かみはこんなに くちゃくちゃだけど の商品レビュー
おとな向けのえほん、でしょうか。ページ右から左に読むのと、左から右に読むのでは文章から受ける印象が変わるのは、日本語の不思議なところ。
Posted by
ヨシタケシンスケさんの絵本、初めて読みましたが、老若男女全てを対象にしたような印象で、どこか一つは、「ああ、分かる、分かる」といった感の得られる、ポジティブな作品だと思いました。 人生って、時に理不尽で、嫌なことばかり起こっているように感じられがちで、嬉しかった事も、よくよく思...
ヨシタケシンスケさんの絵本、初めて読みましたが、老若男女全てを対象にしたような印象で、どこか一つは、「ああ、分かる、分かる」といった感の得られる、ポジティブな作品だと思いました。 人生って、時に理不尽で、嫌なことばかり起こっているように感じられがちで、嬉しかった事も、よくよく思い出せばあるはずなのに、その印象が薄れてしまうのは何故なんだろうか? おそらく、人はネガティブになりたいわけではなくて、未来に対してや、周りの価値観と比較してしまうことによる不安感が強いからなのではと思い、私もつい、いつまでもくよくよと思い出しては、嫌な気分になって悶々としてしまう事が、かつては、よくありました。 ただ、今はやりたい事や楽しい事を実感できることが多くなったので、割と悶々としても、長期間では無くなった気がします。 そんな私の実体験を踏まえて、本書を読んでいると、『毎日辛くて嫌なことばかりだと思っていても、実はそうでないこともあるでしょ?』といったことを実感し、「ツルッとゆでたまごがむけたとき」や、「冷蔵庫にプリンが入っている」等の、ささやかな中にこそ喜びがあることに、共感を覚えたり、「やりたい事をするのに、躊躇う理由はないでしょ?」といった、私は私のままでいいんだということも、教えてくれました。 しかし、それらの反面に書かれている内容には、割とシビアなものも含まれており、改めて人生の不条理さや無常さも密かに教えてくれる点には、物凄く共感を覚える人と、そうでない人とに分かれるかもしれませんが、この辺りは、あくまで、それぞれの価値観の問題だと思いまして、私も一つだけ、「きれいなものが なにか だんだん わかってきたの」の反面に書かれていた内容には、疑問を感じ、腑に落ちないものがありました。 いずれにしても、「なんで、自分ばかりが、こんな辛い目に合うんだろう?」と、日頃、感じてらっしゃる方に、読んで欲しい作品だと思います。
Posted by
個人で読みました。 心が揺さぶられるページがありました。 やっとひとりでできるようになったの みんなと同じスピードじゃないけれど じぶんがなににむいてるかわかったの 40ねんかんやってきたことはなんにもかんけいなかったけど 世の中良いことも悪いことも色々あるから人生であっ...
個人で読みました。 心が揺さぶられるページがありました。 やっとひとりでできるようになったの みんなと同じスピードじゃないけれど じぶんがなににむいてるかわかったの 40ねんかんやってきたことはなんにもかんけいなかったけど 世の中良いことも悪いことも色々あるから人生であって、幸せそうに見えていても不幸なのかもしれない。 今の自分は、辛いこともあるけれど、ちょっと前向きに生きていこうと思えました。
Posted by
Posted by
ふと気になって立ち読みしてたら何だかとても心が軽くなり素敵な絵本だと思い購入していました。 私の宝物になりそうです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
いや、ほんとに大人に読んでほしい。 ほしいものがてにはいったの、第一希望じゃないけれど ってページが、なんとも言えない。ぜひ読んでみてください。大人向け!
Posted by
「AだけどB」を定型にした絵本? 子供向けや大人向け、ほっこりするものやしんみりするものとストーリーは多様 「AだけどB」の短い文章の中に広いストーリーを感じる
Posted by
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「いつか かしゅに なりたいの/かみは こんなに くちゃくちゃ だけど」。左のページには夢や、起きた良い出来事などポジティブなことが、右のページには夢とかけ離れた現状や、悲しい出来事などネガティブなことが書かれ続ける、という構成の絵本。多分、右のページを読んでから、左のページを読むのが楽しい読み方なんだろうと思う。現実と向き合うときに視点を少し変えることが必要なのと同様。最終ページで「かみは こんなに くちゃくちゃ だけど/わたしには ゆめがある いつか かしゅに なりたいの」と順序が逆転していることが、それを端的に表しているのだろうと思う。
Posted by
『あつかったらぬげばいい』の姉妹本。見開きで完結するのでテンポよく読めます。 個人的には『あつかったら〜』のほうが好きです。 クスリと笑えたり、切なくなったりと誰もが日常生活の中で感じているモヤモヤを、小さな幸せや希望で昇華させている様子がヨシタケシンスケ作品らしいです。
Posted by