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水木しげるのラバウル従軍後記 の商品レビュー

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2024/06/30

 ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるの、自身の戦地経験から端を発したニューギニアのラバウルでの地元民トペトロとの交流を中心に本にまとめたもの。  戦地の悲惨さや、戦争の体験は少なめにし、それよりもそこで知り合ったトペトロや地元民との交流を写真や絵で補足しながら描き、それが実に50年...

 ゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげるの、自身の戦地経験から端を発したニューギニアのラバウルでの地元民トペトロとの交流を中心に本にまとめたもの。  戦地の悲惨さや、戦争の体験は少なめにし、それよりもそこで知り合ったトペトロや地元民との交流を写真や絵で補足しながら描き、それが実に50年に渡っていることがまさに奇跡で素晴らしい。  文章から本当にラバウルで生きていこうとしていたことや、果てはトペトロの喪主までも行い、また行きすぎた文明や戦争への批判もあり、それが飾らないだけに余計に伝わってくる。  果たして年や国を経ても、自分はそのような付き合いが出来ることが出来るのであろうかと考えたら、とても及ばなく、水木しげるの年をとっての情熱や人付き合いの大切さには感服するしかない。

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2024/05/17

水木しげるが戦時中ラバウルで出会った現地人トペトロとその後50年にわたる交流を綴ったエッセイ ラバウル従軍の様子やそこで左腕を失くしたことなどが淡々と綴られており、その単調な語り口がゾッとした また戦地での食糧難やマラリアによる疾病、ともに従軍している人たちが亡くなっていく様子も...

水木しげるが戦時中ラバウルで出会った現地人トペトロとその後50年にわたる交流を綴ったエッセイ ラバウル従軍の様子やそこで左腕を失くしたことなどが淡々と綴られており、その単調な語り口がゾッとした また戦地での食糧難やマラリアによる疾病、ともに従軍している人たちが亡くなっていく様子も怖かった その後現地の人との交流には心があたたかくなったり、トペトロの葬式を執り行い喪主となったことなども描かれていた 戦後の殺伐とした世の中とそのなかで生きてきた水木しげるのフラットな目線が余計に当時の様子を如実に伝えてきた。当然のことだけれど戦争は恐ろしいし一番踏みにじらるのは市井の人たちなんだな

Posted byブクログ

2023/12/27

50年も関係を続けることができるなんて、同じ国に住んでいてその気になればすぐ連絡が取れる人とでもなかなか難しいことなのに、水木さんのコミュニケーション能力だったり、行動力に感心する。後世に残すべき重要な記録だ。

Posted byブクログ

2022/06/16

ラバウルで従軍中、片腕を失いマラリアにかかってジャングルで命をも失いかけた水木氏が、戦後20年以上経って、当時仲良くしていたトペトロを訪ねる話。と言っても感動の再会で終わらず、しょっちゅう図々しく押しかける水木氏を酋長トペトロやその家族が、見返りを求めず換金したりしてせっせともて...

ラバウルで従軍中、片腕を失いマラリアにかかってジャングルで命をも失いかけた水木氏が、戦後20年以上経って、当時仲良くしていたトペトロを訪ねる話。と言っても感動の再会で終わらず、しょっちゅう図々しく押しかける水木氏を酋長トペトロやその家族が、見返りを求めず換金したりしてせっせともてなす様子が続く不思議なルポ。 現地や戦争戦後の様子を知らない私からすると元日本兵と現地の人の関係性がよくわからず、ポリコレ的にドキッとする箇所もあるのだが、水木氏がトペトロやその一族を愛してやまぬ感じが辿々しいながらも伝わってきて、ほのぼのしてしまうのである。 そもそも空腹とマラリアとの戦いだった戦時中、更には片手を失くしながら部隊で一人だけ生き残った水木氏、辛い思い出ばかりのはずだろうにどうして何度も戦地に赴けるのだろうと不思議でならない。が、同じく「南方」に惹かれて語学まで勉強した復員兵もいたとのこと。きっと、やれ戦争だ規律だなんだと殴られギリギリと生きている自分達に比べ、現地の人の幸せな生き方に惹かれて人が少なからずいたのだろうな。そう考えれば、いまだ「貧しいけれど幸せな国」的なアジアやカリブ海の国に惹かれる人、語弊を承知で言うならば原始的な生活に人間の幸せを見出そうとする人は少なくないわけで、今も昔も、戦争があってもなくても、日本という国は個人の幸せとか、生きるとは何なのかということを考えさせてしまう残念な国なのかもしれない。

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2022/05/26

戦地で大変な思いをされたであろうに,ご自分の事は淡々と述べられ,飄々と,と言った方が良いのか,現地の人たちの描写もびっくりするほど朴訥とした語り口で描かれているのに,なんとも深い愛情がじんわりと浮かび上がる様で,不思議な作品だった. 作品として面白いかと言われれば…残念ながらそう...

戦地で大変な思いをされたであろうに,ご自分の事は淡々と述べられ,飄々と,と言った方が良いのか,現地の人たちの描写もびっくりするほど朴訥とした語り口で描かれているのに,なんとも深い愛情がじんわりと浮かび上がる様で,不思議な作品だった. 作品として面白いかと言われれば…残念ながらそうではないのだけど,ひと通り読む価値はあり. 僕が生まれた年に娘さんたちに宛てたエッセイが,素敵だ.

Posted byブクログ

2022/03/15

水木しげるが戦地で出会った現地人トペトロ。50年に亘る交流をカラー画や写真で綴る。漫画「トペトロの葬式」を特別収録

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