団地のふたり の商品レビュー
50歳独身の幼馴染。仲の良い女性ふたりの気楽で何気ない日常。 エッセイならばリアルで小説なら物足りない。そんな空気感がまた心地よい。ありそうであまりないジャンル。 取り壊しの噂もある団地にともに住んでいるいうのもまた良い。無理に世の中の流れにのらない生き方もある意味現代らしい...
50歳独身の幼馴染。仲の良い女性ふたりの気楽で何気ない日常。 エッセイならばリアルで小説なら物足りない。そんな空気感がまた心地よい。ありそうであまりないジャンル。 取り壊しの噂もある団地にともに住んでいるいうのもまた良い。無理に世の中の流れにのらない生き方もある意味現代らしいと言えるのかもしれない。 じい散歩も気になるな…
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2022.09.24 ほのぼのとしてて読みやすかった。1時間ほどで読了。 微笑ましいシーンもあるけど、ノエチも奈津子も2人とも子供っぽい。50代になってもこういうものなのかもしれないけど。これが非正規の50代女性の幼馴染2人の日常? なーんか中身が何にもない小説だなあと…。 で...
2022.09.24 ほのぼのとしてて読みやすかった。1時間ほどで読了。 微笑ましいシーンもあるけど、ノエチも奈津子も2人とも子供っぽい。50代になってもこういうものなのかもしれないけど。これが非正規の50代女性の幼馴染2人の日常? なーんか中身が何にもない小説だなあと…。 で?で終わってしまった。 なぜこの小説が人気なのかよくわからなかった。
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実家の団地で暮らす幼なじみの2人。 お互い50歳の独身で奈津子は、イラストレーターだが現在は、フリマアプリで生計を立てている。 ノエチこと太田野枝は、非常勤講師である。 奈津子の母が親戚の介護のため郷里に帰っていて、ほとんどひとり暮らしだが、週に3〜4はノエチが愚痴を吐き出しに...
実家の団地で暮らす幼なじみの2人。 お互い50歳の独身で奈津子は、イラストレーターだが現在は、フリマアプリで生計を立てている。 ノエチこと太田野枝は、非常勤講師である。 奈津子の母が親戚の介護のため郷里に帰っていて、ほとんどひとり暮らしだが、週に3〜4はノエチが愚痴を吐き出しに来る。 40年来の付き合いだからか、お互い言いたいことを言い、気取ったり、いい人ぶったりする必要もない。 昭和の古い団地でいる2人は、近所のおばちゃんちの網戸を張り替えて、ピザをご馳走になり、ポチ袋に入った時給1000円を貰ってからその一件が、いつの間にか団地で広がり、女の人の単身世代ばかり三軒をちゃちゃっと直してしまった。 凄いなこのネットワーク‼︎ まぁ、古い団地だからこその付き合いと老人が多くなってきたことがあるのだろうが…。 こういう何気ない出来事や奈津子のフリマアプリの売り上げ状況と本日のお買い物などを載せているゆる〜い感じがほっこりする。 たまに険悪な雰囲気になってもちょっとしたきっかけで(子どもの頃亡くなった幼なじみの空ちゃんを思い出すこと)元に戻る。 2人とも無理しない自然体なのが良いのかもしれない。
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めちゃ無粋ですが、この小説を読んで一番最初に思い出したのは今から4年前に読んだ「デジタル資本主義」です。(当時はNRIの本でしたが今、調べたらNHKの「欲望の経済学」とかに出演している森健の本になってました…)これからの経済はGDPで測る「生産者余剰」ではなく「消費者余剰」へ移り...
めちゃ無粋ですが、この小説を読んで一番最初に思い出したのは今から4年前に読んだ「デジタル資本主義」です。(当時はNRIの本でしたが今、調べたらNHKの「欲望の経済学」とかに出演している森健の本になってました…)これからの経済はGDPで測る「生産者余剰」ではなく「消費者余剰」へ移り変わっていくことを語っていました。それは新しいモノを生産しなくても、AIR B&Bやメルカリなど「あるモノ」と「必要なヒト」を繋ぐマッチングサービスが、豊かさを感じさせていくことを意味します。目鱗でした。そして、この小説は、その豊かさを団地育ち実家住いのオーバー50歳の幼馴染の女子二人がしみじみ味わう小さな小さなお話しです。言ってみればメルカリ小説。章ごとに出品で得たお金と使ったお金のリストついているし。小津安二郎の「東京物語」が昭和戦後の老夫婦が二人で熱海の堤防の上で会話にならないような会話をすることで変わりゆく世界を描いているように令和の「東京物語」は千歳烏山近くの団地で50歳の女の親友がグダグダのやり取りをすることが大きな世界の変化と繋がっているように感じました。どちらも死者の存在が二人を結びつけているし。この短さ、この軽さに惑わされないずっしりとしたお話しだと思います。
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幼なじみの独身50歳、まだリタイヤしてないけれどバリバリ働いているわけでもない実家の団地暮らしというゆるゆる感に癒やされる。二人のいい距離感が心地よい。 老後の生活の参考にもなる。
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一緒には暮らしていない、所謂スープの冷めない距離、同じ団地に住む幼なじみ2人の日常。勝手に阿佐ヶ谷姉妹のお二人に脳内変換。「女ふたり、暮らしています」も思い出され。淡々とした、でも揺るがない関係性が描かれていて、ほっとする。 何気に、団地に住まうご年配の方たちも愛らしいのだった…...
一緒には暮らしていない、所謂スープの冷めない距離、同じ団地に住む幼なじみ2人の日常。勝手に阿佐ヶ谷姉妹のお二人に脳内変換。「女ふたり、暮らしています」も思い出され。淡々とした、でも揺るがない関係性が描かれていて、ほっとする。 何気に、団地に住まうご年配の方たちも愛らしいのだった…。
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特に事件の起こらない淡々とした日常。 主人公とノエチのゆるやかな友情が心地よい。 とはいうものの、コロナ禍を舞台にしているのに頻繁に人と密に会い過ぎな気がして、話に深く関わらないならコロナ前か収束後にしてくれたら良かったのにと引っかかる。 2021年が舞台なら今よりもっと三密を...
特に事件の起こらない淡々とした日常。 主人公とノエチのゆるやかな友情が心地よい。 とはいうものの、コロナ禍を舞台にしているのに頻繁に人と密に会い過ぎな気がして、話に深く関わらないならコロナ前か収束後にしてくれたら良かったのにと引っかかる。 2021年が舞台なら今よりもっと三密を避けることにみんなピリピリしていた気がするのに、ここだけユートピアみたいで奇妙に思う。
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幼稚園からの幼馴染なる女2人50歳。それぞれ独り立ちしたものの、今は実家に戻り損なわれない友情関係を保ちつつ毎日が過ぎてゆく。
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五十歳を迎え、生家である団地に戻った幼馴染の二人、なっちゃん(桜井奈津子)とノエチ(太田野枝)。売れないイラストレーターのなっちゃんは今やフリマアプリでの売り上げが生計のメインで、ノエチは非常勤講師の仕事のストレスを日々友に吐き出す。保育園からの付き合いの二人がゆるく、のんびり毎...
五十歳を迎え、生家である団地に戻った幼馴染の二人、なっちゃん(桜井奈津子)とノエチ(太田野枝)。売れないイラストレーターのなっちゃんは今やフリマアプリでの売り上げが生計のメインで、ノエチは非常勤講師の仕事のストレスを日々友に吐き出す。保育園からの付き合いの二人がゆるく、のんびり毎日を過ごす。 友情をユーモアと温かさたっぷりに描いた傑作。 はーすごく良かった。団地に住む小さい頃からの友だちの奈津子とノエチ。奈津子のお母さんが静岡の親戚の介護で不在で、一人暮らししている家にノエチは入り浸る。いいなーそんな友だちいいな。なかなかいないと思う。ずっと歳を取っても一緒に仲良くなんて。羨ましいな。 団地も高齢化が進むし、空室も目立ってる。一度持ち上がった修繕計画も頓挫。自分が死ぬほうが早いと思ってる人や新しくなっても今と同じように住めると思ってる人もいる。あー昭和の香りが残る団地ぽい。 そこの高齢者の1人に頼まれて、網戸の張り替えをしたら噂は広がり、ピザと千円で張り替えてくれると依頼があるのがウケた。高齢者のネットワークと図々しさはすごい。 しかも、完全に業者目線で「あ、はい。この程度なら張り替え出来そうです」って答えて帰ってくる奈津子に吹いた。もう本当に最高。 読んでるとき、完全に阿佐ヶ谷姉妹で再生された。もし、万が一の実写があったら阿佐ヶ谷姉妹でやってほしい。いや、それだとただの姉妹の日常になるのか?でも、本当に面白かった。 とくに大きな事件もないし、平々凡々に日常が過ぎていくだけのアラフィフの話がこんなに面白くもあり、羨ましい。歳をとるならこんなふうにとっていきたいなと思った。 2022.7.24 読了
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団地で暮らす親友同士の日常。 頭で2人を阿佐ヶ谷姉妹に置き換えて読んだ。 50歳になっても、学生時代のように2人で無邪気に過ごしてる日常に堪らなく羨望を覚えた。結婚してなくても、こんな日常の方がずーっとずーっと楽しいし幸せだよね。奈津子さんが、メルカリを駆使していておもしろかった...
団地で暮らす親友同士の日常。 頭で2人を阿佐ヶ谷姉妹に置き換えて読んだ。 50歳になっても、学生時代のように2人で無邪気に過ごしてる日常に堪らなく羨望を覚えた。結婚してなくても、こんな日常の方がずーっとずーっと楽しいし幸せだよね。奈津子さんが、メルカリを駆使していておもしろかった☺︎
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