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誰にもわかるハイデガー の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2024/06/26

ハイデガーの入門編として、100分de名著や新書と合わせて読みたい本。入門書を読むたびにハイデガー特有の言葉に辟易するが、具体的なストーリーと合わせて説明されると、なるほどそうだったのか、とわかったような気になる。ここでいうわかったということとか、ハイデガーを入門するということと...

ハイデガーの入門編として、100分de名著や新書と合わせて読みたい本。入門書を読むたびにハイデガー特有の言葉に辟易するが、具体的なストーリーと合わせて説明されると、なるほどそうだったのか、とわかったような気になる。ここでいうわかったということとか、ハイデガーを入門するということとか、どうも死を隠す空談のように思えるが(死は入門してはくれない!)、自分勝手に理解するというのもまた違う話なので、死を眼の前にしながら恐る恐る入門するというなんとも不思議な感じだ。まぁ解説にもあるが、時にはユーモアも必要だろう。

Posted byブクログ

2024/01/11

ハイデガーの解説本の中でもいちばんわかりやすいと言う評価の「ハイデガー『存在と時間』を解き明かすNHKブックス」を読んでみたものの、まったく理解出来なかったので、さらにわかりやすそうなこの本を読んでみました。 結果は、理解出来たとまでは言えないけど、「なるほど、こういう風な事が...

ハイデガーの解説本の中でもいちばんわかりやすいと言う評価の「ハイデガー『存在と時間』を解き明かすNHKブックス」を読んでみたものの、まったく理解出来なかったので、さらにわかりやすそうなこの本を読んでみました。 結果は、理解出来たとまでは言えないけど、「なるほど、こういう風な事が言いたかったのね。」程度のことはわかりました。 『存在と時間』には。現存在とか平均的日常性とか、実存とか、本来性、非本来性とか、よく分からない単語が頻出するんだけど、まずはこの本から読んでみると、多少は理解の助けになると思います。

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2023/12/13

 哲学書のなかでも、難解と言われる本の一つ『存在と時間』を、できるだけ嚙み砕いて、要点を抑えたのが本書である。「現存在」や「世界内存在」など、普段の生活では使わない用語を、本書の著書である筒井康隆が、読者が今後、『存在と時間』を理解できるように手助けしてくれる。入門書として本書以...

 哲学書のなかでも、難解と言われる本の一つ『存在と時間』を、できるだけ嚙み砕いて、要点を抑えたのが本書である。「現存在」や「世界内存在」など、普段の生活では使わない用語を、本書の著書である筒井康隆が、読者が今後、『存在と時間』を理解できるように手助けしてくれる。入門書として本書以上のものはないだろう。哲学書の解説であるにもかかわらず、所々ユーモアな表現もあってか、硬質な内容を和らげてくれる。このような工夫が施されているのが入門書と言われる所以である。それだけではない。本書の解説を担当する大澤真幸も秀逸である。『存在と時間』は、人間の死に対する指南書として読み込める。そのため、読者自身が精神的に不安な時、とくに日々死を意識してしまう人が読むと、ハイデガーの主張に共感できるのではないだろうか。

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2023/11/04

ここまでシンプルにハイデガーを解説してポイントを外さないのは素晴らしい。死への先駆性について、解説の大澤真幸さんの文章と合わせて理解が深まった。

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2023/10/29

自分と同じ年代に書いた存在と時間という本、それをわかりやすく解説してくれる本。知らないことがたくさんある。週末は哲学について考えたが、考えがかえってまとまらず混乱中

Posted byブクログ

2023/05/01

うーん、、 口語体で読みやすかったけど、あんまり頭に入ってこなかった。100分de名著とかの解説方式とかの方が合ってるかも。

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2023/03/15

講演を文字起こししたもので、文体も口語で時折入るユーモアもあり、すぐ読了できました。平易な文体だからといってハイデガーを理解ができたかというと話は別。世界内存在の部分はサラッと読めた一方で時間性は非常に難解。 大学の般教で西洋思想の講義でハイデガーを学んだ際に出てこなかった時間...

講演を文字起こししたもので、文体も口語で時折入るユーモアもあり、すぐ読了できました。平易な文体だからといってハイデガーを理解ができたかというと話は別。世界内存在の部分はサラッと読めた一方で時間性は非常に難解。 大学の般教で西洋思想の講義でハイデガーを学んだ際に出てこなかった時間性から導き出される良心を始めて学べた点だけでも満足です。ただ、存在とは何かという存在と時間の中で最も大事な部分は触れられていないのでそこは別の解説書で触れるとなおハイデガー理解が深まるかと。。。 人間を人間たらしめているのはいつ来るかわからない(しかも死因もはっきりしない)死をはっきりしないまま、でもそれを受け入れて日々目の前の可能性の中から一つ選択して生きて続けていく点なのかなと思ったり‥‥‥ ハイデガーを学ぶとき毎度励まされますね。 p.40 いつやってくるかわからない死を了解しようと人間は苦しんでいるんです。ですからそういった死ぬという自分の存在を自分で引き受けて生きていく、その実存という仕方ですね。それが現存在です。

Posted byブクログ

2023/03/16

これを読んでハイデガーが分かるかどうかは別にしてこう言う考えなんだねーって思う。 易しく説明なんて本当は出来ないんだろうけれど書く人の咀嚼した内容で話して貰える本書籍のようなものは大変助かる。 読んで次の段階に頑張ってみようという気にさせてくれる。 頑張って存在と時間が読めるか...

これを読んでハイデガーが分かるかどうかは別にしてこう言う考えなんだねーって思う。 易しく説明なんて本当は出来ないんだろうけれど書く人の咀嚼した内容で話して貰える本書籍のようなものは大変助かる。 読んで次の段階に頑張ってみようという気にさせてくれる。 頑張って存在と時間が読めるかというと難しいかも知れないけれど、次のステップにいつか繋がる気がする。 繋がらなかったらもう一度読もうと思う。

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2022/10/22

難解なことで有名なハイデガーの『存在と時間』についてわかりやすく説明されている。わかりやすい説明になっても正直なところ難解ではあるのだが、外観くらいは理解できるように噛み砕いてくれているので、入門としてちょうど良いと思う。 存在と時間は「本当に難しすぎて理解しづらいことで有名であ...

難解なことで有名なハイデガーの『存在と時間』についてわかりやすく説明されている。わかりやすい説明になっても正直なところ難解ではあるのだが、外観くらいは理解できるように噛み砕いてくれているので、入門としてちょうど良いと思う。 存在と時間は「本当に難しすぎて理解しづらいことで有名である」という点を念頭に置いて読むべき。もし理解できなくても落ち込む必要なんてなく、むしろ難しすぎる点を笑い飛ばすくらいの心持ちでいるべきだろう。

Posted byブクログ

2022/10/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本じたいはとても分かり易いけど、引用されている原文は恐ろしく難解。筒井さんよくこんなの読んだな…ハイデガーで歯が立つのはこの本までな気がする…。

Posted byブクログ