1,800円以上の注文で送料無料

恋大蛇 の商品レビュー

4.2

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/06/28

ぼろ鳶シリーズの外伝短編集。 ものすごい数の登場人物にも関わらず こうして読んでみると ちゃんとそれぞれのキャラクターが 「ああ、あの人ね!」 と浮かんでくるのがこのシリーズのすごいところ。 中でも地味キャラとも言える三人の活躍は良かった。 それぞれの家庭環境などの描写から、...

ぼろ鳶シリーズの外伝短編集。 ものすごい数の登場人物にも関わらず こうして読んでみると ちゃんとそれぞれのキャラクターが 「ああ、あの人ね!」 と浮かんでくるのがこのシリーズのすごいところ。 中でも地味キャラとも言える三人の活躍は良かった。 それぞれの家庭環境などの描写から、性格や火消に対する思いがうかがわれ、さらにキャラクターに印象を残した。 最後に、野上弾馬、お幸せに!

Posted byブクログ

2022/06/20

ぼろ鳶組シリーズの外伝的短編集。 いつもは脇役の登場人物達が思い悩んだり、それぞれの立場を背負って躍動する安定の面白さ。 野条弾馬、与市、銀治、燐丞ファンにお薦め!

Posted byブクログ

2022/06/12

<羽州ぼろ鳶組>シリーズ。「幕間」とあり裏表紙には「外伝的短編集」とある。 出羽本庄藩の『天蜂』鮎川転、京都淀藩の『蟒蛇』野条弾馬、町火消め組の『銀蛍』銀治・け組の『白毫』燐丞・仁正寺藩の『凪海』柊与市の「三羽鳶」。 このシリーズは進むに連れて登場人物が倍々ゲームのように増えて...

<羽州ぼろ鳶組>シリーズ。「幕間」とあり裏表紙には「外伝的短編集」とある。 出羽本庄藩の『天蜂』鮎川転、京都淀藩の『蟒蛇』野条弾馬、町火消め組の『銀蛍』銀治・け組の『白毫』燐丞・仁正寺藩の『凪海』柊与市の「三羽鳶」。 このシリーズは進むに連れて登場人物が倍々ゲームのように増えていくので頭が追い付かない。自分なりに整理せねばと思いつつその前に新刊が出てしまうので読んでしまうという悪(?)循環。 こうして脇役たちにスポットを当ててくれると個性が出て分かりやすい。これからもこういうのをお願いしたい。 第一話「流転蜂」で鮎川転がなぜ八丈島に?と混乱。早速忘れている。詳細は「夢胡蝶」だっただろうか、読み返さなければ。 現在の刑務所暮らしとは違って、この時代の遠島は自分で生活の糧を得なければならない。これと言った産物もない島で、これと言った技術もない者は野垂れ死にするしかない。だが代わりに島民たちとの距離は近い。 身分を隠して暮らしていた鮎川転だが、島で火事が起きればやはり火消の血が騒ぐ。 表題作は野条弾馬のプライベートな面。彼がなぜ『蟒蛇』になったのか、火消であることの誇りと葛藤と、様々な思いが見えてくる。 源吾の妻・深雪が文だけだが存在感を出してくる。深雪といい紗代といい、火消を支える女たちも強い。 それに出会えた主も恵まれている。 表紙に描かれている猫にそんなエピソードがあったとは。 第三話「三羽鳶」は、源吾ら『黄金の世代』の十歳ほど下の銀治、燐丞、与市の話。 源吾や加賀鳶の勘九郎らのような派手さはないが、こういう人たちは好きだ。 地道に夜回りをして町を見守るとともに配下の火消たち一人ひとりにも気を配る、火消であると同時に医者としても町の人たちを見守ったり火事での検死も請け負う…いろんな火消がいて良いと思う。 藍助も頑張っているようで良かった。 与市にこんなにたくさんの弟妹がいるというのも知らなかった。 源吾や勘九郎らが不在の江戸で起きた連続火付け事件は現代でも時折耳にする事件と絡んでいたが、見事解決。 そして読売の文五郎から『黄金の世代』に対抗する呼び名も付けられる。 頑張れ『銀波』の世代。

Posted byブクログ

2022/05/23

羽州ぼろ鳶組 幕間 今回は、幕間と言うことで、『黄金の世代』の登場は無かったが、彼らより少し下の火消し達が活躍する。 《流転蜂》 八丈島に送られた男・鮎川転は、名前も捨てて、留吉と名乗り、罪を償う為、米と僅かな日用品と、どうしても手放せなかった「羽織」だけを持ってきた。 穏や...

羽州ぼろ鳶組 幕間 今回は、幕間と言うことで、『黄金の世代』の登場は無かったが、彼らより少し下の火消し達が活躍する。 《流転蜂》 八丈島に送られた男・鮎川転は、名前も捨てて、留吉と名乗り、罪を償う為、米と僅かな日用品と、どうしても手放せなかった「羽織」だけを持ってきた。 穏やかに日々を送っていたある日、島に山火事が発生した。 《恋大蛇》 京の火車事件、大阪の緋鼬事件で松永源吾とともに戦った、野条弾馬は、炎に立ち向かう時、過去の忌まわしい記憶が蘇って、躰が強張り、それを抑える為に、酒を煽って火事場に臨んでいた。 そんな彼を一筋に愛し支える、紗代。 《三羽鳶》 め組の頭・銀治。け組の頭で、診療所を開く燐丞。荒事の得意な柊与一。の三人が、謎の焼死体の真相を暴く。 以前、今村翔吾氏が、インタビューで 「今、火事場を書かせたら、自分が一番うまいと思う」と言っていたが、本当に、そうだと思う。 そして、人気登場人物の投票では、 一位・・深雪 二位・・新之助 三位・・源吾 今は、源吾が、三位だけど、最終回に、一位になれば良いと思っている。 とも言っていた。 新シリーズが始まり、どんな源吾が見られるか、楽しみである。

Posted byブクログ

2022/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幕間、とはいうものの、それぞれが主役級に魅力的な人物なのでとても贅沢な幕間。黄金世代?は登場しないけれど、才能に溢れた面々の物語がとても面白かったです。

Posted byブクログ

2022/05/16

直木賞受賞の作家の人気シリーズ羽州ぼろ鳶シリーズの初スピンオフ短編シリーズ。 人気のシリーズのスピンオフ作品だが、 3話どれをとっても、一冊の本になりそうな主軸で、本編の火消したちも伝聞で登場するが、いい味付けになっている。

Posted byブクログ

2022/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⁡ シリーズの幕間として位置するこちらは、短編が三つ。ぼろ鳶組は、出てこない、火消しの話しでした。 どれも、面白かったです! 一話、あの方は、どうなったのだろう?と思っていた続きが読めました♬ 弾馬、余市、燐承、銀治 今村さんは、脇役までしっかり際立たせる✨燐承、銀治、火消しにしては、地味ですが、心の内は燃えているのを感じます! 今回は、好きなキャラである余市の兄弟が出てきました♬シーズン2では、この兄弟達が出てくるのかしら✨ 次の時代は、けして派手では無いけど火消しの魂は、受け継いでいますね! シーズン2も楽しみです

Posted byブクログ

2022/05/08

 3人の脇役たちが織りなす、心揺さぶる物語、羽州ぼろ鳶組シリーズの外伝的短編集。  大好きなシリーズの脇役たちが活躍する物語は、個性豊かな人物たちのそれぞれの熱い思いが描かれ、ぼろ鳶組が登場しなくても十分楽しむことができました。  江戸時代の火消しという視点と、多彩な火消した...

 3人の脇役たちが織りなす、心揺さぶる物語、羽州ぼろ鳶組シリーズの外伝的短編集。  大好きなシリーズの脇役たちが活躍する物語は、個性豊かな人物たちのそれぞれの熱い思いが描かれ、ぼろ鳶組が登場しなくても十分楽しむことができました。  江戸時代の火消しという視点と、多彩な火消したちの群像劇的な展開がこのシリーズの魅力の一つだと思いますが、この外伝的短編集によって、さらにその魅力が深まった気がします。  一人一人に己の人生があることをこの作品から感じました。  自分も自分の道をしっかりと歩んでいきたいと思います。

Posted byブクログ

2022/05/07

鮎川転、野条弾馬、そして銀治・燐丞・柊与市の三羽の外伝。 改めて、彼らの登場巻を再読したくなる。 外伝とは言わず、「幕間」ということは次の章が始まるのだろうか。もちろん、本編も楽しみではあるが、今シリーズにはまだまだ魅力的な登場人物たちが溢れているので、彼らの外伝も機会があれば読...

鮎川転、野条弾馬、そして銀治・燐丞・柊与市の三羽の外伝。 改めて、彼らの登場巻を再読したくなる。 外伝とは言わず、「幕間」ということは次の章が始まるのだろうか。もちろん、本編も楽しみではあるが、今シリーズにはまだまだ魅力的な登場人物たちが溢れているので、彼らの外伝も機会があれば読んでみたい。

Posted byブクログ

2022/05/04

流転蜂/恋大蛇/三羽鳶 八丈島に流された留吉。弾馬と紗代。黄金の世代に続く 銀蛍、白毫、凪海の三羽。 泣いたり笑ったり、しんとしたり ぼろ鳶の世界が拡がる、皆 主役だと思う。

Posted byブクログ