1,800円以上の注文で送料無料

現代思想入門 の商品レビュー

4.1

192件のお客様レビュー

  1. 5つ

    58

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/07/09

序盤から中盤まではかなり噛み砕かれていて非常に読みやすかった。終盤にかけてやや難解になっていったが、入門と謳う本の中でも珍しく本当に「入門」であった。フランス現代思想に興味がある訳ではないが、新書大賞を取ったということで手に取りました。読んで損はないと言える面白い内容でした。

Posted byブクログ

2023/06/28

ラカンの「対象a」の説明がわかりやすかった。人間は心の穴を埋めるために対象a(と言うまやかし)を求め続ける。これが依存症の根源的なシステムかもしれない。

Posted byブクログ

2023/06/25

興味はあるんです、哲学。 しかも新書で、帯には「人生が変わる哲学。」2023新書大賞第1位とある。安易な期待は完全に裏切られた。難しいじゃないか! 巻末の付録にこうあった。「哲学書を一回通読して理解するのは多くの場合無理なことで、薄く重ね塗りするように、「欠け」がある読みを何度も...

興味はあるんです、哲学。 しかも新書で、帯には「人生が変わる哲学。」2023新書大賞第1位とある。安易な期待は完全に裏切られた。難しいじゃないか! 巻末の付録にこうあった。「哲学書を一回通読して理解するのは多くの場合無理なことで、薄く重ね塗りするように、「欠け」がある読みを何度も行って理解を厚くしていきます(p215)。 →そうします。

Posted byブクログ

2023/06/22

難しかった…。付箋いっぱいした。 いろいろな考え方があるのだな、と思った。 付録の、哲学書の読み方、は有難かった。

Posted byブクログ

2023/06/19

久しぶりに読み切った。 現代思想をきれいに歯切れよく切り分けて、食べやすく、でもそれは本当の味ではないのよという前置き付きで楽しませてくれるコース料理でした。入門が本当に揃えなれけばならないのは導線である。本書はその役割を十分に果たしている。

Posted byブクログ

2023/06/15

窮屈で生きづらい現代社会。 現代思想は、それをどう解釈しているのか。 ということで読んでみた。 まあ若干知識としてあった内容ではあるが、哲学者は思っていた以上に自己主張が強く、芸術的であった。

Posted byブクログ

2023/06/14

フランス現代思想にあこがれて哲学の研究者となった著者が、フランス現代思想がもはや「現代」の思想ではなくなったこんにちの状況を受けて、その概要をあらためて簡明にえがき出すことを試みた解説書です。 本書では、フランス現代思想において「二項対立の脱構築」がなされていることに注目して、...

フランス現代思想にあこがれて哲学の研究者となった著者が、フランス現代思想がもはや「現代」の思想ではなくなったこんにちの状況を受けて、その概要をあらためて簡明にえがき出すことを試みた解説書です。 本書では、フランス現代思想において「二項対立の脱構築」がなされていることに注目して、デリダ、ドゥルーズ、フーコーの思想を整理しています。さらにフランス現代思想の源流であるニーチェ、フロイト、マルクスについても簡単に触れ、さらに日本における現代思想の受容において焦点となった「否定神学批判」についても説明がなされています。また、カンタン・メイヤスーやフランソワ・ラリュエルなど、よりあたらしい思想家たちもとりあげています。 著者のドゥルーズ研究である『動きすぎてはいけない―ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(2017年、河出文庫)は非常に啓発的な内容であり、個人的にもたいへん学ぶことが多かったこともあって本書を手にとったのですが、著者がいま、本書のような本を執筆することに意義があるのだろうかという疑問を感じてしまいました。あるいは著者は、現代の読者が、フランス現代思想のテクストに粘り強く取り組む動機をもたないことを見越して、あえて本書のようなかたちでフランス現代思想のおおまかな「世界観」を示しそうとしたのかもしれません。しかし、本書を通してフランス現代思想とはつまるところこのような考えかただということを理解した読者が、それについて関心を深めることになるとは、なかなか思えません。 もちろん本書を手にとる読者は、もともとフランス現代思想になにほどか関心をもっているひとが多いのだろうと思いますが、そうした読者にとっては、仲正昌樹の講義シリーズのように、じっさいにテクストの一節をとりあげて緻密な読解を実演してみせるような内容のほうが興味深く読めるのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2023/06/05

哲学書というよりはエッセイの軽さ。本当に読みやすかった。ただ著者の解釈がかなり入ってそうなので、自分でもう少し踏み込んだ本を読んでみようと思った(著者はこのことも踏まえておすすめの本をたくさん書いてくれていて、助かる)。

Posted byブクログ

2023/06/04

まず、この本は面白いか、面白くないかのどちらかにおいて比較するのもいいけれど、その比較がまた面白いか、面白くないかのどちらかになると言っていいかという無際限な連鎖があることを見つけたとする。そのとき、それをあるところで凍結させて、面白い、面白くない空間を作って統一してみることは可...

まず、この本は面白いか、面白くないかのどちらかにおいて比較するのもいいけれど、その比較がまた面白いか、面白くないかのどちらかになると言っていいかという無際限な連鎖があることを見つけたとする。そのとき、それをあるところで凍結させて、面白い、面白くない空間を作って統一してみることは可能だろうが、その凍結を決めるタイミングはまた根拠薄弱である。根拠薄弱なものに意味を与えてしまうのも困難だ。故にすべてから解放的になって無となるのが生き方として消去法として残るかというと、そうも言えない。とかくこの世は生きづらい。

Posted byブクログ

2023/06/03

現代哲学を概観する入門書。 冒頭の文章で引き込まれて読み進めるうちに後半でデリダやラカン、レヴィナスなど説明が始まるとだいぶ難しくなる。 しかし本書はなんとなくわかったような気持ちにさせてくれるし、そういう思想なんだとフワッと理解させてくれる。 それでもかなり難解だが、肩肘...

現代哲学を概観する入門書。 冒頭の文章で引き込まれて読み進めるうちに後半でデリダやラカン、レヴィナスなど説明が始まるとだいぶ難しくなる。 しかし本書はなんとなくわかったような気持ちにさせてくれるし、そういう思想なんだとフワッと理解させてくれる。 それでもかなり難解だが、肩肘張らず等身大で語ってくれるのが救いだ。 フーコーのパノプティコンの規律訓練の話しは興味深かったし、 最後の哲学書の読み解きのコツで、二項対立を意識して読めとか、知らない単語は読み飛ばせとか、英語の方を読むとか、飾りは退けて読めとか、も参考になった。

Posted byブクログ