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魍魎回廊 の商品レビュー

3.7

19件のお客様レビュー

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2026/02/21

既読があったものの、面白かった。 ただ…私は京極夏彦は全く受け付けられないので、そこだけが辛かった。 蘊蓄野郎!と叫びそうになります。ファンの方、ごめんなさい。あくまで、個人的な趣味の違いです。

Posted byブクログ

2024/05/20

それぞれの登場人物が他の作品にも出ているようで今後の楽しみが増えました。ホラーミステリーというものをあまり意識して読んだことがなかったのですが、楽しめました。 ミステリーなの?って思った作品もありましたけれど…

Posted byブクログ

2023/10/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 事故で婚約者との未来を喪った女、雨の日に佇む喪服の女、“鬼”の定義を追究する男、妻が娘に語る昔話に戦慄する男……“謎”が解けた時、解決ではなく新たな恐怖が現れる7編収録のアンソロジー。 “ホラー・ミステリー”と謳ってはいるが、フーダニット的謎解き要素が中心になるのは宇佐美まこと「水族」、都筑道夫、津原泰水の2編がやや……くらいか。元来ホラーも怪異の正体を探るという謎解き要素はほぼ含まれるわけで、“ホラー要素十分なミステリ”を期待した人はやや肩透かし?かも。とは言え、各作品とも高水準で短編ホラーとしては十分愉しめるものではあるが。 以下軽く感想。 ・事故により婚約者との未来を喪った女性が、思い出の水族館を一人訪れる「水族」(宇佐美まこと)。邪気のない善意と鈍感さは時に他者の心を抉る、か。 ・雨の日だけ現れ路地の角に佇む喪服の女。彼女が訪った家には死がもたらされるという「雨の鈴」(小野不由美)は、連作シリーズ『営繕かるかや怪異譚』からの、静かで怖い一編。 ・復員後天涯孤独となっていた男は〈鬼〉という存在に強く興味を惹かれていた(「鬼一口」京極夏彦)。これも『百鬼夜行―陰』からの一編。作中で繰り返されるフレーズ「鬼に喰われる」の真意が明らかになるラスト3行の戦慄。 ・深夜、寝付かずに本読みをせがむ幼い娘に「瓜子姫とあまのじゃく」を読み聞かせる妻。その言葉に言い知れぬ不安を覚える夫(「眠らない少女」高橋克彦)。昔ばなしは過去の陰惨な、表立って語られぬ歴史を反映していた側面もあるわけで。某テーマが「鬼一口」に続いて用いられているのが……。 ・5年に1度、三つ目の達磨が奉納されるという奇祭の取材に米子を訪れたトラベルライター(「三つ目達磨」都筑道夫)。トラベルライター雪崩連太郎を主人公にしたシリーズとのこと。ストーリーやら演出やら、まぁ色々と……昭和であるw。 ・怪奇作家の“伯爵”と無職の猿渡が、講演仕事の傍ら珍奇で美味という紅蟹を味わうため訪ねた先で殺人事件に遭遇する「カルキノス」(津原泰水)。このコンビが活躍(?)する『幽明志怪』シリーズから。紅蟹は旨そうだが見た目は相当にグロテスクなようで。 ・ある女性の日記を一月八日から遡っていくことで明かされる、彼女が叶えた願いとは(「冬の鬼」道尾秀介)。短編集『鬼の跫音』からの一編。元日の日記まで逆に読むことで冒頭の八日付の日記「鬼の跫音が聞こえる」の意味が判明する。鬼とは一体誰だったのか。  通読するとアンソロジー全体の裏テーマは(タイトルや作中で言及されるものに限らず)“鬼”だったのではないかとも思える。「鬼一口」で記される「生きたまま人は鬼となる」「普通人には出来ないことをするモノ」に倣うならば、訪った家に死をもたらす喪服の女も、因習から逃れようとした男も、紅蟹漁の網元もその若い妻も皆“鬼”だったのではないだろう、か。

Posted byブクログ

2022/10/20

ホラー・ミステリーの一流作家を7名集めた豪華な短編集だが、どれも怖い.小夜子と子どものマキが織り成す「眠らない少女」、雪崩連太郎が探り出す達磨にちなむ「三つ目達磨」が面白かった.多種類の蟹が出てくる「カルキーズ」もゾッとする話だ.暑い夏の夜に一人で紐解くのに最適だなと感じた.千街...

ホラー・ミステリーの一流作家を7名集めた豪華な短編集だが、どれも怖い.小夜子と子どものマキが織り成す「眠らない少女」、雪崩連太郎が探り出す達磨にちなむ「三つ目達磨」が面白かった.多種類の蟹が出てくる「カルキーズ」もゾッとする話だ.暑い夏の夜に一人で紐解くのに最適だなと感じた.千街昌之の解説はこれだけで楽しめる奥の深いものだと思う.

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2022/10/05

もう、読んで時が経ってしまったので、詳細忘れたんですが。 巻頭の宇佐美まことと小野不由美、圧巻でした。 怖くて美しくて哀しい。 「これは、こういうことだったんだよ」って一見合理的なオチがついているのに、 「え?でも、だったら……」 恐怖は、まだ続いていく。 読んではいけな...

もう、読んで時が経ってしまったので、詳細忘れたんですが。 巻頭の宇佐美まことと小野不由美、圧巻でした。 怖くて美しくて哀しい。 「これは、こういうことだったんだよ」って一見合理的なオチがついているのに、 「え?でも、だったら……」 恐怖は、まだ続いていく。 読んではいけないって、避けてたシリーズを読んでしまったのよ。 これに入ってたのよ。 どうしよう。もう読むしかないかな。タイムリーに文庫化されたしなぁ。

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2022/09/01

珠玉のホラー・ミステリ短編を詰め込んだアンソロジー。執筆陣もなんと豪華なと手に取らずにはいられなかった。 てっきり本書のための書き下ろし集なのかと思いきや、いずれも既存の作品集から特によきと選者の千街さんが選び抜いた話らしい。 宇佐美さんの「水族」以外はお初だったので、解説含め...

珠玉のホラー・ミステリ短編を詰め込んだアンソロジー。執筆陣もなんと豪華なと手に取らずにはいられなかった。 てっきり本書のための書き下ろし集なのかと思いきや、いずれも既存の作品集から特によきと選者の千街さんが選び抜いた話らしい。 宇佐美さんの「水族」以外はお初だったので、解説含め読了した感想としては「おわー!全部読みたいぞーー!!!」でした。 結構、鬼や食人、達磨など共通するモチーフがあり、そこらへんも共通しながらもある違いを楽しみながら読めた。 「雨の鈴」はしっかりと恐さも感じさせつつも、美しい言葉遣いと描写でうっとりとするところもある。 特に好きだなと思ったのは「眠らない少女」。 最初は幼い一人娘がなかなか寝付けないという話からどんどん不穏さが増していき、まさかの展開に終わるところがスリリングで一気に読んでしまう。瓜子姫について個人的に詳しく調べたくなった所存… とはいえどれも面白いから甲乙はつけがたいのだけど! 解説も、ホラーとミステリの共通点・現在までの変遷などが記述されており興味深い。 あんまり感想を書くと、これから読む方にもったいないと思うので、出典と共に備忘録がてら各話の題と作者を書くに留めるとする。 ・宇佐美まこと「水族」(本書刊行当初は単行本未収録だったそうだが、現在は「夢伝い」に収録されている。) ・小野不由美「雨の鈴」(「営繕かるかや怪異譚) ・京極夏彦「鬼一口」(文庫版 百鬼夜行ー陰) ・高橋克彦「眠らない少女」(悪魔のトリル) ・都筑道夫「三つ目達磨」(都筑道夫恐怖短編集成3 雪崩連太郎全集) ・津原泰水「カルキノス」(蘆屋家の崩壊) ・道尾秀介「冬の鬼」(鬼のあし音(あしは漢字なのだけど変換できなかった…))

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2022/08/25

2022.8.25読了。 千街晶之氏による、ホラーミステリーの名手7名の短編を集めたアンソロジー。 内容的にはどの作品も作家それぞれの味があり、また解説を読んで何故これらの作家が選ばれたのかを知ると優れたアンソロジーなのがよく分かる。 まさにホラーミステリーの入門書。 残...

2022.8.25読了。 千街晶之氏による、ホラーミステリーの名手7名の短編を集めたアンソロジー。 内容的にはどの作品も作家それぞれの味があり、また解説を読んで何故これらの作家が選ばれたのかを知ると優れたアンソロジーなのがよく分かる。 まさにホラーミステリーの入門書。 残念なのは自分のミスで奥付けの既出を確認しなかった事。ないし、帯を裏まできちんと読まなかった事。 てっきり全て書き下ろしだと勘違いしており、豪華なラインナップにホクホクしていたのだが、いざ読んでみたら読んだことがある(手元に持っている)話も……。 とはいえ、読んだことのない作家のことも知れたし面白かった。損をしたとは思わないけれど、どうせなら全作家未読だったらもっと楽しめたかもと思ってしまった。 完全に自分の落ち度なので、評価は純粋に本の内容に対してのもの。解説が分かり易く勉強になった。

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2022/07/28

鬼一口が良かった。 作中に出てくる言葉が刺さります。 「自分達の愚かなるを棚に上げて、子供を幸福の拠り所などにするからこんな目に遭う。家族と雖も亀裂なく、ぴったりと寄り添っている訳じゃない。」 私の親もこんな感じだったので特に刺さりました。

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2022/06/17

ホラーアンソロジー。京極夏彦の『鬼一口』が案外良かった。真蛇の面、怖すぎませんか。小野不由美の『雨の鈴』はまさにじっとりした和風ホラー!という感じでゾワゾワした。

Posted byブクログ

2023/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホラー✖️ミステリの作品を集めているので、どの話もそこまで怖くない。個人的に好きだったのは、予測不能な展開が度肝を抜く「眠らない少女」と、鬼とは何かについて考察する「鬼一口」。小野不由美の「雨の鈴」は、幽霊が定められたルールでしか動けない点が新鮮で印象深い。

Posted byブクログ