笑
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タイトルの通り、世界の歴史を大きく変えた「ゲームチェンジ」という視点から革命的な出来事を紹介する一冊。 農耕の始まり、鉄の発明、宗教の変革といった、人類の歩みを決定づけた重要な転換点が描かれています。 前半と後半で大きくテーマが分かれています。 前半: 農耕や鉄の発明など、物...
タイトルの通り、世界の歴史を大きく変えた「ゲームチェンジ」という視点から革命的な出来事を紹介する一冊。 農耕の始まり、鉄の発明、宗教の変革といった、人類の歩みを決定づけた重要な転換点が描かれています。 前半と後半で大きくテーマが分かれています。 前半: 農耕や鉄の発明など、物質的な変化がもたらした社会の変容に焦点を当てています。 後半: 宗教や文化といった、より精神的な側面からのゲームチェンジを扱います。 個人的には、具体的なモノが社会をどう変えていったかを描く前半部分の方がおもしろかった。 世界史をテーマにしているため、当然ながら海外の馴染みのない人名や地名が頻繁に登場します。これが覚えきれず、内容が頭に入ってこないことも多かった。 図書館で借りて読みましたが、返却期限がある中で複雑な歴史的背景や人物名をじっくりと覚える時間が足りないと感じました。 もし本書の内容を深く理解し、知識として定着させたいなら購入して自分のペースで読み進めることをお勧めします。 私自身は途中で覚えることを諦めてしまい、最後まで読み通すことはできませんでした。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1961554312762646653?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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「かの社会主義国の失敗により、何億もの死者が出た。それは、均衡を欠いたパーツを無理やりはめたせいであり、本質を見誤ったためである」 と言ったことが書いてある。 一見、正しいことを言っているように見えるが、 社会主義国の失敗で何億もの死者とはどんなイベントのことを言っているのか ...
「かの社会主義国の失敗により、何億もの死者が出た。それは、均衡を欠いたパーツを無理やりはめたせいであり、本質を見誤ったためである」 と言ったことが書いてある。 一見、正しいことを言っているように見えるが、 社会主義国の失敗で何億もの死者とはどんなイベントのことを言っているのか 当時の社会主義国が見誤った本質とは何か 社会とはジェンガのようなもので、常に下から抜いて上に乗せるものであるとは本当か 抜いてから別のパーツを持ってくるにはルール違反では。その分かりやすいだけで本質的かどうか根拠のない話は信用に足るのか。 ー
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・世界の歴史または人間の歴史における、いくつかの重要な発火の話し。 ・何かが起きた時に、何が「新」で何が「旧」か、その仕分けを必ずする。ヒントは、ゲームチェンジは辺境から起きる。 ・一神教は、アメンホテプ4世の神官との権力闘争から生まれた世俗的な人工物。それが、今日の異教徒への対...
・世界の歴史または人間の歴史における、いくつかの重要な発火の話し。 ・何かが起きた時に、何が「新」で何が「旧」か、その仕分けを必ずする。ヒントは、ゲームチェンジは辺境から起きる。 ・一神教は、アメンホテプ4世の神官との権力闘争から生まれた世俗的な人工物。それが、今日の異教徒への対立を生んでいる。 ・冊子は欧州言語が横書きだからできた。中国のように縦書きだったら、ページの概念が生まれず、全ての書物は巻物だったかもしれない。そうするとパラパラマンガは生まれなかった。 ・絶対王政は、封建制度から国民国家への移行の過渡期の形態。 ・覇道から王道になるにはあとどれくらいの年数を待てばいいのか。ロシア、北朝鮮、中国、アメリカ。まだまだ時間はかかりそう。
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筆者の思想強めな部分があるが、新しい世界の見方ができるようになった。今まさにゲームチェンジが起こっており、自分が新旧の旧にならないように、アンテナを張っていきたい。
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世界史を断片だけ知っている自分にとっては面白い読み物だった。ストーリーとしての歴史であった。衒学的な言葉使いが見られたが、自分は嫌いではなかった。著者の右翼思想的な一面が見られた。
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