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わるい食べもの の商品レビュー

4

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    22

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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2024/09/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エッセイはほとんど読んでこなかったので楽しく読めるか不安だったけど、杞憂だった。そもそもこの本を読もうと思ったきっかけが、前に図書館で偶然読んだ文芸誌に載っていたエッセイ(友人の散った恋愛話とご飯の話だったか)で、文体が好みでするする入っていけたというのと、もう一つが作者のTwitterのお茶の写真。一冊通してスムーズに読めたし、「猫と泣き飯」はバスの中で読むもんじゃないね、泣きそうになった。『しつこく』もすでに手元にあるので、楽しんで読みたいと思います。

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2024/08/18

わるい食べもの、千早茜のエッセイシリーズ。第二作を先に読んでしまったので、最初のやつも読みたくなった。今作より続編のほうがより深まりがあり面白かったような気がする。これは、第三作目に期待。

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2024/07/26

千早さんのエッセイを初めて読んだ。いやー、めちゃくちゃ面白かった! アフリカでの生活や作家になる前の話、作家として活動を始めてからの裏話…のようなお話が多くて楽しかった。 イルカショーの間涙がとまらなくなる話、その理由まで私と全く同じで笑ってしまった。 この続編も購入済みなので読...

千早さんのエッセイを初めて読んだ。いやー、めちゃくちゃ面白かった! アフリカでの生活や作家になる前の話、作家として活動を始めてからの裏話…のようなお話が多くて楽しかった。 イルカショーの間涙がとまらなくなる話、その理由まで私と全く同じで笑ってしまった。 この続編も購入済みなので読み始めるのが楽しみ。 p. 209-210「海のものと山のもの」 近年、小説について、共感できない、という感想をよく見る。まあ、そうだろう。共感なんてそんなに簡単にできるわけがない。小説とは自分の知らない世界や価値観を知るためにあるものだから、それでいい、とも思う。 けれど、無数の本の中でまるで自分の半身のような物語に出会えたら、それは人生を支える宝物のひとつになる。たった一人でいい。私の物語でそんなことを感じてくれる人がいれば、物語に救われた恩を返せると信じている。 p.223「茄子肌」 生物を眺めるのは小さい頃から好きなのだが、その中でもイルカは特別だ。どれくらい好きかというと、イルカショーの間ずっと泣いているくらい好きだ。嬉しいとか悲しいとかではなく、イルカが生きて動いている姿を見ているだけで感動のあまり涙がとまらなくなる。

Posted byブクログ

2024/07/15

食への欲と合間からこぼれ落ちる潔癖な面が読者を呑み込んでくる。文章が上手いから尚更。凄みさえ感じる食への想いは共感する所もあり、読んでると食べられなくなりそうになることもあり。ちゃんと欲に従って食べていこうと思った。初の千早茜さん単独作品。続きも読む読む。

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2024/07/14

エッセイは少し苦手。一冊読み切るほど夢中にはなれない…なので全部しっかり読んだわけではなく、自分的に興味が湧かなかったお話は飛ばしながら読んだ。 結論、食の話だけじゃない、素敵なエッセイでした!よかったのは2点。 ① 食べものがテーマではあるけれど、千早茜さんの思ったことにもしっ...

エッセイは少し苦手。一冊読み切るほど夢中にはなれない…なので全部しっかり読んだわけではなく、自分的に興味が湧かなかったお話は飛ばしながら読んだ。 結論、食の話だけじゃない、素敵なエッセイでした!よかったのは2点。 ① 食べものがテーマではあるけれど、千早茜さんの思ったことにもしっかり焦点が当てられている。千早茜さんの考え方が結構面白くて、もっともっと千早さんのモノの見方を知りたくなり、話を聞きたくなった。 ②シンプルに文章がすごく好きだった!好きな文章や流れは、何度も読み返した。特に好きなのはこの二つ。 文章のプロってすごい…。私のいろんな気持ちも、この人が言葉にしたらどんな文章になるんだろうか。。 ---- 日本で一番好きな花は桜だ。 今年も咲くと思うと、嬉しい反面、過ぎ去ったたくさんの桜を思い出して半笑いのような半泣きのような表情になってしまう。 ---- 変わらないものなんてない。なんて、頭でしかわかっていなかったのだと思い知らされる。いつまでも変わらず在るのだと信じていたことに気づかされる。 なにもかも、いつか散る。自分はどんな散り方をするのだろう。

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2024/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ごはんについての描写が豊かでするする読み終わった一作。筆者の意志の強さとハッキリとした性格が伺えて、私はお友達にはなかなかなれなそうだけど、、、救われる表現がいっぱいあった。 ・闇がやわらかい。やっぱり夜はいい。いつもよりやわらかくなれる。 ・命の気配が強すぎる食材 ・懐かしさとおいしさは完全には一致しない。生涯おいしく感じる食べものはきっとない。生活も体も変わっていく。 ・嗜好品は魂のための食べもの ・食べものが毒に変わる。それこそが暴食の醍醐味だから。精神がボロボロならば、身体もボロボロにしなくては足並みが揃わないじゃないか、と。

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2024/07/03

私はというか大半の人はラーメンもコーヒーもかき氷も好きだから食の好みが全然違うのが別世界をのぞいているようで楽しかった 斜に構えているようなところも好き ちょいちょいレクター博士が出てきて嬉しい

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2024/05/30

いい意味で裏切ってくれた感じがした。千早茜さんの本はまだ三冊しか読んでいないが、こんなにも食べることが好きで、さばさばした感じの方だとは、想像できなかった。暴食したり、長く食べ続けられたり、お茶飲みだったり、甘いものに目がないところだったり、意外だった。私の勝手な想像で、全く逆の...

いい意味で裏切ってくれた感じがした。千早茜さんの本はまだ三冊しか読んでいないが、こんなにも食べることが好きで、さばさばした感じの方だとは、想像できなかった。暴食したり、長く食べ続けられたり、お茶飲みだったり、甘いものに目がないところだったり、意外だった。私の勝手な想像で、全く逆のイメージを抱いていたので、驚いた。でも、すごく好感がもてた。楽しいエッセイだった。

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2024/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

味覚が3倍豊かになる1冊。 食事は1日に何度も訪れるので、機嫌よく過ごせる時間が急増するコスパのよい本。 ・「嗜好品だけは絶対に美味しいものじゃなきゃ、だって必要ないといえばないものなんだから」 ・5感で土地を食べつくす気分だ。 ・疑問に思っても、流されている方が楽に思えてくる。怒る、というのは諦めないということ。 ・小説とは自分の知らない世界や価値観を知るためにあるのだから、共感できなくてもよい。けれど、自分の半身のような物語に出会えたら、それは人生を支える宝物のひとつになる。 ・食べものをまずくするBGMは果てしなく存在する。だから、おいしく食事ができる人に出会うとすごく嬉しい。

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2024/05/24

食への向き合い方、強い執着、喜び、食力がすごい。 自分にも特定の食べものにまつわる思い出や経験というのはいくつかあって、読みながらふと思い出した。 自分が良いと感じるものが、他の人にとってはそうではないということは食においてよくある。 好みといえばそれまでだけど、そこにはその人...

食への向き合い方、強い執着、喜び、食力がすごい。 自分にも特定の食べものにまつわる思い出や経験というのはいくつかあって、読みながらふと思い出した。 自分が良いと感じるものが、他の人にとってはそうではないということは食においてよくある。 好みといえばそれまでだけど、そこにはその人の考え方や感性も反映されてるように思う。 その人の目にどう映っているのか、食の位置付けがどんなものであるのか知るのは楽しい。

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