デュアルキャリア・カップル の商品レビュー
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共働きでキャリアもプライベートも充実させたい、全てのカップルに贈りたい1冊。 様々なペルソナのカップルが直面した現実がリアルに描かれており、「遠くないうちに第一転換期が来る、他人事ではないな」と思い、性別による無自覚な役割分担バイアスに囚われていた節があったかもしれないと痛感した。 ◎ネクストアクション 下記3つを実践する事で、「2人のキャリアのどちらを優先させるのか」「家庭内の責任(家事や育児)をどう分担するのか」を合意できるまで話し合う →合言葉は「どうしたら上手くいく?」慎重に話し合えればどのモデルでも上手くいく →これにより、「お互いに頼り合う関係」「独立の罠による、互いに譲り合う歪な関係の回避」が実現する →第二の転換期(キャリアや人生で追求したい事が追求したくなる時期)に備えたお互いにとって安全な拠点作りにも繋がる ①2人の協定作り ・価値観 →何を幸せと感じ、何を誇りと思うのか? →何に満足を感じるのか? →いい人生とはどんな人生か? ・限界 →地理的限界(どのエリアまでなら住める?) →時間的限界(どれくらいまで家庭にコミットできる?) →在/不在に関する限界(どの程度の期間離れていても大丈夫?最低限どの位共にいたい?) ・不安 →相手に対して、思っている不安を素直に伝え合う ・話し合う際は、侮辱、批判、自己弁護、壁を作る事を避けて感謝し合おう ②全ての家事をリスト化し以下要領で分担する ・どれを辞められるのか? →そもそも、やる必要があるのか? ・自分がやりたい/向いていそうな事はどれか? ・どれを外注できるか? →家電による自動化や、第三者の助けが期待できるか? ・残りを仕事量の多さ等に応じて分ける ③キャリアの地図を描き、どのモデルにするのかを判断する ・お手本にしたいロールモデルを浮かべ、その人が経験した転機を参考にする →相手のキャリアの地図と比較し、お互いの浮き沈みや収入の増減、かかるプレッシャーの強い時期と弱い時期を把握することで、モデルも変化する ・キャリアのモデル →一番手、二番手モデル →交代制モデル(3〜5年毎に、家庭/仕事の一番手が切り替わる) →2人とも一番手モデル ・子育てのモデル →中心となる親を決めるモデル →交代制モデル →協働子育てモデル (モデル決めに迷ったら)自分がキャリアや愛、家庭に何を求めているのかがわかる5つの問いを活用する ・キャリアにおける明確な目標が1つ以上あるか? ・5年間、より先でキャリア的にどれだけ意欲があるのか? ・もし子供がいるなら、親としてどう言う役割を引き受けたいのか? ・相手との関係においてどの側面が1番大切か? →2人の人生において、特に時間やお金をかけて続けたいことは? ・他には何が大切か? →個人的な目標、住みたい場所、等
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ゼロサムではなくポジティブサム。キャリアも家族も諦めないためにできることがこんなにあるんだと知れて勇気が出た! 印象に残ったこと ・2人の協定作り(価値観、限界、不安について) 価値観〜何を幸せと感じ、何を誇りに思うのか。何に満足を感じるのか。いい人生とはどんな人生か。もう一段階深掘りして問いを構成する 限界〜はっきりと限界を感じること。地理的限界、時間的限界、在不在に関する限界。 不安〜 ・どう話すか?下記を避ける 屈辱 共感の反対。相手より自分の方が優れていると思うこと。 批判 相手を過小評価し、相手は自分の意思に従うべきだというメッセージから起こること 自己弁護 言い訳。 壁を作ること 話をすることを完全に拒否すること ・思いやりを持つ、相手に集中する ①寛大さと思慮深さのこもった小さな行動を通して示す方法 ②相手の意図を良い方に解釈すること ・罠 経済的な判断に頼りすぎる 短期的な視点によるバイアス 目の前の実際的なことのみ考える 全てをこなそうとする ・自分のキャリアと人生に何を求めるのか キャリアにおける明確な目標が一冊以上あるか どれだけの意欲があるか もし子供がいるなら親としてどういう役割を引き受けたいから パートナーとの関係において何が1番大切か 他に何が大切か ・安全な拠点となる関係 軽視することも誇張することもなくパートナーの不安を受け止め、パートナーが感情、気持ちの浮き沈み、恐れや疑念を共有できる開かれた聞き手であること。新しい世界と関われるように背中を押すこと。 具体時には ・探求を奨励する ・干渉しない ・心のサポートをする
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人生百年時代を、ライフイベントとキャリア軸の双方で設計できる、頼りになる一冊。 読みながら将来に思いを馳せました。
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仕事と家庭どっちが大事なんだ!とかでなくどっちも大事にしたい、二人のどちらかが妥協するのではなくどちらも一番手になりたい、めちゃめちゃ求めていた本だった、、3つの転換点できちんと自分や相手と逃げずに対話すること、覚えておこう、図書館で借りたけどこれは持っておきたいのでポチります
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3つの転換期 ①キャリアや個人の生活から生じる人生のビッグイベント(地理的な移動を必要とするような昇進や解雇、子供の誕生、年老いた親の介護、家族の健康問題) ②自分のありようへの疑問や、自分は一体誰のために生きているのかという疑念 ③役割の変化-アイデンティティの空白や、残された...
3つの転換期 ①キャリアや個人の生活から生じる人生のビッグイベント(地理的な移動を必要とするような昇進や解雇、子供の誕生、年老いた親の介護、家族の健康問題) ②自分のありようへの疑問や、自分は一体誰のために生きているのかという疑念 ③役割の変化-アイデンティティの空白や、残された時間とエネルギーで何ができるかという疑念
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共働きのカップルがお互いの仕事と愛情を犠牲にせずに、キャリアとパートナーとの関係性をどのように良好に保つか、面白い視点で書かれています。
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あるある話的な読みやすさがあってよかった 何年後かに読み直すと違う発見がありそう 思ってたより結婚って大変なんだなあ
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三つの転換期 最初の転換期は、仕事の大きなチャンスか子供の誕生。独立した状態からお互いを頼る状態へ移行するため、キャリアの優先順位や家庭内の分担を話し合う必要がある。 第二の転換期は、お互いの個性化。不満や憂鬱のような感情によって引き起こされ、世間の価値観ではなく独自の興味や願...
三つの転換期 最初の転換期は、仕事の大きなチャンスか子供の誕生。独立した状態からお互いを頼る状態へ移行するため、キャリアの優先順位や家庭内の分担を話し合う必要がある。 第二の転換期は、お互いの個性化。不満や憂鬱のような感情によって引き起こされ、世間の価値観ではなく独自の興味や願望について改めて考えることで、最初の転換期に決めたキャリアと家庭内の分担について見直す。 第三の転換期は職場での役割の変化や子供の巣立ちなど、アイデンティティの空白がなんらかの喪失とともに生じる。先の二つの転換期で未解決の問題を片付け、新たな野心や優先事項に基づいて、これからどんな人間になろうかと考える。 解決のためには、二人の協定づくりが有用。内容は、価値観・限界・不安。
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色々書いてあるけど、仕事でやるような話し合いを夫婦でもしましょうね。という感じ。 やっぱり翻訳本は読み進めるのが遅くなる。
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キャリアの両立のさせかたにとどまらず、人生自体について考え直すきっかけとなる本 二人のキャリアを考えるときにどう分担するか、何を妥協するかというゼロサム的な思考になっていたことに気付かされた 転換期のたびに読み返したい
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