夜はおしまい の商品レビュー
島本理生を読むのは久しぶり。カトリック神父の金井と4人の女性たちそれぞれの話。4人の話のそれぞれで性が絡む話であることもあり、自分としては共感しづらいというか読んでて気まずく感じるところもあったが、不安定で頼りなげなところもありつつ逞しさももつ女性たちが描かれていて読んでいて文章...
島本理生を読むのは久しぶり。カトリック神父の金井と4人の女性たちそれぞれの話。4人の話のそれぞれで性が絡む話であることもあり、自分としては共感しづらいというか読んでて気まずく感じるところもあったが、不安定で頼りなげなところもありつつ逞しさももつ女性たちが描かれていて読んでいて文章にひきこまれる感じがした。
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夜のまっただなか 自尊心の低い女の典型的なクズにハマる姿と、キリスト教を深く信仰する人、恋愛と宗教って何を信じるか、誰を信じるかが違うだけで、本質的には何も変わらないのかな。金井先生の話は宗教信仰についてなのに、全て恋愛してる自分に刺さる言葉だった。 サテライトの女たち なんで男って自分だけは違うって思うのだろう。 女の薄幸話を性欲に昇華させる男とそれを利用してお金を手に入れる女。自分自身の価値に無頓着でいれなくなった女が、何を求めてるのか。この女にとっての幸福ってなんなんだろ 裏切られた分だけ傷つけたい。等しく、公平に。
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やっぱり宗教はよくわからないなあと思う。日本人は無宗教の人が多いから特にね。 弟の渚くんがいいなあ。
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島本理生さんの描く女性の物語はエッジが効いていて、とても独特の深さをいつも感じる。 自分が傷つくことを恐れないかのように(恐れない人は居ないと思う)、心の底から鋭く突き刺さってくる。 4人の主人公それぞれに心が痛み、だからこそ前を向く勇気や自分の足で歩く力の必要さを感じてしまっ...
島本理生さんの描く女性の物語はエッジが効いていて、とても独特の深さをいつも感じる。 自分が傷つくことを恐れないかのように(恐れない人は居ないと思う)、心の底から鋭く突き刺さってくる。 4人の主人公それぞれに心が痛み、だからこそ前を向く勇気や自分の足で歩く力の必要さを感じてしまった。 そこにリアリティを感じながら主人公の4人の女性の境地を察していくのが本書の醍醐味だろう、と思う。 そしてタイトルにつけられた「おしまい」がこの物語の中で何を意図しているのか? 考えながら読み続けた。
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性、生、正について考えさせられる作品。表現が抽象的であり、日本ではマイノリティな生き方と考え方のため、自分ごととしてはピンと来ない。
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高校生の時は大好きだった島本理生さん この本が合わないのか、分からないけど どの女性にも共感できなくて入り込めず 1.5章残してリタイア 自分も他者も傷つけ合うことが当たり前みたいな世界線で苦しいなあ
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女の"性"は時には武器に、時には弱点に、時には自分をころす手段にさえなるのだな・・・と哀しく思う。 自分を尊重してくれない男性のもとに、どうしても行ってしまうこの物語の女の子たちは5年後、10年後、どうしているだろうか。上がり続ける年齢に追われながら、相手を変...
女の"性"は時には武器に、時には弱点に、時には自分をころす手段にさえなるのだな・・・と哀しく思う。 自分を尊重してくれない男性のもとに、どうしても行ってしまうこの物語の女の子たちは5年後、10年後、どうしているだろうか。上がり続ける年齢に追われながら、相手を変えて同じことをしているのか。でも、刹那的に日々をやり過ごすことしかできなかったとして、それは何かの罪なのだろうか。 神父の金井という男性が各話に登場し、女性たちは自分の"罪"について彼に語り、自らに問う。信じていれば、今のこの日々は違うものになっていたのかと――けっきょくのところ、現実は変えられないのだという答えだけが、教会の静かな空間にひっそりとある――そんなイメージが浮かぶ。彼女たちは信仰の有無に揺らいでいるわけではなく、自分の在り方をわかった上で、ただ時々、ふと疑問に思うのかもしれない。「裏切られた分だけ傷つけたい」と考えるこの生き方が罪なら、誰がゆるしてくれるのだろうか、と。 抜け出そうともがく様は描かれず、そのことが、彼女たちをゆるしているような気もした。
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群像連載短編集 2019年単行本ですが、連載は2014年から 島本さんは、連載作品を単行本、文庫本とする時、手を加える物が多いらしい。作品を世に出すとは、大変なことですよね。 短編4編、どの主人公の女性も 自分に自信がなく。それを補う為に、誰かに頼ってより傷つく。 それぞれ罪...
群像連載短編集 2019年単行本ですが、連載は2014年から 島本さんは、連載作品を単行本、文庫本とする時、手を加える物が多いらしい。作品を世に出すとは、大変なことですよね。 短編4編、どの主人公の女性も 自分に自信がなく。それを補う為に、誰かに頼ってより傷つく。 それぞれ罪悪感に満ちている。 宗教は彼女達の救いとなるのか。 作品共通の金井神父に罪を聞いてほしい女性達。 彼の言葉からキリストの教えを感じることができたのでしょうか。 「夜のまっただなか」 自分の価値を見出せない女子大生。胡散臭い男に救いを求めて、より傷つく。 「サテライトの女達」 母親が教祖となった女性。母親とは、理解し合えず、愛人として生活する。 「雪ト逃ゲル」 家庭に居場所を見つけられず、不倫の末、家を出て、海外で女性ト暮らす。 罪を犯したことが罰。なるほどって思った。 「静寂」 神父自らの告白。それを受け止めるカウンセラー。 タイトルもかなり悩むようです。 4作で、夜はおしまい。明日が来るねっていう感じで良いタイトルだなと思います。 この作品で純文学を卒業宣言されていて、この夜はおしまいが最後の作品らしい。(本人あとがきより) ファーストラブで直木賞受賞しましたし、新しい分野ですかね。 なんとなく離脱しておけば良いのに、真面目なんだろうなって思う。
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女性の性と生の悩みと、宗教をからめた話。 短篇集かと思いきや、金井神父という人物がすべての話に登場する。 各篇に共通する女性の過去や悩みがあって、違う立場だったり違う反応だったりを描いている。 テーマがはっきりしていて、暗いけれど救いが全くないわけでもないのがよかった。 ただ、『...
女性の性と生の悩みと、宗教をからめた話。 短篇集かと思いきや、金井神父という人物がすべての話に登場する。 各篇に共通する女性の過去や悩みがあって、違う立場だったり違う反応だったりを描いている。 テーマがはっきりしていて、暗いけれど救いが全くないわけでもないのがよかった。 ただ、『雪ト逃ゲル』は、時系列を遡っていく書き方なのもあって一番難しかった。主人公に全く共感できず、少し退屈した。
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傷つけ、傷つけられ、縋り、縋られ。 どの作品の主人公も痛ましくもがいているけれど、それでいて神様はそんな彼女たちを救ってくれるわけでもない。読んでいて苦しい。夜がおしまいになった朝、目の前に広がる景色はどんなものだろう。 神様と対峙するというのはこれほど苦しいものなのかな。 「夜のまっただなか」 神様とは何者なのか。 「サテライトの女たち」 神の側に立って子を裁く親から逃れるには。 「雪ト逃ゲル」 主人公の「私」自身が自分自身を捉えられいないので読み解くのがかなり難しく感じました。 「静寂」 この一冊の最後にこの話があるから救われた。なかったらもうどうしようっていう読後感だったかも。 島本さんはこの作品で純文学を卒業されたそうです。ジャンル「島本理生」でどんどん作品を生み出してほしい。
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