トーキョーサバイバー の商品レビュー
ホームレスを差別するわたしたちに根ざす問題を掘り起こした本だった。それはこの本が説明するとおりホームレスだけの問題ではなく、むしろホームレスが一部の問題なのだった。 ホームレス差別の解決、また私たちのホーム意識への解決策として本書であげられているのは、二者関係の中で相手を捉える...
ホームレスを差別するわたしたちに根ざす問題を掘り起こした本だった。それはこの本が説明するとおりホームレスだけの問題ではなく、むしろホームレスが一部の問題なのだった。 ホームレス差別の解決、また私たちのホーム意識への解決策として本書であげられているのは、二者関係の中で相手を捉えるということだ。つまり、相手を職業、年齢、性別など様々な面でカテゴライズせずに目の前にいる人間を目の前にいる人間をそれ以上でも以下でもなくそのまま捉えるということだ。私自身、相手を地位や年齢で態度を変えることに違和感があったからそれが言語化されたことに喜びを感じる。 そして、ホームレスとはそれを体現している人たちではないか。お金を持っているか/持っていないか という多くの人にとって1番重要なカテゴライズの基準を放棄した(と思われる)人間たちであって、本書の中でもホームレスを尋ねる筆者がどういう人間なのかを気にしている人はいなかったような気がする。 いま必要なのはそのような心構えなのかもしれない。SNS、変な個人主義が広まっている中で誰かを相対化して自分に安心をもつ。それは他人へのナイフであり、時に自分へのナイフに変わる。社会が、自分が幸せになる為に必要不可欠な歩みなのかもしれない。
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