小説 星守る犬 新装版 の商品レビュー
うれしいあとに さびしいがくる。 さびしいのあとに うれしいがくる。 そういう繰り返し。 ずっと繰り返し。
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現実の日々がちょっとしんどくて、小説で泣かせてもらおうかな?と思って読んだら 泣かせてもらいました。 犬とは、なんと憐れな生き物だろう。ひたすらに飼い主を愛し、付き従い、見向きもされなくなったとしても、人間の足音が自分のほうへ近づいてくるのをひたすら待っているのだ。 な...
現実の日々がちょっとしんどくて、小説で泣かせてもらおうかな?と思って読んだら 泣かせてもらいました。 犬とは、なんと憐れな生き物だろう。ひたすらに飼い主を愛し、付き従い、見向きもされなくなったとしても、人間の足音が自分のほうへ近づいてくるのをひたすら待っているのだ。 なぜ、そうまでして人間を待つのか。そうまでして、私たち人間を愛するのか。 真っ直ぐなワンの愛に比べると、人間って雑念ばっかり。 いや、私って雑念ばっかりで嫌になる。 いやいや、ワン達と比べる事じたい、不相応なことだった! 自分は、人間として生きていくんだなぁ。
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コミックも映画も見ていないのにひかれてしまった。 犬という存在が人に寄り添ってくれるのはとても幸せなことだろう。一人と一匹の最期は幸せと程遠いように見えるけれど、彼らにとっては幸せな時だったと信じられる。 ある日のニュース/星守る犬/ひまわり
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なんとも言えない。悲しいし切ないし感動はするけど、忘れちゃいけないのは犬の気持ちは人間が一方的に当てはめて描いたものであること。 人は、気持ち次第でなんとでも、幸せだったかもしれないし、これで良かったかもしれない。 けど、犬も幸せだったよね、と言っていいかどうかはわからない。 責...
なんとも言えない。悲しいし切ないし感動はするけど、忘れちゃいけないのは犬の気持ちは人間が一方的に当てはめて描いたものであること。 人は、気持ち次第でなんとでも、幸せだったかもしれないし、これで良かったかもしれない。 けど、犬も幸せだったよね、と言っていいかどうかはわからない。 責任をもって飼育できない状態になったときに、飼い主と一緒にいることがこの子の幸せだから、という思考には陥らないでほしい。
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マンガの小説化。 寄り添い合って生きること。 そばに居てくれる大切な人の為に出来る事。 異国の地で争い苦しんでいる人達の為に出来る事。 幸せに向かう為に出来る事。
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泣いてしまった。 犬はとても狭い世界で生きているから、家族から大きな影響を受けてしまう。 時にそれはとても恐ろしいことのように感じる。 実家にいる豆柴と、その前にいたダックスフンドのことを思った。 彼らは幸せだろうか。 もっと話しかけて、一緒に過ごしたい。 短い命を少しでも幸...
泣いてしまった。 犬はとても狭い世界で生きているから、家族から大きな影響を受けてしまう。 時にそれはとても恐ろしいことのように感じる。 実家にいる豆柴と、その前にいたダックスフンドのことを思った。 彼らは幸せだろうか。 もっと話しかけて、一緒に過ごしたい。 短い命を少しでも幸せに生きて欲しい。 そう思わせられるお話でした。
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2022/03/27リクエスト 1 犬は言葉をしゃべれない。その前提が最初からひっくり返る。 最初に電光掲示板のニュース、原野に放置されていたクルマの中に白骨化した男性が発見され、その近くに死後3ヶ月と思われる犬がいた。 そのニュースを見て、男は自分が、かつて飼っていたバンという犬を思い出す。 そのエピソードが一番良かったかもしれない。 近くを僕が通るたびちぎれそうなほどしっぽを振る。でも僕は忙しいと相手にしなかった。それどころか、キャッチボールをするフリをして喜ぶバンの鼻めがけ投げつけた… そんなとき、バンは ごめんなさい、今の遊びのルール理解できなかったんです…と済まなそうな顔をしていた。 そのバンが最期の時を迎えそうなとき、よろよろしながら僕に持ってきたのは、なんとあのときのボールだった。 もはや、投げてもくわえに行く為、走ることもできなくなったのに。 ハッピーはある日、みくちゃんに拾われる。セオリー通り、パパと約束した、散歩もえさやりもきちんとする、ことはなく、すぐにパパの仕事になった。 やがてパパは狭心症になり、仕事を失う。そして家族も失う。 パパとハッピーは、クルマに乗って旅に出る。 持病がある上、なけなしの財産の入った財布を信じて車に乗せてやった男の子に盗まれ、一文なしになる。 ガソリンが尽きたところが最終地点だ、と。 そこでおとうさんが、力尽きる前に、ドアを開けハッピーを野に放ってやる。なのにハッピーはおとうさんあそぼ、おとうさん、チョココルネあったからもって帰ってきたよ、と喜びそうなことを考えてできることを全てする。 なのに痩せ衰えたハッピーはある家族のバーベキューの場で野犬と間違われ、袋だだきにあう。 おとうさん、もう楽になってもいいですか? そのおとうさんとハッピーこそが電子掲示板ニュースに出た二人だった。 犬の特性をよく表している作品だと感じた。 何度も泣く、という最近の帯は大げさだが、昔飼っていたジョンを思い出した。 あの犬が死んでから、何ヶ月かあと、子どもが生まれた。 やっぱり捨てられていた犬だった。 日本にはたくさんこんな犬の話があるんだろう。
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原田マハさんにルソーの表紙なんて反則やん(笑) これも漫画の原作をずいぶん前に読んだけど、今回は悲しいと言うより、いいな、と思った。 幸せな最期だと思う。(本人達に取っては)
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お父さんと犬があまりにも気の毒です。お父さんの犬への愛情もたっぷりだし、犬もよく頑張った。幸せにのどかに暮らしてほしかった。 でもきっとこれが現実。私も現場で働く心理師として本当に生きるのが大変な人が支援につながるように仕事していきたい。 うちの犬もいよいよ家族みんな新学期や在宅ワークからの出勤などでお留守番になります。夕方帰ってきたらたくさん愛情も注ぎます。
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原作のマンガも映画も知らない中で手に取った、この本ですが、美術や旅行に関連しない原田マハさんの作品の一つだった。これで、文庫本になっている、原田マハさんの本はすべて手にしたことになったか。次の文庫本が楽しみだ。
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