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スタッフロール の商品レビュー

3.7

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

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2024/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

前編後編共に、惨めで卑屈な感情が渦巻いていてかなりきつかった。Xの生みの親をクレジットするかだけでここまで引っ張り、社長の妄想と破天荒老婆のせいで現場は大荒れ…素人ながら大きな仕事が絡んでるのにもう情報管理とか現場統制どうなってんのと呆れる。普通にマチルダに意向を聞ける人がいたはずだけど…。 とはいえ才能ある人がどうしても他人と比べて自分の仕事に自信が持てずに自爆しかけては持ち直す、というようなことは見たことがあって、二人の主人公は応援したい気持ちで最後まで読めた。

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2024/03/19

難しくてよく分からないところも多く、特に後半の中盤はなかなか進みませんでしたが、終盤はいっきに読まされ、さすが深緑さんでした。「名前を残したいと憤っていた時期もあった。でももう、またか、と失望したくない」…分かります。私も同じでした。既に人生のそのような時期は過ぎてしまいましたが...

難しくてよく分からないところも多く、特に後半の中盤はなかなか進みませんでしたが、終盤はいっきに読まされ、さすが深緑さんでした。「名前を残したいと憤っていた時期もあった。でももう、またか、と失望したくない」…分かります。私も同じでした。既に人生のそのような時期は過ぎてしまいましたが、春の今頃は少しだけ心が揺れます。

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2024/02/21

映画好きな自分としてはかなり気になっていた深緑さんの作品。女性の特殊造形師として黎明期から映像に携わってきた女性、マチルダとCG全盛の現代で葛藤する女性、ヴィヴィの邂逅の物語。深緑さんの丁寧で安定した取材力とそれを余すことなく活かす筆力はお見事。2人の女性主人公含めキャラの使い分...

映画好きな自分としてはかなり気になっていた深緑さんの作品。女性の特殊造形師として黎明期から映像に携わってきた女性、マチルダとCG全盛の現代で葛藤する女性、ヴィヴィの邂逅の物語。深緑さんの丁寧で安定した取材力とそれを余すことなく活かす筆力はお見事。2人の女性主人公含めキャラの使い分けも上手く淡々とした展開でも飽きずに読める。ちょっと残念なのは展開がよめやすすぎるかな、ということくらい。後、終盤のキーになるキャラの繋がりが出て来るのを見逃していた自分にげんなり。人間賛歌という文言がピッタリな作品だ。

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2023/10/08

うーん 主人公が変わったところから、彼女がメンタルの調子を崩すほどの悩みに入り込めずに後半はちょっと残念な感じ

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2023/06/08

映画、特にファンタジーやホラー、アクションその他 造形やCGの関わる映画は、 ほとんど見ません。 それでも、この小説は面白かったです。

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2023/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何が書かれてる本なのかあんまり分からなかった。お仕事小説?マチルダパートは嫌いじゃなかったのだが。CGのことを分かっていない人間の感想かも。

Posted byブクログ

2023/04/09

確かに今どきのCGだらけの映画は想像したものを余すことなく映像化するという意味ではいいんだろうけれど、そしてとても素晴らしい世界が広がっているとは思うけれど、私は一昔前の手作り感が残る映画の方がなんとなく好きなんだよなあ・・・

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2023/04/07

前半はそれなりに面白く、途中で場面が変わりなんだか前半の消化できなかった部分を抱えながら読んでいくと最後に話が繋がっていく。アメリカの映画の造形師とVFXの歴史に興味が無ければ全く面白く感じないかもしれないが、私は後半の話がつながっていく所からがぜん面白かった。

Posted byブクログ

2023/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

特撮映画好きの俺にはもうたまらん1冊、ディズニーの「不思議の国のアリス」から「スパイダーバース」まで実在の映画と実在の映画関係者がもりだくさん出てくることでリアルさもバッチリ。 これがヘタな小説家だと現実側に気圧されてスカスカな小説になりがちなんだが、そこは深緑野分、きっちり小説世界にのめりこませていただけます。 面白い映画、面白い特撮ならアナログな造形特撮もCGもいいもんだ、と俺たち観客側はおもいっきり楽しめばいい。ただ製作者側には特殊造形なら特殊造形の、CGならCGのこだわりがあるのは当然。自分の技術に全霊を込めるからこその葛藤と映画愛、もどかしいけど素晴らしい。 映画と特撮への愛がメインテーマなので惚れた腫れたは最低限って振り切りっぷりもいい。 そして何より、世界でもイチニを争う原始的な「紙に文字を書く」というアナクロ表現でこのテーマを小説にした作者のすごさ。 アナログでもデジタルでもオワコンなどない。良い作品か楽しいか感動できるか…それがエンターテイメントなんだと!

Posted byブクログ

2023/03/30

時代を超えて2人の女性クリエイターの想いが重なるラストはとてもよかったが、アニメ作りの専門的なところなど、読みにくいところもあった。確かにアニメやCG映画のエンドロールにはものすごく沢山の名前があるので、それらの作品の裏にはクリエイター達の苦悩や苦労があるんだなと改めて考えさせら...

時代を超えて2人の女性クリエイターの想いが重なるラストはとてもよかったが、アニメ作りの専門的なところなど、読みにくいところもあった。確かにアニメやCG映画のエンドロールにはものすごく沢山の名前があるので、それらの作品の裏にはクリエイター達の苦悩や苦労があるんだなと改めて考えさせられた。

Posted byブクログ