紙屋ふじさき記念館 春霞の小箱 の商品レビュー
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【収録作品】ぴっかり千両/墨流しと民藝/春霞の小箱 三日月堂とのつながりもより深まって……と思った矢先の新型コロナ騒動。現実にもリンクして……逃げずに書くんだな。どんな状況でも、人は生き続けるしかない。
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「紙屋ふじさき記念館」、その5。 和紙と活版印刷…とつながって、「物語ペーパー」に使われた百花の亡き父・吉野雪彦の著作を復刻した小冊子を刊行するという話がもちあがる。 また、紙そのものが芸術作品になろうかという、墨流しの技法を使った料紙との出会いから、閉館する記念館の最後の企画は料紙を使った文箱を作るワークショップと決まったのだが… だんだん、失われつつある手作業や伝統技法の解説が多くなり、百花の研究レポートのようになってきたような… その上、突然、リアル世界の新型コロナウィルス感染が物語世界に入り込んできたことにびっくり。 もちろん、コロナ禍で人々の生活様式も価値観も大きく揺さぶられたことは間違いないんだけれど… ここまではっきりとリアル時間が百花の大学三年生と特定されたら、この先の物語も現実世界の実像を反映させて進まなくてはならなくなりそうで、何となく違和感が残った幕切れだった。 この先の世界の変動、例えば為替変動や他国の戦争も、物語に入れますか?この物語の伝えたいことって、そこですか?という… そして、例によって蛇足ですが、表紙のイラストが気になって気になって… 百花の体のねじれ方もすごいが、腿裏まで届くような長〜いショルダーバッグと、いつも三揃スーツの御曹司の、レギパンのようなピッチリしたパンツ。ううう…誰も気にならないのかしら… さらに個人的には、ご贔屓の登場人物、文字箱の綿貫さんの再登場希望。
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この本を読んでいる最中に東京藝術大学美術館の特別展「日本美術をひも解く~皇室、美の玉手箱」に行きました。法華経や和漢朗詠集の料紙が美しくて、これまでの自分だったらこんな視点で見ていなかったと思うので奇跡的なタイミングでの出逢いでした。素晴らしかった。 物語はますます深い造詣へと...
この本を読んでいる最中に東京藝術大学美術館の特別展「日本美術をひも解く~皇室、美の玉手箱」に行きました。法華経や和漢朗詠集の料紙が美しくて、これまでの自分だったらこんな視点で見ていなかったと思うので奇跡的なタイミングでの出逢いでした。素晴らしかった。 物語はますます深い造詣へと。奥の深い和紙の世界。しかし物語の中でもコロナ禍になり、記念館とお別れらしいお別れもできず、閉館後の行く末はどうなるのか不安でいっぱいです。
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和紙の里、小川町に行ってみたくなりました。 時代に合わせて描かれているため、ここにきて感染症のお話が。。百花の「理不尽」という言葉に強く共感しました。次のお話で明るい未来が見えるといいなと思います。
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このシリーズも長くなってきたと思っていたら、百花が記念館に来てからまだ一年少しらしい。 埼玉県に和紙に関する施設があるなんて知らなかった。紙漉き体験は楽しそう。実在する建物なので、検索しながら雰囲気を楽しむ。 閉園までのワークショップの準備を進めて、後は次作かと思ってたら、まさか...
このシリーズも長くなってきたと思っていたら、百花が記念館に来てからまだ一年少しらしい。 埼玉県に和紙に関する施設があるなんて知らなかった。紙漉き体験は楽しそう。実在する建物なので、検索しながら雰囲気を楽しむ。 閉園までのワークショップの準備を進めて、後は次作かと思ってたら、まさかのコロナ!ここでコロナ⁉︎この後どうなるんだろうか。
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シリーズ第四作の「故郷の色 海の色」を入手できず、先にこちらを読む。 記念館はどうやら閉館することが決まったらしい。 この巻では、小冊子研究会で小川町に紙すきを見学に行くところから始まる。 そこで出会った指導員の岡本さんは、本職は料紙を作る職人さんで、墨流しの技術を持つ。 そ...
シリーズ第四作の「故郷の色 海の色」を入手できず、先にこちらを読む。 記念館はどうやら閉館することが決まったらしい。 この巻では、小冊子研究会で小川町に紙すきを見学に行くところから始まる。 そこで出会った指導員の岡本さんは、本職は料紙を作る職人さんで、墨流しの技術を持つ。 そんな縁で、墨流しを使った文箱を、最後のワークショップで作ることに決まる。 ところが、新型コロナウィルスが流行し始め、紙を扱う藤崎産業にも大きな影響が出始める。 小冊子研究会のメンバーたちの遠足の様子は、読むのは楽しいが、莉子以外、正直もはや誰が誰だか…。 しかも、菓子屋横町月光荘のシリーズとの混線してきたし。 今回は料紙のことが取り上げられ、書道のことも出てきた。 次の巻にもこの話続くのかしら? なんとなく、次の巻あたりで最終巻になるのでは、という気がしているが。 小川町での楮かしきの様子が興味深い。 そして江戸から戦時中までの、小川町の紙づくりの歴史も詳しく知ることができた。
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シリーズ5冊目。今年3月に出た本でようやくここで追いついた。 第一話はほとんど「小川町和紙体験学習センター」と「東秩父村和紙の里」の紹介みたいな章。ネットで写真も見ながら読む。 サークルの遠足の中でメンバーのキャラは知れてくるが、二作目に出てきた美濃の紙漉きの二番煎じみたいで、...
シリーズ5冊目。今年3月に出た本でようやくここで追いついた。 第一話はほとんど「小川町和紙体験学習センター」と「東秩父村和紙の里」の紹介みたいな章。ネットで写真も見ながら読む。 サークルの遠足の中でメンバーのキャラは知れてくるが、二作目に出てきた美濃の紙漉きの二番煎じみたいで、お話としては物足りない。 和紙の里で漉いた葉書が後日届いて、皆でああだこうだ言うものと思っていたが、それもなく。 第二話は料紙、染め紙と墨流しの話。こちらも「西本願寺本三十六人家集」など調べながら読むが、ここらの知識を深めたくてこの本を読んでいるわけではないのでねぇ。 第三話は大学祭があって、閉館の準備をして、お正月に飯田に行って、楮かしぎに、記念館の最後のワークショップに硯の石紋と、駆け足でなんだか忙しい。 2つの話には『ものづくりをしている人の姿、ものに宿った手の跡に心惹かれる』とか『身体を使うとき、心は自分を超えてはるか遠いところまで広がっていく』など、いい感じのことが書いてあると思うのだけど、物語としてそれが深まらず。 そして終わりには新型コロナウイルスが登場して、あの時はあんな風に何かの区切りを迎えた人も多かっただろうしその無念な感じはよく分かるのだが、このお話にわざわざこの話題を入れるかなぁ。 これからの話の展開に思うところがあるのか、この先どういう話になっていくのだろうか…。
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かなり専門的情報が増えてきて、なんどふりがなを見ていても覚えられない。 何度も「もうすぐ閉館」という言葉が出てきて、どのように閉館するのかと思いきや… 百花さんは、残念で不安でしょうね。 ワークショップや百花の体験すること、見てみたい!と気になります。
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シリーズも5作目。 ますます和紙や手仕事の世界にどっぷりつかって シリーズとしてはだんだん好き嫌いが分かれてくるかも…… 私はもちろん好きなシリーズ。 最後はいよいよコロナ禍と記念館閉館というダブルのパンチに。 果たしてこの先どう展開するのか目が離せません。
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5作目。みんなの想いややる気があっても現実は中々厳しい。記念館の閉館間際、今の世の中とリンクした状況になってもの凄く切なかった。物語では綺麗に閉館して欲しかったけど、きっと他の方法でみんなが集まって何かができると信じたい!
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