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紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱 の商品レビュー

3.7

24件のお客様レビュー

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2022/05/21

ここでも民藝運動に出会えて嬉しい 関連本に出会えて行く楽しさ 柳宗悦 芹沢銈介 手仕事は心の仕事 布染色でやってみたいのは板締めなんだけど 和紙の世界にもあるとは!確かにありそう いいよね(^^) 「西本願寺本三十六人家集」って国宝展にあったかも?書は分かんない世界だったけど美...

ここでも民藝運動に出会えて嬉しい 関連本に出会えて行く楽しさ 柳宗悦 芹沢銈介 手仕事は心の仕事 布染色でやってみたいのは板締めなんだけど 和紙の世界にもあるとは!確かにありそう いいよね(^^) 「西本願寺本三十六人家集」って国宝展にあったかも?書は分かんない世界だったけど美しい筆跡が興味深かった 書かれている和紙に関わった手仕事まで想像できなかった ちょっと悔しい

Posted byブクログ

2022/05/21

シリーズの5作目。 第一話 ぴっかり千両 第二話 墨流しと民藝 第三話 春霞の小箱 ふじさき記念館も残すところ半年ほどで閉館する。 そんな中、百花は夏休みにサークル遠足として東秩父へ和紙の紙漉き体験へと出かける。 古い町並みや趣きある鄙びた雰囲気を存分に楽しみながらも滲み...

シリーズの5作目。 第一話 ぴっかり千両 第二話 墨流しと民藝 第三話 春霞の小箱 ふじさき記念館も残すところ半年ほどで閉館する。 そんな中、百花は夏休みにサークル遠足として東秩父へ和紙の紙漉き体験へと出かける。 古い町並みや趣きある鄙びた雰囲気を存分に楽しみながらも滲み出る歴史の厚み、時の流れの儚さを思い貴重な体験をする。 体験して得るものは、価値があり何ものにも代え難い貴重なものとして残るだろう。 この中で、「西本願寺本三十六人家集」を知る。 三十六歌仙の和歌を集めた装飾写本であり国宝だと。 歌を読み学ぶためのものであり、美しい筆跡を味わう。 初めて知り得ることが多くて勉強になる。 墨流し、これは水と墨と風だけで作り出す。 人間には作り出せない世界であり、一回だけの形。 いろいろな体験をすることにより、ふじさき記念館でのワークショップに活かすことができ、閉館へと向けて準備も順調に進んでいくのだが、年が明けてから世の中の雰囲気が変わってきつつあった。 2月まではなんとかワークショップもできたが、3月にはとうとう中止となる。 そして、先の見通しのないまま、閉館セレモニーもなく、記念館の最終日を静かに終えるのだった。 ラストが、寂しいのだが今回もものづくりをしている人たちの姿、ものに宿った手の跡に心惹かれる。 伝え続けることの難しさもあるが、けっして無くしてはならないものだと気づかせてくれた。

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2022/04/10

シリーズ5作目。 記念館の閉館まで、あと半年。 何とか記念館の事業を続ける為に、ワークショップに力を入れる百花と一成の様子を中心に、大学3年生となった百花の学生生活もこれまでより多めに描かれている。 今作ではがっつり三日月堂も出て来るし、三日月堂でも出て来た楮の話も再び登場。 日...

シリーズ5作目。 記念館の閉館まで、あと半年。 何とか記念館の事業を続ける為に、ワークショップに力を入れる百花と一成の様子を中心に、大学3年生となった百花の学生生活もこれまでより多めに描かれている。 今作ではがっつり三日月堂も出て来るし、三日月堂でも出て来た楮の話も再び登場。 日本各地に残る紙の歴史を描いている良作なのだが、今作はとにかく登場人物が多く、半年の物語を短いピッチで書いているので、これまでのような百花や一成の記念館や紙に対する思いの深さが伝わって来ず、かなり残念。 以前の百花の興味から、紙で「こんなことが出来る、あんなことも出来る」って言うのが楽しかった。 これまでいろいろ生み出して来たから、ネタ切れなのかもしれないけれど、今回初めて出て来た「墨流し」のパートだけは良かった。 「習字」ではなく、「書道」を学んできた身には墨のすることの大事さを描いてくれたのは嬉しかった。 何故、今作でこんなに書き急ぐのだろうと思ったら、ラストで新型コロナの影響が・・・ 今後どうなってしまうのだろうか???

Posted byブクログ

2022/03/29

東秩父村の和紙の里に行ったことがあるので、思い出しながら楽しく読み始めた。百花の成長を感じ、閉館からどのような進展がと思いきやのラスト。読者にも伝わる悔しさと不安。

Posted byブクログ