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恋大蛇 の商品レビュー

4.2

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

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2024/04/30

救えなかった命・・・・猛火に包まれた幼子の悲鳴が聞こえる。炎への恐怖にしぼむ心と体を麻痺させるため、京も野条弾馬は、酒を呷って火事場に望む。

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2024/03/28

八条島に流刑された男の隠された経歴と、島での生き方、野条弾馬の京におけるその後、銀治、燐じょう、与一らの直向きな思い、黄金の世代の中にいたぼろと鳶源吾の話とは違った色合いの話。 特に八丈島の話は、西條奈加の無暁の鈴で読んだ、遠島の刑に処せられた罪人らを、排斥することなく、距離を起...

八条島に流刑された男の隠された経歴と、島での生き方、野条弾馬の京におけるその後、銀治、燐じょう、与一らの直向きな思い、黄金の世代の中にいたぼろと鳶源吾の話とは違った色合いの話。 特に八丈島の話は、西條奈加の無暁の鈴で読んだ、遠島の刑に処せられた罪人らを、排斥することなく、距離を起きつつも容認した島人の暮らしの話とつながり、興味深かった。

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2024/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

24/3/27〜 p123まで 5/15〜5/22 短編集 1話目は、途中から転のことだろうと気づいていたけど、楽しめた 火消しはどこまで行っても火消しだなぁ 本編では、あまり語られていない側の心情がわかってよかった なんだか、2話目は気持ちがのらず、時間がかかった。 京都より江戸の面々の方が好きだからかなぁ。 お店のご主人、素敵なお父さんだな 3話目は次世代のことが詳しく描かれていてよかった。 登場人物が多くてまだあまり描かれていない人物も多いので、どんどんいろんな人物を深掘りしてほしいな。

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2023/11/24

現時点(2023年11月)での最新作はシーズン2前のスピンオフ3作の短編集。淀藩の野条弾馬以外は「夢胡蝶」に登場した鮎川転と「菩薩花」に登場した若手の3人。どの話もワクワクするし、島流しの生活が興味深かった。銀波の三羽鳶もなかなかのもの。でも、早くシーズン2が読みたい・・・

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2023/11/21

鮎川、弾馬そして銀治と与市。 シリーズにはまだまだ魅力的な登場人物がたくさんいるので、今回のようなスピンオフ作品をどんどん書いてほしい。

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2023/07/21

スター揃いの羽州ぼろ鳶組シリーズにあって、埋もれさせるには惜しいキャラクターに光を当てる短編集。 京の雄、野条弾馬も描いてくれているのがありがたい。

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2023/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

後日談が気になっていたあの方々のお話。 1話目は島流しとなった転のお話。はあ、かっこいい。島流しになったあとの生活や風俗について知らないことが多かったので面白く読めました。 2話目は〝蟒蛇〞野条弾馬がついに身を固めた〜!火消しはいつ死ぬともわからぬ身ですが、女は惚れた男についていきたいですよね♪よかったー 3話目は意外な組み合わせ。派手な火消しの活躍が目立つ中、確実にお役目をこなす三人にスポットを当てたお話です。地味だけど見てる人はちゃんと見てる。すごい人ばかりでは組織は成り立たないですから。こういうお話も読者は勇気をもらえますね。

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2023/03/27

流罪になったあの人や、京のあの人、黄金よりも若い世代の火消たち……本編では活躍が十分に描かれなかった人物たちの短編集 個人的に、け組の燐丞さん好きなので、ぜひ3つ目のお話を読んで欲しいところ

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2023/01/30

スピンオフ。 三羽鳶が一番好きかな。 誰のスピンオフかは、最初の話の興を削ぐので書けませんね。 あの人もその人も、それぞれに人生があり、ドラマがあるなぁと。 隅々の人までこれだけのストーリーがあるから、本編も厚みがあって楽しいのだと思う。

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2023/01/06

「羽州ぼろ鳶組」の13冊目。3つの話からなる、シリーズ初の外伝的短編集。 『幕間』ということで、昨年4月から読み始めたこのシリーズ、どうやらここでひと段落ですかね。 第一話「流転蜂」 留吉と名乗ってはいるが、表題を見れば誰のことかはすぐ分かる。吉原で彦弥と火花を散らした“天蜂”...

「羽州ぼろ鳶組」の13冊目。3つの話からなる、シリーズ初の外伝的短編集。 『幕間』ということで、昨年4月から読み始めたこのシリーズ、どうやらここでひと段落ですかね。 第一話「流転蜂」 留吉と名乗ってはいるが、表題を見れば誰のことかはすぐ分かる。吉原で彦弥と火花を散らした“天蜂”鮎川転の、流刑となった八丈島での暮らしぶり。 火消を止めたくても止めきれず、平太を救いに行く姿がカッコいい。それを助ける角五郎も。 終盤、田沼の意を受けた使者との面談はこの後にあるお話(あるよね!?)への布石に違いない(と思ったが、どうかな?)。 第二話「恋大蛇」 こちらも、京や大坂で源吾とともに火に立ち向かった“蟒蛇”野条弾馬と緒方屋の紗代ちゃんとの恋バナとすぐ分かる。 きっとこうなるだろうと思うように進む、とても分かり易い展開。あの人の文が一役買うのも予定通り。収まるところに収まって良かったよ。 最後に書かれていた「技比べ」というのも、どこかで読めるかな。 第三話「三羽鳶」 さて、これはどの3人かと思ったら、め組の銀治、け組の燐丞に仁正寺藩火消の柊与市と、次代を担う面々のお話。 黄金の世代に比べると派手さはないが、しっかりとした個を持つ3人。源吾や勘九郎らが江戸を不在にしている中、それぞれの組を率いて空き家の火事場に残った不審な骸の謎を追う。 与市ってこんなに強かったんだと思ったが、これまで目立たなかった逸材がまだまだいるということで、この後のお話も楽しみ。 『三組の頭、柊与市、銀治、燐丞、共に黄金の世代よりも少し若き者たち也。此れ迄黄金の光陰にありて、目立つこと少なけれども、その心、その技、その躰、全く以て劣らず。  まさしく銀波の世代といえり。江戸火消に隙間なく、ますます天晴也―。』 銀波の世代たぁ、こりゃまた渋い。 このシリーズ、登場人物一人ひとりのキャラクター(生い立ちや性格、人間関係、特徴特技など)がしっかりと作り込まれているので、どんな話になっても話に厚みが出る。 ぼろ鳶が出てこなくても十分に楽しめた。

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