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少年 の商品レビュー

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36件のお客様レビュー

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2024/12/31

川端康成が好きではなくなる。文豪はやはりどこか変わっているのだなと思う。自身の青年期の性癖を赤裸々に語っている。男しかいない寮であるから、美しい男性を好きになるのはあり得る話ではあるが、清野の他にも駅で会った美少年で良からぬ妄想をしていることから、それが生い立ちによるものにせよ曲...

川端康成が好きではなくなる。文豪はやはりどこか変わっているのだなと思う。自身の青年期の性癖を赤裸々に語っている。男しかいない寮であるから、美しい男性を好きになるのはあり得る話ではあるが、清野の他にも駅で会った美少年で良からぬ妄想をしていることから、それが生い立ちによるものにせよ曲がった性癖をお持ちかと(自身でもそう語っているが) 古日記や古手紙を焼却するために、回顧しながら出した本としても良く出したなと。川端康成の中では"清潔な"思い出なのかもしれないが、見てはいけないもの知ってはいけない事を知ってしまったように複雑な心境になる。 川端康成が送った手紙と清野から送られてきた手紙とあるが、川端康成の手紙は青年期からも風格を感じさせる。一方で清野からの手紙は徐々に大人になっていく様が文章から分かり成長を感じさせる。

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2024/10/14

川端康成のノロケです 学生時代に同室の少年と添い寝していた思い出が綴られています 唇まで許していたとありますが、挿入描写とかはなかったです とことん愛撫描写で留まっており、性欲が指先に集まっていました 回想を見るなり、川端康成は体育会系気質な作家だと思いました 少年から向けら...

川端康成のノロケです 学生時代に同室の少年と添い寝していた思い出が綴られています 唇まで許していたとありますが、挿入描写とかはなかったです とことん愛撫描写で留まっており、性欲が指先に集まっていました 回想を見るなり、川端康成は体育会系気質な作家だと思いました 少年から向けられる思慕に痛く快感を覚えられているようで、気持ちよさそうでした 少年はまるで神のごとく偶像のように敬意を向けられ、それを受け止めている様子から、器が人と違うなと思いました 自分に陶酔しているワケではなく、少年のもつ信仰心に萌えているところが作家性なのかなとおもいました 翻って少年が帰依している宗教は平熱でディスっており、巫女の醜さをこれでもかと書いていました 青年となった少年をみるに、少し女々しいところに少し萎えたのかなと思いました 少年から送られてくる手紙はどれも助けを乞うような内容ばかりで、おそらく家族よりもアテにしてる様子が伺えました 川端康成も変に距離を取らず、すぐに迎えに行っていれば少年との関係性を手に入れることが出来たのに、勿体ないなと思いました

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2024/09/04

9/3 少年を性的に愛す話ではなく、幼年期のさみしさを分かち合った友人の話だった。愛し合っていたのは確かで肌の触れ合いや接吻の描写もありはしたが、性愛ではなく互いに尊敬しあい心の支えあう仲のだろうと私は思う。 自傷し卑下してきた川端を清野少年は能動的に包み込み、畸形と称した心は柔...

9/3 少年を性的に愛す話ではなく、幼年期のさみしさを分かち合った友人の話だった。愛し合っていたのは確かで肌の触れ合いや接吻の描写もありはしたが、性愛ではなく互いに尊敬しあい心の支えあう仲のだろうと私は思う。 自傷し卑下してきた川端を清野少年は能動的に包み込み、畸形と称した心は柔和していった。その純愛チックな様相は少年の崩れ落ちそうな心の機微に相反して堅固に守られている。 自分の少年時代を懐古して読むと、空しいと思う反面遠くに望む星のように輝いていることを思い出す。

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2024/06/19

川端康成の言葉は重みがありすぎる。 彼であるからこそ語られる言葉であるが、読み手が快く受け取るものかと問われれば、難しいものがある。

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2024/06/10

初川端康成。 宮本と仮名し青年時代の清野との日々を綴ったもの。 長らく日記を続けた同士であり清野には川端が唯一信頼できる相手だった様子。 本書を書いた後、川端は日記を処分したそう。 友のような恋人のような名をつけられない関係性だなとおもった。

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2024/05/10

日記や手紙を記録的に書き連ねたもの。 川端の不純のなさ、エロスを書いても下品にならない上級さはやっぱり良い、白や水色など清らかで涼しげな色を感じさせる。 清野の手紙は重くて、暗くて、自意識過剰で、縛りを感じる。川端はその感情を文を書くことによって消化させているからそこまでのグ...

日記や手紙を記録的に書き連ねたもの。 川端の不純のなさ、エロスを書いても下品にならない上級さはやっぱり良い、白や水色など清らかで涼しげな色を感じさせる。 清野の手紙は重くて、暗くて、自意識過剰で、縛りを感じる。川端はその感情を文を書くことによって消化させているからそこまでのグロさは感じない。 けどむしろわたしは、清野に共感してしまった。 自分を受け入れてくれた1人を己の存在価値の裏付けに利用して、相手なら全てを受け止めてくれると信じ、その人の存在を自分を支える柱とする。けれどその柱は不安定で時には目に見えなくなってある種の幻覚ではなかったのかとすら思う。 深い感情を覚えた相手に程、醜くて自分勝手な気持ちを抱いてしまうもの この赤裸々な思いを負担なく受け止められる川端もきっと醜くく、歪んだ欲を根底に持っているはず。人間の本当の自己顕示は手紙に現れるのですね。

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2024/01/23

旧制中学のころの川端康成の文章がうますぎる。ノーベル文学賞をとることになる素地が垣間見える。しかし、文通相手の清野少年の文章も美しい。全体を通して日本語の美しい響きを教えてくれる。そのうえに、川端少年の思春期の心模様が映し出されて、なお美しい。

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2023/10/01

もし期待して読もうとする人がいたら伝えたい、案外そんなことないよって 短い話で読みやすい、けど頑張って読む甲斐はないかもしれない。でも次は伊豆の踊り子を読みたいと思った。一応それっぽい感想を言うと川端康成特有の孤独感、悲壮感があってエモいけどちょっと失敗したかも。けどやっぱり時代...

もし期待して読もうとする人がいたら伝えたい、案外そんなことないよって 短い話で読みやすい、けど頑張って読む甲斐はないかもしれない。でも次は伊豆の踊り子を読みたいと思った。一応それっぽい感想を言うと川端康成特有の孤独感、悲壮感があってエモいけどちょっと失敗したかも。けどやっぱり時代を考えるとこれが精一杯なのかなと

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2023/05/28

川端康成にとって、尊く瑞々しい記憶のカケラ。 男女にはない、男同士の思慕や憧憬。言葉で形容することの難しい感情。それらを羨ましくすら思う。

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2023/05/21

川端康成作品の中でもあまり整理されていない(いい意味で)、直球の表現が多い感じがする でもその表現が好きだった

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