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コンサバター 失われた安土桃山の秘宝 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/07/23

「春」 誘導された仕事。 完全に失われてしまったものを復元するのだから、コンペ形式になるのも仕方のないことなのではないか。 「初夏」 歴史を遡り知る。 誰が描いたものなのかはっきりしなければ、修復しようにも方針が定まらないうえ違うものになるだろう。 「盛夏」 何度も頼まれた。...

「春」 誘導された仕事。 完全に失われてしまったものを復元するのだから、コンペ形式になるのも仕方のないことなのではないか。 「初夏」 歴史を遡り知る。 誰が描いたものなのかはっきりしなければ、修復しようにも方針が定まらないうえ違うものになるだろう。 「盛夏」 何度も頼まれた。 いくら鍵開けが得意だったとしても、ヒントが見つからなければ安易に手出しすることはできないだろう。 「秋」 決断するために。 感情抜きで話し合いをすれば簡単に答えが出るだろうが、互いに想うことがあるからこそすれ違うのだろ。 「冬」 番狂わせの一枚。 復元したいという話を聞いた時から、本物を知る者からの助言があれば今回の件は早々に終わったのでは。

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2024/07/12

美術品なんて全然知らなかったが、さすが専門家、復元についてまでもわかりやすく興味が持てた。また登場人物たちもなかなか魅力的で、特にプロローグの兄弟で一気に引き込まれた。願わくば兄のこともう少し知りたかった。

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2024/06/04

資料のないものからの復元。 歴史や美術品を検索しつつ読むのがおもしろい。 人間関係がまとまってきて、面白くなりそうなところで、いなくなった。 次作また楽しみ。 原田マハさんの『風神雷神』も読み返したくなった。

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2023/06/22

日本の狩野派の美術品の修復にまつわるお話。ケントと晴香のコンビにヘルも加わってケントの家族の過去も明らかになっていく。

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2023/02/23

小説誌で読んだ一色さゆりさんの短編が面白かったので他の作品も読みたいと思い、まずこれを読んでみました。これはシリーズの第3作なので読む順番を間違えた感はあるけど、単独の作品としても充分楽しめました。 日本史好きとしては狩野永徳・光信親子の話だけで充分一作品になるくらい面白かった...

小説誌で読んだ一色さゆりさんの短編が面白かったので他の作品も読みたいと思い、まずこれを読んでみました。これはシリーズの第3作なので読む順番を間違えた感はあるけど、単独の作品としても充分楽しめました。 日本史好きとしては狩野永徳・光信親子の話だけで充分一作品になるくらい面白かったし、最後の審査のところもドキドキした。 ジャンルはなんであれ芸術に関するものは心を豊かにしてくれるから好きです。

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2022/09/11

コンサバターシリーズ第3弾は、安土桃山時代の狩野永徳の落款が記された屏風絵の修復にまつわる物語。 永徳の屏風絵「四季花鳥図」の復元を賭けて3組のチームによるコンペが行われることになる。完全に失われた春の部分を復元するため、日本に飛ぶスギモトと晴香。 何が描かれていたのかすらわか...

コンサバターシリーズ第3弾は、安土桃山時代の狩野永徳の落款が記された屏風絵の修復にまつわる物語。 永徳の屏風絵「四季花鳥図」の復元を賭けて3組のチームによるコンペが行われることになる。完全に失われた春の部分を復元するため、日本に飛ぶスギモトと晴香。 何が描かれていたのかすらわからないものを修復(すでに創作に近い)するための調査。以前の持ち主を辿り、画に関する記録を探し求めるという気の遠くなるような作業。修復士ってこんなことまでするのかと驚きの連続。 そんな時、恩師から日本に帰って自分の工房で働いてくれないかと誘われ迷う晴香。引き止めて欲しいのにつれないスギモト。すれ違う2人の心。 そしてコンペ当日、最後に晴香が選んだ道は‥‥ コンペの勝敗の行方よりも2人の行末が気になった後半、晴香が鍵師の律子から伝え聞いたスギモトの言葉「恋愛なんかじゃ終わらせたくない」に胸キュンでした。 助手からパートナーに昇格し、さあこれから!という時に置き手紙。スギモトめ〜。すでに第4弾が待ち遠しい。

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2022/06/12

コンサバターシリーズの3冊目ですね。 今回は日本の作品、狩野永徳の失われた作品「四季花鳥図」の復元を巡る歴史ミステリーとスギモトの家族に関わる謎の物語。晴香の過去も明らかになってくる。 流石に一色さんは美術畑だけにものすごく知識欲を掻き立てられました。修復のメカニズムにも微に入り...

コンサバターシリーズの3冊目ですね。 今回は日本の作品、狩野永徳の失われた作品「四季花鳥図」の復元を巡る歴史ミステリーとスギモトの家族に関わる謎の物語。晴香の過去も明らかになってくる。 流石に一色さんは美術畑だけにものすごく知識欲を掻き立てられました。修復のメカニズムにも微に入り細にわたりため息が出るくらいですね。 キャラクターがかなりのリアクションをするようになり、物語が生き生きしてきましたね。 永徳と光信父子と京都狩野の山楽の歴史背景はとにかく面白くて興奮しました。 スギモトと晴香の恋愛の方はどうなるのか、期待が高まってところで予期せぬラストに唖然です。 次回作まで引っ張るとは一色さん、なかなかやりますね。

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