月の王 の商品レビュー
人を逸脱せし王の物語。 圧倒的な膂力、豪傑で傲慢、そして傍若無人な振る舞い。そんな王の心に差し込む一輪の愛。 人も、人ならざる者でさえも、愛こそが唯一の救いなのだろうか。
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主人公が大神明…ということで、ウルフガイのトリビュートであるのは事前情報がなくても判明、読後に知ったけど、作者自身、最初からそれを発表して書いていた様子。 荒唐無稽な活劇小説で、読みやすいのはいいのだが、反面チープすぎるねんなぁ。アクションシーンのスピード感とキレの良さは、夢枕獏リスペクト部分もあるんだろうな、と想像させるノリで良いんだが、アクションの幕間に描かれるシーン、大戦前夜の上海租界の様子などは意外にもチープ。折角のノアール馳がこれでいいのか? 一条綾子なんかは特にそうだけど、キャクター設定も若干ご都合主義が散見されたり、後半重要なファクターになる某強化人間達もそれって強いのか弱いのか?前中盤の主要キャラ伊那退場のさせ方も、もうちょっとあるやろう…と思ったり。 馳作品をしばらく読まないうちに、ずいぶん印象が変わってしまったような気がした。
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冒険活劇である。それもコテコテの昭和の……。 舞台は太平洋戦争直前の上海。 このところ現代作家が多くこの時代を描いていることから、背景にある世相はある程度知られているだろう。 明治維新からの急激な文明促進による混沌のなか、熱病にうなされた日本 清朝末期からの他国侵掠による威厳...
冒険活劇である。それもコテコテの昭和の……。 舞台は太平洋戦争直前の上海。 このところ現代作家が多くこの時代を描いていることから、背景にある世相はある程度知られているだろう。 明治維新からの急激な文明促進による混沌のなか、熱病にうなされた日本 清朝末期からの他国侵掠による威厳崩壊のなか、行く先を見失った中国 その中で繰り広げられる不思議な“ファンタジー小説”。 作者は、多彩なテクニックを駆使して、描くことを楽しんでいるよう。 アクションの様子は、さながら“動”を“文字”でドローイングする、画家。 血肉飛び散る様子であるにもかかわらず、どこかコミカルでもあり、ワクワクする。 かつての作家平井和正〈ウルフガイ〉シリーズのオマージュというが、『少年と犬』や『不夜城』といった幅広い作風の作者だけに、そんなことどうでもいいほどストレートに楽しめた。
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やっぱりウルフガイ、だよね(読んだころないから詳しい内容は知らないけど)。最初に大神という苗字だけ出てきてもなにも思わなかったけど、明という名前に「あれあれあれ~」って (^^) 正体知ったらなおさらでしょ。鸕野讃良なんてでてきちゃうと、以前の不比等を扱った小説あたりからふくらん...
やっぱりウルフガイ、だよね(読んだころないから詳しい内容は知らないけど)。最初に大神という苗字だけ出てきてもなにも思わなかったけど、明という名前に「あれあれあれ~」って (^^) 正体知ったらなおさらでしょ。鸕野讃良なんてでてきちゃうと、以前の不比等を扱った小説あたりからふくらんだのかな、と思ったり。最初本書を手にしたときはあまりの厚さに読み切るのにどのぐらいかかるだろうと危惧したけれど、読みだしたらあっという間に読み終わってた。そういうところはさすがだな、と。
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装丁を見て馳星周さんの動物ものかと思って読み始めたらハードボイルドもの?だった。そちらは久しぶりに読んだ。人間離れした大神が本当に違ったので若干興醒めしたけれど止まらず面白かった。
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戦前の魔都・上海が舞台で、否が応でも期待が高まる設定の中、いつのまにか漫画的な展開になり、後半は完全にジョジョだった。 なんでこうなるのかと首を捻ってしまうが、とりあえず最後まで一気に読み切れたのはよかった。 22.09.08読了
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ずっと戦っている。 そういう意味では目が離せない。 人がバタバタと死んでいくので、殺戮が苦手な人にはお勧めしません。
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タイトルから直木賞動物モノかと思いきや、馳さん本来に近いハードボイルド。ただ、異能、伝奇的要素もたっぷりで、途中、これは今野作品か?と錯覚。ドロドロした面もなく、痛快エンタメ作品として楽しめた。
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時は世界大戦前で上海を舞台に繰り広げられる、スパイ&ハードボイルド&SFテイストな面白い内容でいっき読み。 皇族の血を引く令嬢一条綾子が留学先のフランスからフランス人の男性とフランス特務機関員名簿を持ち出し駆け落ちして船で上海に向う、日本の上海特殊機関(木之内機...
時は世界大戦前で上海を舞台に繰り広げられる、スパイ&ハードボイルド&SFテイストな面白い内容でいっき読み。 皇族の血を引く令嬢一条綾子が留学先のフランスからフランス人の男性とフランス特務機関員名簿を持ち出し駆け落ちして船で上海に向う、日本の上海特殊機関(木之内機関)の伊那と皇室閣下護衛で日本から派遣された犬神等が、中国国民党の蒋介石から命を受けた杜龍率いる特殊機関藍衣社他の各国機関でこの名簿と令嬢の身柄を争奪するストーリー。杜龍は人間離れした身体能力の持主で部下に四天王と呼ばれる手馴れの部下と共に相反するこれ又、特殊能力を有する犬神&木之内機関と戦闘を繰り返す。その過程で徐々に犬神と杜龍の能力の正体が判明し、杜龍は古の火の王である龍の化身、犬神は、奈良の持統天皇時代から皇室と契りを結んだ月の王である狼の化身で共に不死の命を持ち上海で相対する。犬神は長年生きる過程で雪と言う皇室の血を引く女性と恋に落ちた過去を持ちこの上海の地で偶然、輪廻転生での生まれ変わりの中国人李麗雪と出会うが、麗雪は過去の転生前の記憶は無い。最後は、犬神vs杜龍で犬神が勝ちドイツと日本で開発された薬で強靭化された中国701部隊も撃破して令嬢一条綾子、麗雪共々日本に帰還する。杜龍は、犬神との戦い傷が癒え四天王生残り朱雀と共に強靭化薬の抹消を胸にドイツへ向う。
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読み応えのあるダークネスファンタジー。作者お得意の欺瞞や裏切り、呪詛といったものがないストレートな作品。大神が皇室に対して上から目線でいるのがミソかな。戦時下の魔都上海で華族の娘を巡って各国の特務機関が暗躍する中で、大神と杜龍を筆頭とした藍衣社との戦いが主軸なのだが、それ以外にも...
読み応えのあるダークネスファンタジー。作者お得意の欺瞞や裏切り、呪詛といったものがないストレートな作品。大神が皇室に対して上から目線でいるのがミソかな。戦時下の魔都上海で華族の娘を巡って各国の特務機関が暗躍する中で、大神と杜龍を筆頭とした藍衣社との戦いが主軸なのだが、それ以外にも大神と愛する女性とのストーリーなど色々と興味深く読めるモノに仕上がっている。伊那は良い奴だったのにな。人間の際限のない欲望は恐ろしい。
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