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燕は戻ってこない の商品レビュー

3.9

186件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    75

  3. 3つ

    47

  4. 2つ

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2022/05/04

重たいテーマだなぁと。 遺伝子を残したいという気持ちは分かるけど、自分の夫が、赤の他人を代理母として子供を作ると決めたら、妻としては、、うーん。 重たい話だけど、登場人物がわりと気楽な人たちで救われる部分も。でもちょっとはちゃめちゃかなぁ。。妊娠出産をこんな風に扱うのってどう...

重たいテーマだなぁと。 遺伝子を残したいという気持ちは分かるけど、自分の夫が、赤の他人を代理母として子供を作ると決めたら、妻としては、、うーん。 重たい話だけど、登場人物がわりと気楽な人たちで救われる部分も。でもちょっとはちゃめちゃかなぁ。。妊娠出産をこんな風に扱うのってどうなのかなとか、やっぱ現実的じゃないのかなと思えた。 でも 最後、そうきましたか。 物語の終わり方としては、好き。

Posted byブクログ

2022/05/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いろんな格差、経済、性など様々な問題を含んでいるけれど、本当に子供が欲しい人にとっては、あまり気持ちがよいものではないだろう。 登場人物がすべてダメダメで、ある意味りりこがいちばん真っ当にも見えてくる。 最後は予測通りの結末かな。 とはいえこれは小説だから終わりだけれど、子供だけには幸あれと願う・・・

Posted byブクログ

2024/06/04

この結末にはびっくり。 まさか、ぐら(愛磨えま)だけ連れて出ていくとは。 代理母出産、闇が深そう。 学歴も才能もない地方出身のリキは北海道から上京してきて地味な病院の事務をしてカツカツの生活をしている。 お昼がコンビニのおにぎり1個とカップスープのみ。 あー手っ取り早くお金が欲し...

この結末にはびっくり。 まさか、ぐら(愛磨えま)だけ連れて出ていくとは。 代理母出産、闇が深そう。 学歴も才能もない地方出身のリキは北海道から上京してきて地味な病院の事務をしてカツカツの生活をしている。 お昼がコンビニのおにぎり1個とカップスープのみ。 あー手っ取り早くお金が欲しいと思ってもそれは当然のこと。 元バレエダンサーの草桶モトとイラストレーターの悠子の代理母になってお金を稼ぐことに決める。 私からみれば、この夫婦ものすごく良心的でリキにとってはいいクライアント?に思うけど、それを裏切る裏切る。 契約を結んどいて、違う男性ふたりと関係を持って、妊娠したわいいけど、モトの子がどうかわからないって そんなひどい話しはなないと思うわ。 いくら代理母だって感情はあるし、行動を規制されたらたまらないってあなた、お金もらってしてる仕事でしょ。 しかも破格の。 プロじゃないわ。 そこを誰の子でも責任もって育てるって言ってくれた夫婦に 後ろ足で砂をかけるようなことを…。 自分が産んだ子を手放したくないってのはわかるけどさ。 双子でよかったね。 でもあの夫婦と姑があきらめるとは思えない。 小説はそこで突然終わっちゃうんだけど、続きが読みたい!

Posted byブクログ

2022/04/28

東京に行けば何かあると思い出てきた地方出身の女性が、非正規社員のままで貧困に苦しみ、お金のために代理母になり、本人、依頼した夫婦の葛藤や迷い、悩みを描いた作品。ラストがあか~ん。ネタバレになるので言わないがこのラストは嫌だった。子供は物ではない。自分の遺伝子を残したいからとか子供...

東京に行けば何かあると思い出てきた地方出身の女性が、非正規社員のままで貧困に苦しみ、お金のために代理母になり、本人、依頼した夫婦の葛藤や迷い、悩みを描いた作品。ラストがあか~ん。ネタバレになるので言わないがこのラストは嫌だった。子供は物ではない。自分の遺伝子を残したいからとか子供がいて人間としてまたは家族として完成するから必要なんて物ではないと思う。心配しないでも自分の遺伝子なんて遙か彼方のホモサピエンスから枝分かれして受け継がれてきているので、自分の子供というものにそこまで拘らなくてもいいと思う。今回描かれている大人は全員身勝手で、一番の被害者は子供だった。

Posted byブクログ

2022/04/26

代理母の話。 双子を妊娠して、最後に一人の子を選んで旅立つ。 終わり方の想像はつかなかった。 依頼者の夫と妻、産む女性、傍観者、色々な目線で語らせるのは流石。 物語が進まないのは、そういう話ではないからだろうけど、少々退屈してしまった。

Posted byブクログ

2022/04/24

リキ、ペラペラ喋りすぎ。あまりなおバカと桐野さんらしいエグさに醒めた思いで読み進めていたが、最後はみな少しだけまともに。やっぱり自然がいちばん。いろんな思いはあるだろうが、そこで折り合いつけるしかない。でも生物としては、大奥もまた自然の流れかも。優生思想と生殖医療は、人間だけの驕...

リキ、ペラペラ喋りすぎ。あまりなおバカと桐野さんらしいエグさに醒めた思いで読み進めていたが、最後はみな少しだけまともに。やっぱり自然がいちばん。いろんな思いはあるだろうが、そこで折り合いつけるしかない。でも生物としては、大奥もまた自然の流れかも。優生思想と生殖医療は、人間だけの驕りでトホホ…だけど桐野さんの問題提起にいろいろ考えさせられた。

Posted byブクログ

2022/04/16

面白かった。 1千万円で代理母。 お金が欲しいから? 子宮の搾取。女の人生の搾取。 リリこさんは、LGBTQIA.アセクシャル。これは初めて聞いた言葉。 春画のアーティスト。 りりこさんの家に行ってからは、グッと面白くなった。 リキも元気が出たし。 とても楽しく読んだ。 本当の妻...

面白かった。 1千万円で代理母。 お金が欲しいから? 子宮の搾取。女の人生の搾取。 リリこさんは、LGBTQIA.アセクシャル。これは初めて聞いた言葉。 春画のアーティスト。 りりこさんの家に行ってからは、グッと面白くなった。 リキも元気が出たし。 とても楽しく読んだ。 本当の妻の気持ちがぐるぐるするのも、よくわかる。 ラストの展開は、 そうこなくっちゃ!と思った。だって桐野夏生さんの本だもの。

Posted byブクログ

2022/04/14

テーマの重さに比して読みやすく400頁超を一気読み。 不妊治療の末、子を持てないという現実を突きつけられた夫婦と、貧困から逃れる手段として「代理母出産」という選択をした女性の物語。 子供がいない人生を覚悟した妻・悠子に対して、自分の遺伝子を残したいという思いを捨てきれない夫・...

テーマの重さに比して読みやすく400頁超を一気読み。 不妊治療の末、子を持てないという現実を突きつけられた夫婦と、貧困から逃れる手段として「代理母出産」という選択をした女性の物語。 子供がいない人生を覚悟した妻・悠子に対して、自分の遺伝子を残したいという思いを捨てきれない夫・基が押し切る形で始める代理母出産プロジェクト(このネーミングにも違和感)。 一千万円という報酬に目が眩み、さして深く考えることなく代理母に名乗りをあげるリキ。 悠子の優柔不断さにうんざりし、リキの軽々しさには呆れ果て、基の自己愛には嫌悪しかない。 揃いも揃って身勝手で誰一人として共感できない。 札びらで頬を叩くように貧困女性を「子を産む機械」にしてしまう生殖医療ビジネス。 大人の事情で蔑ろにされる子供の人生。 子供を自分の思うように育てたい基、基と別れると言いながら目の前の子供の可愛さにやっぱり育てるとコロリと態度を変える悠子、寂しいからと産まれた子を連れ去るリキ。それぞれの子供そっちのけの姿に気が滅入る。 「子供の人生は子供自身のものだよ」 りりこの言葉が胸に響く。 終わり方はすごく桐野さん的で読者をスカッとさせる効果があるんだろうけど、リキが連れ去った子をまともに育てられるとは思えず、暗い現実しか想像できない。浅はかすぎる。返す返すも子供たちが可哀想。

Posted byブクログ

2022/04/06

非正規雇用、貧困、29歳独身のリキが子どもができない夫婦の代理母として人工授精し子どもを産む話。初めは報酬のお金のために…と思っていたリキだが、次第に自分はただ産むための機械なのか、と葛藤していく。 不妊治療なども女性の方が痛みを伴い辛い思いをする。女性蔑視社会へも訴えかけている...

非正規雇用、貧困、29歳独身のリキが子どもができない夫婦の代理母として人工授精し子どもを産む話。初めは報酬のお金のために…と思っていたリキだが、次第に自分はただ産むための機械なのか、と葛藤していく。 不妊治療なども女性の方が痛みを伴い辛い思いをする。女性蔑視社会へも訴えかけているストーリーだった。 リキは代理母になることで自分がいる意味や価値を見出しているんだなと思った。 ラストはなんだか爽快。基が終始自分勝手で女性蔑視感が強かったからかな。親のエゴで生まれた子どもは本当に可哀想だけれど。

Posted byブクログ

2022/04/03

リキは北海道で介護職をした後、東京で病院の事務をしてる。金がない。エッグドナーの話が知り合いから持ち込まれた。草桶基はバレーダンサーとして人気かあったが怪我で引退したあと指導に回った。子供が出来ない。リキが代理母の候補にあがった。 桐野夏生にしては読みやすい。ずっと読みにくいの...

リキは北海道で介護職をした後、東京で病院の事務をしてる。金がない。エッグドナーの話が知り合いから持ち込まれた。草桶基はバレーダンサーとして人気かあったが怪我で引退したあと指導に回った。子供が出来ない。リキが代理母の候補にあがった。 桐野夏生にしては読みやすい。ずっと読みにくいので避けていたけれど。 女性の妊娠、出産、子育て、男性のエゴについて物凄く考えさせられる。物語はそれほどでもないが、ラストは好き。

Posted byブクログ